2011年4月10日日曜日

2011.4.10 今日も全国大会



今回は短水路(25mプール)での開催です。





客は結構な入り。





真ん中に、巨大な壁を築いて…
50mを25mプールにしてしまいました。



シリア人たちは、
お~~、50mプールが25mプールに!!(すげ~!)

みたいな。






おいおい・・・・



最初から、横に25mとれる50mプール作ったら、
※すなわち、横25m・縦50mの長方形
こんな大そうな壁を真ん中に築かなくても
25mプールできるやん。



って言う日本的合理主義は置いておいて…。


短水路の全国大会が3日間ありました。

毎回全国大会で、ボランティアの私には
イマイチ違いが分からないので、オーマル(同僚)に聞きました。

すると、


「正直、オレもよくわからん」


とのこと。全国大会も、2週間前に発表やしね。


計画もクソもないがな…。

今回もやっぱりイライラすることが多く・・・
慣れたとはいえ・・・
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今回の試合は、13~14歳区分のところに、
私のチーム(8歳から12歳)の速い(優れた)子どもが
まぁ「飛び級」で出場するというもの。

というのも、13歳~14歳だけだと選手の人数が足りず、
私のチームに「助っ人」を依頼してきた感じなのです。


ということで、


2週間前に、会議してエントリー種目を決めました。
1名3種目まで、1種目同じチームから2名までという
出場制限付き。


1時間くらいああでもない、こうでもないっていう議論を経て、
100%、これで間違いないっていう確認をとって
出場種目を決定しました。

そして、それぞれの出場種目に合わせたトレーニングを
まぁ行ってきたわけですよ。いつも通り。




で、また4日前ですよ、4日前。



一人3種目の種目制限が、

1人4種目になったぞ~』

って。




どないやねん。




これはどういう意味かというと、

『速い子』に出場種目が集中する】ということなのです。
水泳って言うのは、例えばクロールがめちゃくちゃ速い人は
ほとんどの場合、他の種目も速い(相対的に)。

で、そんなにここはレベルが高い訳じゃない(低い)から、
速い子はすべての種目が(相対的に)速いのです。


だから、1人の出場種目が増えると

速い子ばっかり出場して(泳いで)
そうでもない子の出場機会は減る

というわけです。

例えばアッサーラ(またですが…)なんかは、最初は
100m平泳ぎ・
100m自由形・
200m自由形

の3種目にエントリーしてました。
でも、その1人4種目出場可能になったから、
100m平泳ぎと200m自由形は、先輩の選手に譲って(とられて)

100m自由形しか出られない。


他にもそんな感じで、次々と出場予定種目を変更。


全国大会だぞ、大事な試合だぞ、という割には、
急な変更で、選手を混乱させる水泳連盟。


アッサーラも、平泳ぎ調子良かったのに…


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これなら、どのスポーツも強くなるわけないですよ。
計画ができないんだもの。計画が。



シリアに来た当初は、言葉も何も分からないから
なすがまま、なされるがままに出場種目とかを、
同僚オーマルに言われるがまま、決めていました。



しかし!


 
今は、私がエントリー会議に出る状態。
で、だんだんと言葉が分かってきたから、
こういう不合理なことに気付けてしまって
イライラ指数が上がっているのでしょう。
今日友達と、これについてしゃべってて、気づきました。



だから、こういう今回や前回のような急な変更は
今までなかったわけではなく、むしろ普通。


今までは、私がアラビア語を話せないことと、
シリア水泳界に関して無知であることで、
気付かなかっただけ。


まさに「知らぬが仏」状態だったのでしょうね。


だから、これからは

★どんな状況でも
★どんな出場種目でも

対応できるように、選手を鍛えていくしかないなと、
再確認させられました。





まぁでも結果は、お陰さまで、
今回はナタリー始め、数名の選手が大幅自己新記録更新。
そして、ナーディル(♂)というシンデレラボーイが誕生し、
シリア人コーチたちは大喜び。
※去年末、シリア新記録を出した2才歳上の先輩選手を、このナーディルが打ち負かしてしまったのです。この話も面白いので、機会があればまたブログにて。


もし、私が日本に国外退避になったら
大事に育ててや~~~~。頼みますよ~。

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おまけは、今日見に行ってきた新体操の試合。
水泳とはまた違った緊張感ですし、
生のスポーツは、やっぱり迫力が違う!
もっと、会場全体を撮れば良かった…

こんなん腰痛いやろうになぁ…

表彰式

シリアでは、こういった文化・芸術・スポーツ分野に
多くのボランティアが投入されています。

そして
他のスポーツを観ることは、指導面でやはり勉強になります。
また私も頑張ろう~~~。いつ帰っても悔いのないように。
ではまた。

2 件のコメント:

  1. 無事で何よりです。更新を急かしてしまってすみません。ではまた(^o^)/

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  2. いやいや、ご心配ありがとう。今こちらは、なんとも言えない不安感でいっぱいです。あ、http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/news_j.html【日本語で読む中東メディア】が中東情勢(特にシリア情勢)を知るのに結構参考になるので、よかったら見てください。

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