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2011年3月27日日曜日

2011.3.26 自宅待機命令


表題のとおり、自宅待機命令に従い、自宅待機してます。いつもこの時間(現地PM9時)は家にいるのですが、命令されると、ウズウズしてしまうのが人間の性。ということで、今回のデモについてまた少し考察してみましょう。
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シリア政府・治安部隊は、反政府デモ隊に対して、相当強硬な姿勢をとっています。それは日本の新聞・テレビ等で報道されています。すでに情報では、死者は100人を超えたとか、超えないとか。


さて、


ここからどうなっていくのか?最近起こった革命例(?)を参考に、考えていきましょう。

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まずエジプト。チュニジアから始まった民主化の波に乗り、民衆が蜂起しました。数万人単位に反政府デモが膨れ、結局その圧力に負け、政権が転覆。民衆側の勝利。今総選挙の準備中。


さて、シリアと何が違うかというと、政府・治安当局は、武力で民衆を制圧しようとしなかったこと。ま、言い方を変えれば弱腰だったということ。
(もちろん、人権・人道的にはそれでいいんですけどね!)

で、現政権に不満を抱いていた、大多数の民衆も勢いづいて、民主化デモが膨れに膨れた。その結果、国家・国政は大混乱し、在エジプト邦人のほとんどは国外退避を余儀なくされました。

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エジプトと、シリアの違いはまず

①シリアは政府が強気。『逆らったら、殺すぞ!』という気合満点。
(エジプト政府は、そこまで強硬姿勢を取れなかった。)

②シリアは民衆の大多数が、エジプトの人々ほど現政権に不満を抱いていない。この2点が大きく違うのです。



で、もし、②の点で、シリア市民が、現政権に著しい不満を抱いていた場合、どうなってしまうかというと・・・『リビア』のようになってしまうと思うのです。結局、政府側と、民衆側が戦争(内戦)してしまう。


①の点で、政府が強硬姿勢
②の点で、政府に不満爆発で、
市民は決死の覚悟をもって反抗・抵抗。

これが、今リビアで起こっている状況。とっても簡単に言っていますけどね。



で、当のシリアは、エジプトほど政府は弱腰じゃないけれど、リビアほどの、「政府に対する不満&決死の覚悟」が市民には無い状態。

だから、このまま政府が抑えきるんじゃないかな~というのが、JICAボランティア水泳隊員の予想です。


今述べたことが、みんなに心配いらないよ、心配いらないよとお伝えしている根拠です。

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正直、どうなるか分からないけれどね。異論・反論、お待ちしてます。ただ、一言最後に言いたいことは・・・





「日本に帰りたくないよ~~~~」





ではまた。 

2011年3月26日土曜日

2011.3.26 報道って、偏ってまっせ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110326/k10014913371000.html

おいおい・・・

日本は、欧米寄りの報道がメインだなぁ・・・ってつくづく感じますね。

BBC、CNNはこちらでも視聴ができ、連日シリアでの「民主化デモ(つまり反政府デモ)」が報道されています。それ見てたら、民衆も攻撃的で、混沌としていて、シリア国中、内戦が今にも起こるんじゃないの??みたいな印象を受けてしまいます。そんな映像ばかり。

しかし、事実は全く違います。



確かに首都ダマスカス郊外(ダラー)で、反政府デモが起きていることは事実です。死傷者も出ています。しかし、全体からみれば少数なのです。しかも、イスラム同胞団が中心となっている、どちらかといえば、過激な原理主義が中心らしい。

※ここら辺の説明は割愛しますね。興味ある人は、ウィキペディア等で調べてください。


昨日、実は首都ダマスカスでは、約数千人規模の政府支持(大統領支持)デモが起こりました。昨日は非常に賑やかでした。まさにお祭り騒ぎ。

花火が打ちあがり、「アッラー、スリーヤ、バシャールー、バス」(神よ、シリアよ、バシャール大統領だけだ!)っていう大合唱で、街を練り歩く国民たち。今の大統領は、本当に人気がありますからね、シリア人に。また、その他主要都市でも、数千人規模の政府支持デモが多発しました。


ダラーで起こった反政府デモに対抗する形ですが、規模は反政府デモの、何倍もの大きさになります。それは、CNN,BCCなど主要な欧米メディアでは、まったく報道されません。
 
そこが、メディアを利用した、アメリカを中心とする「中東は危険だ!」というイメージ作りの戦略なのだと、本当に実感しています。


アメリカはシリアが嫌いですからねぇ…



よって、一夜明けた本日、首都は安全そのもの。おそらく、地方の反政府デモも、終息していくのではないでしょうか??もちろん、油断はできませんが、今のところ本当に大丈夫です。


 また、今後もエジプトのような事態になることは、おそらくないでしょう(個人的意見ですが…)。今回のことは、本当に勉強になります。
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日本でも、尖閣諸島の事件の後、反政府の大きなデモが東京でありましたが、日本のテレビメディアは全く取り上げなかったそうで…(ですよね?)ネット上ではかなり盛り上がっていましたが…。

『メディア(情報)リテラシー』という言葉がありますが今回のことは、まさに、その大切さを、実感せざるを得ない事例だと思います。



 
政府による、情報のコントロールって、やっぱりあるんですね~~。日本でもシリアでもアメリカでも。そこを、やっぱり我々は知っておく必要があります。

現代は、インターネットが普及し、双方向で情報がやり取りできるようになり、テレビメディアとは違った情報を、このように皆さんにお伝えすることができます。だからこそ、中国やその他独裁政権は、インターネットの規制に走るのでしょうね。思うように民衆をコントロールできなくなってくるから。それも、今回の件でつくづく分かった気がします。


そして、今回に関しては、欧米メディアの報道は「反シリア政府」に偏り過ぎ。何か、その後ろにある欧米諸国の思惑を感じますね~~

では、その思惑とは何でしょう??

長くなるからここまで。推測で書けないし。

ではまた。私は元気ですのでご安心を。

2010年9月25日土曜日

2010.9.26 中国・韓国と日本


日本では、尖閣諸島沖で公務執行妨害をした中国の漁船の船長が、
不起訴処分で釈放になったそうで…。

中国からの圧力に、政府が押し切られた形になっていますね。






ふう・・・。





まるで、ジャイアンとのび太の関係ですね、日中って。





でも、これは難しい問題。






軍事力で圧倒され、経済力も日本を超す勢いの中国に対して、
強気に出れないのも、事実ですからねぇ…。
歯がゆいところですが、仕方ない…としか言えません。



誰もが中国に対して、「何様??」と思うでしょうが、
じゃあ、戦争覚悟で政府に強硬措置を取れ!
とも言えないですよね。
戦争は嫌ですものね、私たち。
これは正直な日本人の気持ち。




でも、あまりに弱気な政府の態度もね・・・
情けないですよねぇ・・・。


外交っていうのは、本当に難しいと思います…。

直接は関係ありませんが、最近、よく考えます。




それと関連して…


 
巨額のODA(政府開発援助)っていうのが、
毎年毎年国家予算に計上されています。

国際協力のためのお金を、毎年政府は開発途上国に使っているわけです。

私たちが今参加している青年海外協力隊も、
そのODA予算を使っています。


世の中では「事業仕訳」っていうことで、騒がれていますが…
たしかに、削り易いところではあるのかもしれません。


しかし・・・

研修等で、そのODAの「目的」ってやつを勉強しました。
外務省の役人に、直々に講演してもらって。

その講師の方は7つあげていました。




①困っている人を助けるのは、地球市民としての当然の行為
②国際社会の一員として負担すべき義務
③戦後の経済発展により、享受してきた恩恵に対する恩返し
④戦時中にアジア諸国に対して悪いことをした償い
⑤途上国との友好関係を築くための必要経費 
⑥世界経済の底上げを通じて、国益を追求するための一種の投資
⑦日本の製品や技術を途上国に輸出するための資金供与




簡単にすると・・・





①・②はいいとして
③太平洋戦争の後で、お金を貸してくれた国連への恩返し
④も分かりますよね。
⑤開発途上国(協力隊が行っているような国)と仲良くなるためのお金
⑥世界経済をよくして、あわよくば日本も儲けようとするための、投資
⑦もいいですよね。



⑤に関連すると、最近、マグロの禁漁の話があったでしょ?
あの世界会議の中で、
アフリカ各国が一斉に日本に味方したのは、
私たちの記憶に新しいですよね。




アフリカに対する人的・金銭的援助には、歴史と実績があり、
日本に対する「感謝」の気持ちがアフリカには根強く、
その会議のロビー活動(根回し・事前の打ち合わせ)で
功を奏したのだとか。
日本の地道な努力の結果が、この度正に現れたのだそうです。


こういった形で、ODA予算も生きていると言えるんですねぇ…。


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さぁ、前フリが長くなってしましましたが、


ここシリアに来て、「日本人はすごい!!!!」

と言われることが本当に多い。


初対面の人との会話のパターン…


「マルハバ(こんにちは)」
「アハリーン(こんにちは×2)」
「キーファック?(お元気ですか?)」
「タマーム、ハムドリッラ(ええ、元気ですよ~)」
「ミンウェーンエンテ?スィーニー?アウ、ヤーバーニー?
(あなた、どこ出身?中国人?日本人?)」
「ミン  ヤーバーン!(日本出身ですよ!)」
「オー、ムンターズ!!ヤーバーン、クワイエス!!
(おぉ!そりゃすごい!日本はめっちゃエエからなぁ!)
スィーニー、ムー クワイエス(中国はそうでもないしねぇ・・・)」



初めは大して気にしてなかったんですよ。日本でもそうでしょ?
なんとなく、中国製の野菜や冷凍餃子なんかは買わなかったり
(もちろん、悪い前例があるから当然と言えば当然なんですが)
100円ショップの調理器具(中国製がほとんど)は、
すぐ壊れるとかいうイメージとか・・・
でも、あからさまに、中国の人に対して、「中国人は・・・」みたいな
悪口めいたことは、絶対に(少なくとも私は)言いません






でも、ここ(シリア)では違うんですよ…






あからさま。悪口も評判も・・・。
本当に中国の評判は悪い。韓国はその次。
初対面で確認してくるくらいだからね。
で、飲食店とかで、日本人だけで食事をしていると・・・
周りのアラブ人がたちに、「日本人」であることを気づかれたら、
「私の子供と一緒に写真をとって!」とか
「日本から来たのよね?本当に日本人って素晴らしい!」
といった具合…
観光地なんか行ったら、さらにすごいもんね。
不思議ですよ、正直。

なんで、同じアジア人なのに、ここまで違う評判なのか??って。


でも、最近分かる気がしてきたんですよね。

実際にどちらが優れているとかは、
あまりないと思うんです、正直なところ。

でも・・・


  
倫理観を宗教に求めず、学校教育や生活そのものの中に
倫理・道徳がある日本(ないところもあるけど)。
規律は他人(神)に求めず、文化・慣習の中に根付いている日本。
目があったら会釈をし、
近所だからという理由だけで、必ずあいさつする日本人。
秒単位で出発する鉄道運営を可能にするほど
時間に対して、几帳面すぎるほど几帳面な日本人。
絶対、仕事に遅刻しない日本人。
ストレートに物を言うのが苦手だから、
やんわりと相手のペースに合わせ
そこから改善して行こうとする、控えめな性格が多い日本人。
目先の利益にとらわれず、
こだわりにこだわって、良い製品を作ろうとする、
職人気質が多くて、手先が器用な日本人。




そんな、「This is 日本人」を、
あいさつをせず、
自分勝手で、
時間にルーズで、
衛生管理や、製品・制作管理がテキトーで
終業時間が来たらすぐ帰ろうとする・・・
そんな国々に派遣すればどうなるか・・・。





いい評判が広がるに決まってるじゃないですか。












無論、そうでない日本の人たちもいます。

でも、そういう人たちは、あまり海外に出ようとはしないですよね?


しかも、ボランティアでの参加となると、
何かしら特技がないと参加できないから


本当に「This is 日本人」しか、
海外に出てない気がするんですよね。

それも、評判を良くする原因の1つかもしれません。








中国に関しては、華僑といわれる中国人が、
世界各国の至る所にいて、
各地に中国独自のコミュニティー(共同体)をつくって、
そこで、彼ら自身の文化を守りつつ
生活を営んでいるわけです。




日本と違い、海外居住者の分母が大きいだけに、
いい人もいれば、悪い人もいるわけです。
そんな一部の悪い人や、中国製品の質のせいもあいまって、
なかなか良い評判が得られないのでしょう・・・。






だから・・・



「This is 日本人」といった姿勢で、国際協力に携わることが、
巡り巡って日本の国益になるのかな?
  そんな気がする最近なのです。




そして・・・




そんな事業を展開してきたJICA・外務省(すなわち日本政府)は、
本当にすごいな、と思うわけです。


外交戦略っていうのは、報道されている表面上のことだけでなく、
このような地道な活動も含まれているのです。
そこを、私たち一般市民も、理解しないといけないですよね。

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ここ数年来、日本の経済は下降気味。隣の中国は急上昇。
人口も10倍違う。国力なんか、
比べ物にならないくらい劣ってるんですよ。




でもね、

繰り返すけど、世界の国々の評判からしたら、
数倍私たちの方が上な訳です。
原爆で、アメリカにひどい目にあったことも、みんな知ってる。
そこから、這い上がってきたあなたたちはすごい、と。




だからね、もっと自分たちに自信を持つべきだよな~~~~と、
つくづく思ったわけです。




そして・・・






教員として生徒に、

掃除をしっかりさせたり、
あいさつをしっかりさせたり、
宿題をキッチリ出させたり、
チームワークの大切さを教えたり、
遅刻してきた生徒を、叱ったり、
気絶するほど泳がせたりすることって、




「国際協力できる人材」を作ることになるのだな~~~と、
最近、改めて思いました。ホントに。



さ、部屋の掃除をしよう!!!ではまた。73.0kg

2010年6月29日火曜日

2010.6.23 長い移動でした…



関西空港を23時55分に発って、
現地時間4時15分(日本時間10:15)にドーハにつきました。

で、8時間トランジット(乗り継ぎ待ち時間)をこなして、
ドーハを12:45に発ち、シリア・ダマスカス国際空港に
現地時間15時45分(日本時間21:45)に到着しました。

移動時間は日本の実家を出てからだと、27時間。
飛行機に乗ってからだと約22時間。


 
ま、トランジットが長かったんですけどね。
でも、平均でも3~5時間はトランジットで
待たないといけないみたいです。まぁ、なんせ長かった…。




噂に聞いていた空港のトイレ。
大の後、どうやって使うと思います??



本当は、ホース(左にある)を右手で持って、左手で水をためて、それでお尻を洗って、また手を洗って…。
と、まぁ慣れない方法でするのだとか。


 
私はさすがにまだ抵抗があって、左手でホースを持って、
そのまま直接お尻に向けて水を出して洗いました。
で、紙で余分な水を拭いて…。でも水の勢いが強いから、
トイレは水びだし。


そんなワンパクなことをしているのは、
私のトイレだけかと思いきや、隣とその隣も水びだし。
慣れない外国人だらけだからか???
今度、現地の人に正しいやり方を聞いてみます。


 
で、まだ、空港は紙があるからいいけど、ご家庭では
紙のないところもあります。そうなってくると…
やっぱり、郷に入れば郷に従うしかないね。
ま、水があるだけまだましか…。



 
エジプトの方は、水の代わりに「砂」が置いてあるそうで
(どう使うかは、想像して楽しんでください)…。

いや、まれなケースらしいですけどね。でも、紙や水が
貴重なところはとても大変なんでしょうねぇ…。


ドーハ国際空港を飛び立ったあとの飛行機内からの写真です
なかなか、すごくないですか??


 
ドーハも、ドバイのように、バブルが興っているようで、
すごい開発ラッシュなんだとか。で、肝心のシリアの風景は…



空港からJICA事務所までの移動中、車内から撮影しました。
かろうじて…

実は、シリアでは写真撮影がなかなか思うようにできません。
軍の関連施設や政府系機関の建物なんかを
誤って撮ってしまった日にゃ、強制退去もあり得るのだとか。
現に、それで強制的に帰国させられたボランティアもいるんですって。
初日の研修で教えていただきました。

だから、街中やドミトリー(今生活している寮)のまわりとか、
めっちゃいっぱい撮影したいところがあるんですけど、
なかなかできません。


もう少し生活に慣れて、
どこをとっていいのか、悪いのかを判断できるようになったら、
また写真はたくさんアップしたいと思います。
衝撃的な光景も多いですからね。

ではまた。私は元気です。

74.0kg

2010年5月11日火曜日

2010.5.11 先週の報告

2010/5/3(月) 語学訓練8:45~15:00まで

「原因・理由」をあらわす接続詞と、理由の述べ方演習
講座受講 『異文化の理解と適応』17:00まで

2010/5/4(火) 語学訓練8:45~15:00まで  منذ接続詞(since)の使い方
予防注射接種 『破傷風』
2010/5/5(水) 語学訓練8:45~15:00まで  身体部位の名称・医者に行った時のロールプレイ
講座受講 『世界の宗教理解』
17:00まで

2010/5/6(木) 語学訓練8:45~15:00まで    提案(英語でいうwhy don’t you ~?)の表現 مرأيك
語学自習
17:00まで

2010/5/7(金) 中間試験 14:00まで   リスニング・リーディング・ライティング・面接
19:00~21:00  「貿易シュミレーションゲーム」受講

2010/8(土) 語学訓練8:45~11:35まで    テストのフィードバックと復習
午後はOFF
2010/5/9(日) 休

 金曜日に『貿易シュミレーションゲーム(国際協力機構)』というものをしました。

「平等である自由貿易」が発展途上国にとっては『「不公平」なものである』ということを、学ぶことができました。


具体的に何をやったかというと…


約80人くらいが一堂に会し、12チーム(12ヶ国)に分かれて、公平なルールにのっとり、国を豊かにするのを競うゲームです。簡単に言うと。

ルールは簡単で、
  1. 紙(保有資源)を、正確に決められた寸法の円・正三角形・正方形・長方形に切って(加工して)、製品(工業製品)をつくる。
  2. それを「マーケット」に売って、お金を稼いで、国を豊かにする。
 これらは各国同じルール。

ただし!ルールは公平なのですが、出発時点における各国の経済状況や技術レベル・保有資源などには差があるのです。

先進国チーム  「紙(資源)」・「三角定規・コンパス・分度器・鉛筆・ハサミ(すなわち技術)」が豊富にある
進んだ開発途上国チーム   「紙(資源)」がたくさんあるだけ
または、                                「紙(資源)数枚」と「鉛筆・三角定規(特化した技術)」だけ

貧しい開発途上国チーム  「何もない」  または「鉛筆だけ」

 といった具合。

そういった、ハンディキャップを持った状態で、同じルールでゲームをすると、どうなるか??というのを試すゲームなんです。


先進国に当たったチームは、高い技術レベルをもち、資源も豊富。
だから、作る製品(円形や三角形)は正確で、品質も良く、大量に作ることができ、マーケットは高く買ってくれる…
だから当然資金が増え、国が豊かになり、さらに資源を買い、製品を作り、高く売り、儲かり…
と、すごい勢いで「勝ち組」になっていきます。


一方、最貧の開発途上国になってしまったチームは、技術もなく、資源もなく、お金もなく…切り取った円や三角形はガタガタになるから、マーケットで売れない。だから余計に貧しくなって…

結局先進国から技術(ハサミやコンパス)を借りて、製品を作って売るんだけど、儲けたお金の半分くらいを先進国に持っていかれたり…


  2時間くらいそれを続けるとどうなるかというと、面白いくらい先進国はお金が儲かり、後進国はどんどん貧しくなっていきました。さらに、開発途上国たちは、先進国が豊かになるために、資源や技術を先進国から与えられる代わりに、働かせられたりしました。


  実際、紙(資源)をいくらで買うとか、コンパスをいくらで貸すとかいう契約は、各国間で取り決めをすることができ、商売上手な国は、それなりに豊かになっていました。


ただ、ゲーム後半になると、一度ついてしまった差を埋めることは難しく、先進国チームと貧しい開発途上国チームの差は広がるばかりでした。


  なかなか文章だけで伝えるのは困難ですが、ざっくり内容はこんな感じ。


国の資源や技術レベル・信用などを、紙と各器具で代用して表すのはとてもいいアイデアで面白かったです。

  これで何が分かったかというと…

「平等である自由貿易」が、開発途上国にとっては『「不公平」なもの』であるということでした。


同じルールでも、最初から国と国との間に国力の差があったら、その差は埋まるどころか、開く一方になるのです。そのことが、本当に実感できました。

 今日存在する、そういった国家間の貧富の差っていうのを、こうやって縮図にしてもらえれば、理解するのにとても役に立ちました。


また、先進国の「おごり」っていうのもに、気づいていたこととはいえ、改めて憤りを感じてしまいました。

もちろん、「日本」もその先進国の一員だし、その中に生きているのが「自分」な訳で…

じゃあ、自分に何ができるのか??というところに、今ここにいる意味があるわけで…


そこら辺に、自分自身が国際協力に携わる一番のモチベーション(動機づけ)があるなぁ…と再確認できました。

また日本がODAを続ける意義や、開発途上国への人的支援の重要性・役割・留意点を、再確認した感じでした。

語学学習に疲れた私に、少し原点に帰る機会を与えてもらった気がしました。

訓練開始から1カ月がたちました。まだまだ元気です。いや、より一層元気に生活しています。

2010年4月26日月曜日

2010.4.26 HIVとAIDSの認識

  今日、選択履修の講座(授業)で、HIV・AIDSに関するセミナーを受けました。

それらに対する知識はもちろん身に付いているので、あまり意味がないかな??と思っていました。

感染経路や症状、日本のHIV感染者の現状や、治療薬の開発・効果などは、仕事の関係上、すでに知っていることであり、知っていて当然のことばかりでした。


しかし!!


 海外での現状は唖然(アゼン)とするものでした。そこまでひどいとは…


南アフリカに、南アフリカ共和国という国があります。

その国での妊婦ケア受診中(妊娠してからそのケアを受けている人)のHIV感染者の割合は、25才~30歳で約40%。

ざっくり言うと、25~30歳の妊婦さんの約40%は、HIVに感染しているんですねぇ…。


また、同じく南部アフリカのボツワナでは、15歳以上の成人のHIV感染者割合は約25%。

平均寿命は、1990年で65歳なのが、2010年では40歳以下。


多い多いとは聞きつつも、実際に数値で見るのは初めてだったので、とても驚きました。

背景にはもちろん「貧困(とても、まずしいこと)」があります。国家自体が貧しくて、なかなか有効な手だてができない。


でも、それだけではなくて・・・


やはり、HIV感染者に対する偏見や差別なんかが根強い地域では、感染は蔓延するんだとか。

治療を受ければ、発症を遅らせたり母子感染を防ぐ確率が増えるのに、差別や偏見が怖くて、なかなか検査を受けない。だから、自分がHIV感染者かどうかを知ろうとすらしない。

また、もし自分がHIV感染者だと分かっても、なかなか言い出せなくて、感染を広げてしまうのだとか。


もちろん、政治の問題も複雑に絡(から)んできますが…


だから、私たち協力隊が派遣される地域(幸いというか、中東はそこまで感染爆発はしていませんが…)での、人権的配慮がなされた振る舞い(差別をしないように行動すること)が必要になってくるのだなぁ…と強く感じました。