2011年3月29日火曜日

2011.3.29 欧米メディアが語らない事実

3月27日には自宅待機が解除され、
昨日3月28日は、普通に活動。街中も普通。いたって普通。

でも、昨日の活動中に、連盟長・副連盟長より

明日の活動休み~~~。ムスィーラ(政府支持デモ)あるからね。
ちなみに、学校も休み。今週末の試合も延期。

※ちなみに反政府デモは「ムザーハラ」

これはエライことになるんじゃないの??

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で、今日の朝。


外は、8時過ぎからとってもうるさい…
ヘリコプターも飛んでるし…


で、JICAの緊急連絡網で

10時から政府支持デモがあるから、10時以降自宅待機で!
解除されるまで、自宅待機!!

でもまだ、8:30。

だから、食料ないから、買い出しに行ってみた。

店は普通に開いてた。でも・・・・・・

デモ・・・・








この時はまだ時間も早く、
数千人規模。


しかし、10時を迎えるころには、
数万人規模に膨れ上がりました。

ちなみに、この写真は、友人より頂きました。

デモには近づかないように、指示がありました。

だから、近づきすぎないようになるべく接近しました。

だから決死のレポートですよ!!そうでもないか…。

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今帰ってきて、BBCを観ましたが、このことは報道しませんね~

たぶん、十万人くらいに膨れる予想。
でも、それは世界に報道されない。


数千人規模の反政府デモは報道されるけど。


つまり、シリアは大統領支持が圧倒的。


その支持派の底力を観たような気がしました。
なんせ、この目で見たものをお伝えしてますからね。


ま、反政府派を武力制圧し、
殺してしまうのもどうかとは思いますが…

そして、それをやり過ぎると、
また欧米の戦争大好き国家達(アメリカなど)が
「人道支援」の名の下
武力介入してくる可能性もあります。


そうなると、またややこしくなってくるでしょうが…


首都の雰囲気は、相変わらず安全ですわ。
(何度も言いますが、ここがエジプトと大きく違う!)


やはり、日本の皆さん、ご安心を。

今日or明日で、大統領直々の演説があるそうです。

それで、どうなるか。

もう少し、レポートする必要がありそうですね。

ではまた。あ~~、働きたい!

2011年3月27日日曜日

2011.3.26 自宅待機命令


表題のとおり、自宅待機命令に従い、自宅待機してます。いつもこの時間(現地PM9時)は家にいるのですが、命令されると、ウズウズしてしまうのが人間の性。ということで、今回のデモについてまた少し考察してみましょう。
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シリア政府・治安部隊は、反政府デモ隊に対して、相当強硬な姿勢をとっています。それは日本の新聞・テレビ等で報道されています。すでに情報では、死者は100人を超えたとか、超えないとか。


さて、


ここからどうなっていくのか?最近起こった革命例(?)を参考に、考えていきましょう。

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まずエジプト。チュニジアから始まった民主化の波に乗り、民衆が蜂起しました。数万人単位に反政府デモが膨れ、結局その圧力に負け、政権が転覆。民衆側の勝利。今総選挙の準備中。


さて、シリアと何が違うかというと、政府・治安当局は、武力で民衆を制圧しようとしなかったこと。ま、言い方を変えれば弱腰だったということ。
もちろん、人権・人道的にはそれでいいんですけどね!

で、現政権に不満を抱いていた、大多数の民衆も勢いづいて、民主化デモが膨れに膨れた。その結果、国家・国政は大混乱し、在エジプト邦人のほとんどは国外退避を余儀なくされました。

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エジプトと、シリアの違いはまず

シリアは政府が強気。『逆らったら、殺すぞ!』という気合満点。
(エジプト政府は、そこまで強硬姿勢を取れなかった。)

②シリアは民衆の大多数が、エジプトの人々ほど現政権に不満を抱いていないこの2点が大きく違うのです。



で、もし、②の点で、シリア市民が、現政権に著しい不満を抱いていた場合、どうなってしまうかというと・・・『リビア』のようになってしまうと思うのです。結局、政府側と、民衆側が戦争(内戦)してしまう。


①の点で、政府が強硬姿勢
②の点で、政府に不満爆発で、
市民は決死の覚悟をもって反抗・抵抗。

これが、今リビアで起こっている状況。とっても簡単に言っていますけどね。



で、当のシリアは、エジプトほど政府は弱腰じゃないけれど、リビアほどの、「政府に対する不満決死の覚悟」が市民には無い状態。

だから、このまま政府が抑えきるんじゃないかな~というのが、JICAボランティア水泳隊員の予想です。


今述べたことが、みんなに心配いらないよ、心配いらないよとお伝えしている根拠です。

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正直、どうなるか分からないけれどね。異論・反論、お待ちしてます。ただ、一言最後に言いたいことは・・・





日本に帰りたくないよ~~~~





ではまた。 

2011年3月26日土曜日

2011.3.26 報道って、偏ってまっせ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110326/k10014913371000.html

おいおい・・・

日本は、欧米寄りの報道がメインだなぁ・・・ってつくづく感じますね。

BBC、CNNはこちらでも視聴ができ、連日シリアでの「民主化デモ(つまり反政府デモ)」が報道されています。それ見てたら、民衆も攻撃的で、混沌としていて、シリア国中、内戦が今にも起こるんじゃないの??みたいな印象を受けてしまいます。そんな映像ばかり。

しかし、事実は全く違います。



確かに首都ダマスカス郊外(ダラー)で、反政府デモが起きていることは事実です。死傷者も出ています。しかし、全体からみれば少数なのです。しかも、イスラム同胞団が中心となっている、どちらかといえば、過激な原理主義が中心らしい。

※ここら辺の説明は割愛しますね。興味ある人は、ウィキペディア等で調べてください。


昨日、実は首都ダマスカスでは、約数千人規模の政府支持(大統領支持)デモが起こりました。昨日は非常に賑やかでした。まさにお祭り騒ぎ。

花火が打ちあがり、「アッラー、スリーヤ、バシャールー、バス」(神よ、シリアよ、バシャール大統領だけだ!)っていう大合唱で、街を練り歩く国民たち。今の大統領は、本当に人気がありますからね、シリア人に。また、その他主要都市でも、数千人規模の政府支持デモが多発しました。


ダラーで起こった反政府デモに対抗する形ですが、規模は反政府デモの、何倍もの大きさになります。それは、CNN,BCCなど主要な欧米メディアでは、まったく報道されません。
 
そこが、メディアを利用した、アメリカを中心とする「中東は危険だ!」というイメージ作りの戦略なのだと、本当に実感しています。


アメリカはシリアが嫌いですからねぇ…



よって、一夜明けた本日、首都は安全そのもの。おそらく、地方の反政府デモも、終息していくのではないでしょうか??もちろん、油断はできませんが、今のところ本当に大丈夫です。


 また、今後もエジプトのような事態になることは、おそらくないでしょう(個人的意見ですが…)。今回のことは、本当に勉強になります。
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日本でも、尖閣諸島の事件の後、反政府の大きなデモが東京でありましたが、日本のテレビメディアは全く取り上げなかったそうで…(ですよね?)ネット上ではかなり盛り上がっていましたが…。

『メディア(情報)リテラシー』という言葉がありますが今回のことは、まさに、その大切さを、実感せざるを得ない事例だと思います。



 
政府による、情報のコントロールって、やっぱりあるんですね~~。日本でもシリアでもアメリカでも。そこを、やっぱり我々は知っておく必要があります。

現代は、インターネットが普及し、双方向で情報がやり取りできるようになり、テレビメディアとは違った情報を、このように皆さんにお伝えすることができます。だからこそ、中国やその他独裁政権は、インターネットの規制に走るのでしょうね。思うように民衆をコントロールできなくなってくるから。それも、今回の件でつくづく分かった気がします。


そして、今回に関しては、欧米メディアの報道は「反シリア政府」に偏り過ぎ。何か、その後ろにある欧米諸国の思惑を感じますね~~

では、その思惑とは何でしょう??

長くなるからここまで。推測で書けないし。

ではまた。私は元気ですのでご安心を。

2011年3月24日木曜日

2011.3.23 Xデーは近いのか??

これはね~~、不幸なことに2つの意味を持ってしまいました。

まず、一つ目。良い方から行きましょう。


ついに、ヤツが来ましたよ(^-^)





そう、本物ペースクロックが!!!!!!!手作りと比べても、一目瞭然!この大きさ!この存在感!


しかし・・・・・・・・・・壊れてる・・・・・・・・・秒針ないし・・・・・・・・


持ってきた、ハッサン(偉い人)はどうだ、カズ、持ってきてやったぞ!!」って。オイオイ、使い物にならへんがな…。

で、そこからどうするのか2日間静観しましたが一向に、誰も何もしないから、私が家に持って帰って、時計屋に修理に出そうと思い、手で持って帰ろうとしました。


そうしたら、ヘッドコーチのアイマンがどこに持っていくんだ!?盗むんじゃない!人聞き悪いね~~~

私「いやいや、修理に出そうと思って。

アイマン「どこに出す気なんだ??

私「家の近所の時計屋だよ

アイマン「そんなところで、修理できるわけないだろ~。オレが知ってるところがあるから、そこに修理に出せよ。


・・・・・・・・・・・・・知ってるんやったら、早く言えよな・・・・・・・・・。
てか、修理に持っていってくれよ・・・・・・


で、同僚オーマルと車で運び、本日修理に出してきました。何の修理が専門なのか分からない店に行きましたが、たくさん機械が置いてあり、油まみれの男らしい工員たちが
大丈夫大丈夫。これなら直せるぞ、ハビービー(恋人)!!とのことなので、


ついに!ついに!
近々本物ペースクロックの実戦デビュー!!

Xデーは、明日?明後日?来週?

ま、ここは中東シリア。最低1ヶ月は見ておこう。でも、今日はさすがにテンションあがって、一人酒(^-^)また報告します。

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2つめの意味

前回に引き続き、シリアでの民主化デモが活発化しています。

日本外務省が首都ダマスカスを含むシリア全域に対して、「渡航の是非を検討して下さい」とのシリアに対する渡航情報(危険情報)を発出しました(これまでの「十分注意して下さい」から一段階の引き上げ)。

と、JICAから連絡あり。

ちなみに、『万が一に備え、荷物もまとめておきなさい』とも。どーなることやら。

私個人の考えでは、エジプトのようには、ならないと思います。
※エジプト派遣のJICAボランティアは
現在国外退避中(つまり日本に帰っている)。


シリア国民の不満度は、エジプトのそれに比べて格段に低い。ま、外務省もJICAも、念には念を入れての措置・注意喚起でしょう。もし万が一、大変なことになったら、ブログ更新も、メールも電話も出来なくなります。

そうなってからではすべてが遅いので、このような形で連絡しています。ま、生死にかかわることにはならないでしょうけど・・・果たして、国外退避の『Xデー』はやってくるのか?これが2つ目の意味。気をつけて生活します。

ではまた。73.5kg

2011年3月22日火曜日

2011.3.18 先輩隊員送別会 in 我が家

表題のとおり。


①BBQ

 ②ベランダの雰囲気

 ③客間にも10名収容

④天ぷらも揚げました

 ⑤カレーとサラダと、鶏胸肉の湯引き
調理はみんなでワイワイと

⑥ベランダの予想以上のキャパには、居住者の私も驚き


  シリア在住の邦人、約20名をこの家に招待して
先輩隊員の送別会を催しました。



  お世話になった先輩隊員。時にアラビア語を教えてもらい、時に旅行に連れて行ってもらい、時に活動の愚痴や悩みを聞いてもらい、なにかとお世話になりました。本当にありがとうございました。日本でもがんばって!!応援しています。


  これで我が家で、20人まで収容できることが判明したので、活動後半戦は、パーティーしまくるぞ~~~

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さて、

日本でも報道があったように、シリアでも1000人単位でデモが行われ、シリア治安当局により、デモ隊の4名が殺されるという事態になりました。


しかし、デモが起こったのは、首都のダマスカスから少し離れたダラーという都市です。これからどうなるかは、誰にもわかりませんが、以前よりも、状況は悪化しているようです。

今のところ、私の周辺ではまったく変化は見られませんが、水・食料の備蓄をすすめ、不測の事態に備えていきます。
エジプトでは、本当にデモが広がる前日まで、まったく平常通り生活ができていたそうですので・・・。


  私一人の力では、どうにも出来ないことですので、あきらめて、静観するしかないでしょう。家族・友人には、ご心配をおかけしますが、せめてその心配が少なくなるよう、ブログ等で、正確な情報を発信していきたいと思います。
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ではまた。


2011年3月17日木曜日

2011.3.16 直訴断行。さて結果は??


先日(約3週間前)


  プールで使用しているお手製ペースクロックが、また壊れたので、新しいものを買いに行きました(3代目)。


  で、近くの時計屋さんに入ったところ、そこにいたのは、なんとシリア水泳連盟長のズィヤード!

なんでこんな所にいるねん!?

聞けばどうやら、なじみの店らしく(多分、そう言ってたと思う)腕時計が壊れたので修理してもらってるのだとか。で、私が手ごろな掛け時計を買おうとして選んでいると・・・

ズィヤード「何で時計なんか買うんだ??家にないのか?

来た来た(^-^)

私「いや、水泳の練習で使うんです。でも壊れてしまって・・・

ズィヤード「JICAの金か?

私「いやいや、自腹ですよ。


  へ~、そうなのか、みたいな表情。それから、店員さんに値段交渉してくれて、結局350spが、250spに値下がり。

※いつも思うけど、値段なんて、あってないようなもんだな…。

その日はあまりに突然だったから、何も言えずに、そこではサヨナラしたのですが、練習で時計を使っていることは印象付けれたんですよ。
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そして先日の、疲れた全国試合にてばったりまたまた(まぁ、彼が役員席にいただけの話なんですけど)、先日の、シリア水泳連盟長のズィヤードと会いました。


ズィヤード「おお!カズ!時計は練習で使ってるのか?

私「もちろん使ってますよ!でも、小さくて見えにくいんです…

ズィヤード「そうだろうなぁ…

私「そこでお願いなんですけどね。大きい練習用時計(ペースクロック)を買ってもらえませんか?そうすれば、シリアのスイマーたちは、絶対に、100%、もっと速くなります。私は本当にそう思います。是非ともお願いしたいです。


ズィヤード「JICAで買ってくれないのか?

私「以前(2期前の隊員が)買いました。でも、壊れてしまったようです。でも、最低プールに2台は必要です!だから、最低でも1台は買ってほしいのです。

ズィヤード「わかった(理解した)。


初の直談判。どうなるだろう??という気持ちで日々は過ぎました。
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そして、今日(3月16日)。なんと、プールに大きい時計(ペースクロック)を設置する計画が、進行していることが判明しました!



しかし!!!!!ここはシリア。


喜ぶのは、まだ早い…いつ、何が変わるか分からない…予定なんてあったもんじゃない…「計画」って言葉なんて、アラビア語にないし…(あるけどね)





わかってますよ、わかってます。


でもね・・・・・・・・・・









この進歩は大きい!!!!!!!もし、連盟の金で、ペースクロックを買ったのなら、もう、私の活動の90%は終わったも同然!

※ペースクロックの重要性は、
2010.7.31 サークル管理って?」の記事を見てください。

ちなみに、あとの10%は、ナタリーとアッサーラに、シリア学童新記録を出させることです。

これで、サークル管理の概念も、浸透することでしょう!というのも、最近は、私たちが使っているお手製ペースクロックを、「使わせてくれ~~」と言ってくる、他のコーチが現れてきたんですね~~~



さぁ、どうなるか!?



これで、すんなり設置されたら、逆に簡単すぎて面白くないけどな~~(^-^)


期待しすぎずに、期待します。


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日本が心配です。でも、今日も一生懸命活動します。それが、私たちの使命ですから。出来ることを、出来るだけしていきましょう。

ではまた。73.8kg

2011年3月12日土曜日

前回の続き

  アッサーラのトラブルが起きたのが11日の午前中


で、そのドタバタは、アッサーラの父親は、あまり知らなかったらしいのですが、何せ、アッサーラのタイムが遅かった。



 もともとこの父親は、子どもに期待をかけまくり、プロセスより結果を重視する傾向にあり、自分の子どもたちが、知り合いの子に負けると、我々コーチに、文句と言うか、なぜなんだ、なぜなんだと聞いてくる


ま、「面倒臭い保護者」。


分かるけどね、気持ちは。私の父も、そうでしたから。コーチになんか言ってたかどうかは知りませんが。で、どうやらナタリーに大差をつけられて負けたことが、大そう気に食わなかったようで

ハラース!ハラース!ウスターズかず!
(終わりだ終わりだ、かず先生)」と。

どういう意味で言っているのか悟っていましたが、ワザととぼけて「あぁ、午前中は終わりですね。午後は4時からですよ。」とだけ言って、私はその場を去りました。


で、その後、オーマルに

父親「もう、子どもたちに水泳はさせない!
彼らに未来はもうない!いくらやっても伸びないじゃないか!と。


で、


父親「もう午後のレース(リレー)は行かない!」と。

疲れるわ~~~~~~~~~~~~~~~





 そのことを、オーマルとアレッポ水泳隊員と、ご飯を食べるときに聞いて、さすがに腹が立って、そのアッサーラの父親に電話しました。


「本当に来ないの??」

父親「ああ。ナタリーはすごい。アッサーラはすごくない。もう彼らに未来はない。もう水泳はやめさせるよ(ちょっと怒り口調で)。」


「いや、オレは、なんであなたがそんなに怒ってるのか、意味が分からん!」

父親「速くならないし、ナタリーにはかなわないからやらせても仕方がないだろう!」


「ホンマに水泳知らないド素人やのに、何言ってるねん!たかだか11歳やのに、そんなん決めつけるは早すぎる!アッサーラは才能もあるし、柔軟性もある。持久力だってピカ一だ。今は負けてるかもしれないが、そんな差なんて、たかが知れてる。とにかく、4時に連れて来てください!私は信じていますよ!」


返事を聞かずに、電話を切っちゃった。



はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分でも信じられないくらい、アラビア語が出た。ま、それはいいとして

ホンマに疲れた。

親も(親だから?)信じられないくらい、負けず嫌い・・・

オレも、子ども出来たらこんな風になるんかなぁ…

これも、国際協力なんか?とか、頭によぎったけど、もう、ここまで来たんやから、なんでもするけどね。
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3月11日 午後

16:00 アップ開始
アッサーラ・マフムード兄妹(あの父親の子どもたち)は、まだプールに姿を見せない…



ま、時間どおりに今日レースのある、ムハンマド・ラファート・ナタリーのアップ開始。ふと、観客席に目をやると、アッサーラを連れた父親が!!

私(まだ、まともやん~~~)と心の中で。

で、みんなでウォーミングアップを開始し、レースに突入!一件落着・・・





と、いかないのがシリア。まだドラマが待っていた。レース日程は3日間。
3月10日午後・
11日午前・午後・
12日午前

でも、出場人数少ないから、

ヘッドコーチ「前倒しで、明日の分も、今日全部するぞ~~」

突然変更


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、

ヘッドコーチ「アレッポチームが参加したくないそうだし、時間も遅いから(まだ6時前ですけど!?)、メドレーリレーは中止~~」


私「・・・・・・・・・・・・・・・オレの昼の電話はなんやってん??


せっかくアッサーラを来させたのに、出番なしやと!!!!!それじゃあ、オレのメンツも何もないやんけ!!



でも、もうその決定は覆らないらしい。


はぁ・・・・もう、ホンマにええ加減にせ~よ・・・
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仕方ないから謝りに行きましたよ。親バカ父親に。「電話口では失礼しました。今日はリレーが無くなって、アッサーラさんの出番はないです。本当にごめんなさい。」って。


 でも、彼は案外普通で、というか、結構申し訳なさげな顔で、
父親「いや、こちらこそ悪かった。家に帰って冷静になって考えた。で、子どもに聞いたら、『泳ぎたい』と言ったから連れてきた。レースが無くなったことは、あなたのせいじゃない。だから、謝らなくていい。またこれからも、よろしくお願いしたい。」


ホンマに、一件落着(^-^)
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もうええわ。てか、こうなることを予測して、今後はエントリーや練習計画を立てないといけないなと、つくづく感じさせられました。

てか、

練習計画なんか、立てること自体間違っているのか?とか思ったり。

いや、でもやっぱりテーパーとか、アネロビックトレーニングする時期とかをしっかり考えて、子どもを試合に臨ませた方が、やっぱり結果はいいからね。で、オーマルもやっと計画の重要性も分かってきているし、ブレずに行きたいところ。


今回のような「突然変更の嵐」も当然起こると予想して、やっぱり動かないといけないんだなぁ…と、本当に、心の底から思いました。というかまず、オーマルにもっと教えないとだな。試合ってやつを。


ではまた。75.0kg

2011.3.12 全国大会やってさ。

疲れたわ…


昨日・一昨日と全国大会(春の?)

制限タイムがある、出場制限が設けられた試合

で、

わが精鋭部隊からは

ムハンマド  50Ba 100Ba の2種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Brの2種目

以上3名6種目が出場予定でした。

いいですか。ここから長いですよ。
要約せずに、時系列で出来事を羅列します。
覚悟して読んでください。
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前日(3月9日)練習中に・・・

同僚オーマル「ナタリーは、200m個人メドレーもエントリーしようぜ!」


「いや、50Frと50Brの2種目だろ?
エントリータイム切れてないやん。4秒も。」

 

「いや、なんとかなるらしいぞ!出さそうぜ!!」

「それ用に練習してないってば。」

「いいじゃないか、いいじゃないか」

「知ってたら、それ用に練習させてたってば。
出れないって言ってたのは、あなた達やろ??
何で今、急にやねん!しかも前日!」

「それはそうだけど、
★♪▼○▼∴□★★♪▼○▼∴□………、
ローズ(1歳年上のナタリーのライバル)も出るから!」
 

「いやいや、意味が分からん。ローズが出るなら、
なおさら早く知らせろよ!」

てな感じで。

結局、ナタリーに出たいかどうかを聞たら、

ナタリー「出たい」

と言ったから、まだ良かったが…あいつが嫌がったら、
絶対出させてない。

200mに出ることが分かってたら、
やらせること(練習)は変わっていた。
このくらいの年齢の子(10歳)は、
1・2週間前の練習によって、試合の結果が大きく変わってくる。
そこが奴らは分かってない。練習を何だと思ってるんだ??

で、さらにムハンマドも出れるかも知れないということで
オーマルの勧めで50mFrと100mFr にエントリー

結局


ムハンマド  50Ba 100Ba 50Fr 100Frの4種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Br 200IMの3種目

これが試合前日の、練習終了後の話
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前日夜
私が家に帰っていて、私の知らないところで


マフムードとアッサーラのお父さんが
同僚オーマルに電話をしました。

父親「なんで、うちの子とたちは出れないんだ!!」


要はクレーム(?)ですよ。

でも、その圧力にオーマルは負けたようで

オーマル「じゃあマフムードとアッサーラを出させましょう。
アッサーラは50mBr、マフムードは50mBaで出します。」


で、結局

ムハンマド  50Ba 100Ba 50Fr 100Frの4種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Br 200IMの3種目
マフムード 50mBa
アッサーラ 50mBr

5名11種目
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3月10日 試合1日目

JICAでの報告会に出ていたため、
レース開始のPM5時にギリギリ到着。間に合った。
でも、これがやっぱりマズかった…

当日のウォーミングアップをオーマルに任せた。
前日にメニューを私が書いて、彼に渡してあげて。

で、

一日目に出場する3人(ナタリー・ラファート・ムハンマド)を
ちゃんと準備させてると思っていた。


50m自由形はプログラムで1番目の競技
ナタリーが泳ぐ。ベストタイム1秒更新!

これはいいとして、

次の男子で、観客席で必死に着替えるムハンマド発見

で、ラファートとムハンマドが泳いだ。

2人とも結果は良くて、ベストタイムをしっかり更新。
ラファートは優勝。ああ、よかった~~と思いきや、

ムハンマドは上がるや否や、父親のところへ行き

大泣き!!!

ムハンマド「アップも何もしてないのに、
いきなり泳げって言われた~!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うそ!?


前日に追加エントリーしたことを、
オーマルは本人に言ってなかったんですね~~
そして、レース前のアップのときでも、
オーマルは、ムハンマドがレースに出るっていうことを
すっかり忘れていたんですね~~~

オーマルも悪いんですけど、そもそも論で、
前日変更っていうのが、無理があるんだってば。
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その後、ベストタイムを大幅更新したナタリーに

私「明日、200mIM(個人メドレー)がんばれよ~~~」

と言うと

ナタリー「オーマルが50mFrが良ければ、
明日の個人メドレーは出ないでいいって言った!!」

といって、泣き始める始末。

何でそんなん勝手に言ってるねん。

ホンマにええ加減にせ~よ・・・

で、また3人(私・オーマル・ナタリー)で話し合い
「出ると決めた以上は、出ないといけない!」って
私の主張を押し通し(当たり前ですけどね!)

ここでも疲れる…

は~~、これで終わりか~~と思いきや、

急に、

オーマル「200mフリーリレーがあるらしいぞ(なぜか笑顔)」

これまた聞いてないがな~~~~~~~

4人なんか準備させてないっちゅうねん~~~
(会場にいるのはムハンマド・ラファート・アッバース(他のコーチの担当)の3人だけ)
あと一人誰が泳ぐねん!!!!!!


で、たまたま試合を見に来ていた
翌日レースのマフムードがスタンドにいるからと
急きょ水着に着替させて登場。


でも、こいつはクロールは速くない…

終始、ドタバタドタバタドタバタドタバタ

結局男子リレーはアレッポチームに負けて
ダマスカスの連盟長は怒りだすし

いやいや、やる前から負けてるってば・・・

ホンマに疲れた・・・。
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3月11日午前中

試合前日夜(つまり一昨日夜)に、
父によりゴリ押しエントリーを果たしたアッサーラ
レース直前の召集。

係員がコースを名前を読み上げる。
「1コース ○○○○○
2コース    □■□■
3コース   ★★★
4コース  ナタリー
5コース   ♪♪♪♪♪♪
6コース    △△△

以上!!」
????????????????

アッサーラは?????

アッサーラが係員に聞く。

すると・・・

係員「アッサーラは入ってないよ

アッサーラ大泣き

私大焦り

役員をしているオーマルに言うと

「あ!忘れてた!オレは動けないから
アイマンヘッドコーチに言ってくれ!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

でも、アッサーラは泣き崩れてて、呆れてる暇ナシ!

で、アイマンヘッドコーチに言って
なんとか空いてるコースで泳がせて、と頼み
泳げることに。一応、OK


でも、アッサーラは
そんなにすぐに気分を切り替えられる程、まだ強くはなく、
タイムは練習よりも悪い結果(48秒)に。

で、ライバル&親友ナタリーとも
かなり差を開けられゴール(約4秒)。
でも、これが新たな展開へのカギとなりました。

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ちょっと疲れたので、続編はまた今度。
ここからまだまだドラマは起こるのでありました。