ラベル 水泳指導報告 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 水泳指導報告 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2011年4月17日日曜日

2011.4.16 Xデー

これまでの経緯・・・


2010年8月

  この「ヤツ」の必要性をアイマンヘッドコーチに伝えるも、

「水泳連盟には金がない」

---------------------------------------------------------------------

2010年9月   アイマンに

筆者「前々任の水泳隊員が、「ヤツ」を購入したはずだが…」

アイマン「どこに行ったかわからない。」

---------------------------------------------------------------------
2011年2月

  アイマンから、とても、わがチームでは面倒を見切れない初心者を受け持つように命令される。

腹立ったから、

筆者「「ヤツ」を持ってきてくれたら、受け持つけど?ど?」

アイマン「よし、持ってきてやろうじゃないか」
※実際に持ってきたのは副連盟長のハッサン

----------------------------------------------------------------------
2011年2月
連盟長ズィヤードに、運よく直談判できる。

----------------------------------------------------------------------
2011年3月
ハッサンが、故障した「ヤツ」を持ってくる。そのまま放置するから、持ってきた2日後に、修理に出す。
-----------------------------------------------------------------------


そして・・・・





2011年4月16日





「ヤツ」です。



針があるでしょ?

私の喜びようが、彼らには、少し奇妙に映ったようです。

※彼が、ヘッドコーチ・アイマン

アイマン「これがあったら、練習はうまく行くな!
やっぱりこれがないとな!」

  どの口がそんなことしゃべってるねん。




かかった修理代・・・


1000SP (1800円)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ほーーーーーーー


電光掲示板に800万円かける(しかも、使い方が分からないから、まだ一度も使ってない)。でも、ペースクロックに1000SP(1800円) 出すのも惜しむ。ええ加減にせーよ~~。



とまぁ、憤る気持ちは置いといて、ついに来た~~~~~~~~~~~(^-^)


ペースクロック(本物)が、修理を終え、ついに届きました!長かった。この1000SP、たった1000SPに、どれだけの時間と熱意とイライラを積み重ねたか。これが設置されるまでに、掛け時計3個、自腹で購入。は~~~~~疲れた。色々な意味で。


  でもまぁよしよし。確かに、かかった値段は1000SP。でも、その達成感はプライスレス(べたに)


めでたく目標達成でございます(^-^)でも、もちろん、まだ問題はあります。

①管理方法
②さらなる故障
③子どもの悪戯


まぁ、後は任せた!オレは知らん!

ではまた(^-^)今日がXデーになりました。本当に、今日は素晴らしい日です。

2011年4月14日木曜日

2011.4.11 シンデレラボーイ

ナーディルっていう生徒がいます。


こんな子。今年10歳になったところ。この子が今回主役。

ここに着任して以来、ずっと指導しています。すごく身体能力が高くって、パワフル。体重移動の才能があるし、瞬発力もピカ一。柔軟性が少ないので、持久力は少なめですが、平泳ぎとバタフライの短い距離がずば抜けて優れているタイプ


そんな彼。


でも・・・





ま~~~~可愛くない。


なんせ騒がしい。落ち着きがない。1回こっちが言ったことを、何回も聞き返してくるし。勝負が大好き、人に勝ちたい願望強すぎ。

例えば・・・


ナーディル「ナタリー、この前の試合、50m平泳ぎ何秒だった?」

ナタリー「43秒3よ」
ナーディル「オレ42秒~~♪ オレの方が速い~~(^-^)」

ナタリー「(イラッ!)」


こんな調子でみんなに話しかける。ウォーミングアップでも、誰かれ構わず勝負を挑み、勝っては「オレの方が速い~~~」





練習前や練習後も、友だちに「今日の最後の練習、何秒だった?」「昨日のデータ、オレ平均1’30”だったぜ!
お前、もっと遅かっただろう!?」
「この前の試合のタイム、あとシリア新記録まで6秒だ!」

こんな会話ばっかり。




もし、私の近くにいたら、絶対に、友だちになりたくないタイプ。



それはこちらでも同じようで、友だちといえる子は、あまりいないのです。
そういう感覚は、万国共通なんだな~~



だから練習も誰よりも早く来て、私とタイムの話。練習中は、いつも誰かに小突かれて、それで泣いちゃう。練習後もロッカールームに行ったら、自分のタイムの話。周りの子どもは嫌気がさして、さっさとプールの外でボール遊び。


だから、一人ポツンとパンツ姿で着替えている彼をいつもいつも見ています。指導者として、【えこひいき】や極端な冷遇はいけません。でもね、あまりにしつこくて、こっちが疲れている時は、冷たくあしらっちゃうんですよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そんな彼ですが、勝つことに対しては、ものすごい執着心だから、技術向上に対しても、ものすごい執着心。なんせ速くなりたいから。実際、ナタリーと同じくらい、呑み込みが早い。


ナタリーには温かい愛情を持って、かなり厳しくしていますが、ナーディルには、どちらかというと冷たーい愛情でめちゃくちゃ厳しくしているわけです。

---------------------------------------------------------------------

一方、彼がオマル・アッバース(以下アッバース)12歳。

映りよくないね…

彼は私が指導していません。指導者は『ハイサム』コーチ。まー、彼(アッバース)も腹立つ生徒。


去年末、シリア新記録を更新するための公認記録会がありました。彼も身体能力がすごく長けているタイプの子で、4種目くらいかな?シリア学童新記録を更新しました。まさにシリアの星。ここら辺では、超有名人な訳です。



そのせいかして、まー、傲慢。調子に乗ってる。関西弁で、『イキリ』。そして、親金持ち。


私に対して「カズ~」と名前のみ。
※本来は「ウスターズ・カズ(かず先生)」と呼ぶべき。ま、この前ほっぺひねって「ウスターズカズって言え!」って指導しましたが。


まぁでも親が金持ちっていう要素以外、そこまで嫌いではないんですけどね。素直だし、子どもらしい。まぁ多少、腹立たしい感じ。


でも、残念ながら、技術的に問題があって、近いうちに頭打ち(伸び悩む)やろな~と予想。



そんなこんなで、うちの生徒が彼をやっつけるのもそんなに先の話でもないな、と思っていました。

------------------------------------------------------------------
実際、いいところまで、彼を追いつめているんです。うちにはアッバースと同い年の「ムハンマド」という生徒がおり、頭が良くて、素直で勤勉で顔もかっこいい。


私は彼にずっと期待をかけているのですが、どうしても、「アッバース」ブランドに負ける。何度か、直接対決(100mFrや50mFr)があったのですが、ことごとくタッチの差で負けてしまう。やる前から気持ちで負けているんですね。賢い分、「アッバース」ブランドが彼の中で大きいのです。

---------------------------------------------------------------------
そんな、あんまり可愛くない教え子「ナーディル」と腹立たしい2歳年上の生徒「アッバース」が先日の試合で、「100m平泳ぎ」にて直接対決をしました。

50m平泳ぎのベストタイムは
ナーディル 42秒6
アッバース40秒8

アッバース圧倒的有利。

でも、ナーディルの方が練習量も豊富でスタミナあるから、ええ勝負はするやろーなーと予想はしてました。同僚オーマルにも、「ま、いい勝負はすると思うよ~」とは言ってました。

でも、同僚オーマルにとっても「アッバース」ブランドは強いらしく

オーマル「まだ早いだろ、アッバースだぞ。」と。私もそれに同意。まだ早いよね、と。


---------------そんなこんなで、レース開始--------------

ナーディルとアッバースは隣同士。


友だちは少ないけど、「アッバース」ブランドなんか、まったく気にしない
勝負に対する執着心の塊・ナーディル。泳ぐ前から集中力がみなぎりまくり。


そして、よーいドン。

スタート直後から、リード。25mはナーディルがリード。50m、同じくナーディルがリード。75mのターン、アッバースが追いつく。残り15m、まさかのナーディル・スパート明らかにナーディルがリードしてゴール!!!!







勝ってもーたー(^-^)







同僚オーマル大喜び!連盟長や、その他コーチたちも
「あのアッバースが負けた!!!」

生徒たちも
「ナーディルが勝っちゃった!!」


指導しているハイサムコーチは
何とも言えない驚きの表情。まさか、負けるとは・・・みたいな。
※写真撮れば良かった…


ナーディルの父親は、いち早く私たちのところに来て大騒ぎ!※彼もまた、かなり曲者。ま、この親にしてこの子あり。


アッバースの父親は(いつもは私と仲いいけどいいけど)超不機嫌。


私自身、この二人のタイム自体、大したことないから

※ナーディル 1分31秒2
   アッバース1分32秒0

そんな大騒ぎしなくてええやん~~~っていう感じなんですけど、当事者(選手・コーチ・保護者)の中では大事件(^-^)




あ、私も当事者か…




ナーディルはもう胸張っちゃって、
意気揚々とプールサイドをずんずん歩く。そして、たくさんのコーチ・生徒たちから「マブルーク!マブルーク!(おめでとう!)」と祝福されたりして。

あの嫌われ者のナーディルが!一夜にして・・・






『シンデレラボーイ』!!!





頭の中で、まさにこの言葉がよぎりました。そして、この状況が、なぜか私は滑稽に感じてしまって、笑いが止まりませんでした(^-^)
--------------------------------------------------------------------
「良い選手になる前に、
良い人間にならなければならない。」


タイガーウッズのお父さんの言葉です。


彼の勝利は、確かにいいことなのですが、友だちも、たくさん作ってほしいんですよね~。それも(その方が)大切だもの、人生。


そこを教えられるのかなぁ…そこを教えないと、彼にとって本当の意味で
「良い結果」ではなくなるからなぁ…


でも、自信ないなぁ…


複雑な気持ちになった瞬間でもありました。

ではまた。

2011年4月10日日曜日

2011.4.10 今日も全国大会



今回は短水路(25mプール)での開催です。





客は結構な入り。





真ん中に、巨大な壁を築いて…
50mを25mプールにしてしまいました。



シリア人たちは、
「お~~、50mプールが25mプールに!!(すげ~!)」

みたいな。






おいおい・・・・



最初から、横に25mとれる50mプール作ったら、
※すなわち、横25m・縦50mの長方形
こんな大そうな壁を真ん中に築かなくても
25mプールできるやん。



って言う日本的合理主義は置いておいて…。


短水路の全国大会が3日間ありました。

毎回全国大会で、ボランティアの私には
イマイチ違いが分からないので、オーマル(同僚)に聞きました。

すると、


「正直、オレもよくわからん」


とのこと。全国大会も、2週間前に発表やしね。


計画もクソもないがな…。

今回もやっぱりイライラすることが多く・・・
慣れたとはいえ・・・
-------------------------------------------------------------------

今回の試合は、13~14歳区分のところに、
私のチーム(8歳から12歳)の速い(優れた)子どもが
まぁ「飛び級」で出場するというもの。

というのも、13歳~14歳だけだと選手の人数が足りず、
私のチームに「助っ人」を依頼してきた感じなのです。


ということで、


2週間前に、会議してエントリー種目を決めました。
1名3種目まで、1種目同じチームから2名までという
出場制限付き。


1時間くらいああでもない、こうでもないっていう議論を経て、
100%、これで間違いないっていう確認をとって
出場種目を決定しました。

そして、それぞれの出場種目に合わせたトレーニングを
まぁ行ってきたわけですよ。いつも通り。




で、また4日前ですよ、4日前。



一人3種目の種目制限が、

『1人4種目になったぞ~』

って。




どないやねん。




これはどういう意味かというと、

【『速い子』に出場種目が集中する】ということなのです。
水泳って言うのは、例えばクロールがめちゃくちゃ速い人は
ほとんどの場合、他の種目も速い(相対的に)。

で、そんなにここはレベルが高い訳じゃない(低い)から、
速い子はすべての種目が(相対的に)速いのです。


だから、1人の出場種目が増えると

速い子ばっかり出場して(泳いで)
そうでもない子の出場機会は減る

というわけです。

例えばアッサーラ(またですが…)なんかは、最初は
100m平泳ぎ・
100m自由形・
200m自由形

の3種目にエントリーしてました。
でも、その1人4種目出場可能になったから、
100m平泳ぎと200m自由形は、先輩の選手に譲って(とられて)

100m自由形しか出られない。


他にもそんな感じで、次々と出場予定種目を変更。


全国大会だぞ、大事な試合だぞ、という割には、
急な変更で、選手を混乱させる水泳連盟。


アッサーラも、平泳ぎ調子良かったのに…


 -------------------------------------------------------------------

これなら、どのスポーツも強くなるわけないですよ。
計画ができないんだもの。計画が。



シリアに来た当初は、言葉も何も分からないから
なすがまま、なされるがままに出場種目とかを、
同僚オーマルに言われるがまま、決めていました。



しかし!


 
今は、私がエントリー会議に出る状態。
で、だんだんと言葉が分かってきたから、
こういう不合理なことに気付けてしまって
イライラ指数が上がっているのでしょう。
今日友達と、これについてしゃべってて、気づきました。



だから、こういう今回や前回のような急な変更は
今までなかったわけではなく、むしろ普通。


今までは、私がアラビア語を話せないことと、
シリア水泳界に関して無知であることで、
気付かなかっただけ。


まさに「知らぬが仏」状態だったのでしょうね。


だから、これからは

★どんな状況でも
★どんな出場種目でも

対応できるように、選手を鍛えていくしかないなと、
再確認させられました。





まぁでも結果は、お陰さまで、
今回はナタリー始め、数名の選手が大幅自己新記録更新。
そして、ナーディル(♂)というシンデレラボーイが誕生し、
シリア人コーチたちは大喜び。
※去年末、シリア新記録を出した2才歳上の先輩選手を、このナーディルが打ち負かしてしまったのです。この話も面白いので、機会があればまたブログにて。


もし、私が日本に国外退避になったら
大事に育ててや~~~~。頼みますよ~。

-------------------------------------------------------------------


おまけは、今日見に行ってきた新体操の試合。
水泳とはまた違った緊張感ですし、
生のスポーツは、やっぱり迫力が違う!
もっと、会場全体を撮れば良かった…

こんなん腰痛いやろうになぁ…

表彰式

シリアでは、こういった文化・芸術・スポーツ分野に
多くのボランティアが投入されています。

そして
他のスポーツを観ることは、指導面でやはり勉強になります。
また私も頑張ろう~~~。いつ帰っても悔いのないように。
ではまた。

2011年3月24日木曜日

2011.3.23 Xデーは近いのか??

これはね~~、不幸なことに2つの意味を持ってしまいました。

まず、一つ目。良い方から行きましょう。


ついに、ヤツが来ましたよ(^-^)





そう、本物ペースクロックが!!!!!!!手作りと比べても、一目瞭然!この大きさ!この存在感!


しかし・・・・・・・・・・壊れてる・・・・・・・・・秒針ないし・・・・・・・・


持ってきた、ハッサン(偉い人)は「どうだ、カズ、持ってきてやったぞ!!」って。オイオイ、使い物にならへんがな…。

で、そこからどうするのか2日間静観しましたが一向に、誰も何もしないから、私が家に持って帰って、時計屋に修理に出そうと思い、手で持って帰ろうとしました。


そうしたら、ヘッドコーチのアイマンが「どこに持っていくんだ!?盗むんじゃない!」人聞き悪いね~~~

私「いやいや、修理に出そうと思って。」

アイマン「どこに出す気なんだ??」

私「家の近所の時計屋だよ」

アイマン「そんなところで、修理できるわけないだろ~。オレが知ってるところがあるから、そこに修理に出せよ。」


・・・・・・・・・・・・・知ってるんやったら、早く言えよな・・・・・・・・・。
てか、修理に持っていってくれよ・・・・・・


で、同僚オーマルと車で運び、本日修理に出してきました。何の修理が専門なのか分からない店に行きましたが、たくさん機械が置いてあり、油まみれの男らしい工員たちが
「大丈夫大丈夫。これなら直せるぞ、ハビービー(恋人)!!」とのことなので、


ついに!ついに!
近々本物ペースクロックの実戦デビュー!!

Xデーは、明日?明後日?来週?

ま、ここは中東シリア。最低1ヶ月は見ておこう。でも、今日はさすがにテンションあがって、一人酒(^-^)また報告します。

------------------------------------------------------------------
2つめの意味

前回に引き続き、シリアでの民主化デモが活発化しています。

『日本外務省が首都ダマスカスを含むシリア全域に対して、「渡航の是非を検討して下さい」とのシリアに対する渡航情報(危険情報)を発出しました(これまでの「十分注意して下さい」から一段階の引き上げ)。』

と、JICAから連絡あり。

ちなみに、『万が一に備え、荷物もまとめておきなさい』とも。どーなることやら。

私個人の考えでは、エジプトのよう※には、ならないと思います。
※エジプト派遣のJICAボランティアは
現在国外退避中(つまり日本に帰っている)。


シリア国民の不満度は、エジプトのそれに比べて格段に低い。ま、外務省もJICAも、念には念を入れての措置・注意喚起でしょう。もし万が一、大変なことになったら、ブログ更新も、メールも電話も出来なくなります。

そうなってからではすべてが遅いので、このような形で連絡しています。ま、生死にかかわることにはならないでしょうけど・・・果たして、国外退避の『Xデー』はやってくるのか?これが2つ目の意味。気をつけて生活します。

ではまた。73.5kg

2011年3月17日木曜日

2011.3.16 直訴断行。さて結果は??


先日(約3週間前)


  プールで使用しているお手製ペースクロックが、また壊れたので、新しいものを買いに行きました(3代目)。


  で、近くの時計屋さんに入ったところ、そこにいたのは、なんとシリア水泳連盟長のズィヤード!

なんでこんな所にいるねん!?

聞けばどうやら、なじみの店らしく(多分、そう言ってたと思う)腕時計が壊れたので修理してもらってるのだとか。で、私が手ごろな掛け時計を買おうとして選んでいると・・・

ズィヤード「何で時計なんか買うんだ??家にないのか?」

来た来た(^-^)

私「いや、水泳の練習で使うんです。でも壊れてしまって・・・」

ズィヤード「JICAの金か?」

私「いやいや、自腹ですよ。」


  へ~、そうなのか、みたいな表情。それから、店員さんに値段交渉してくれて、結局350spが、250spに値下がり。

※いつも思うけど、値段なんて、あってないようなもんだな…。

その日はあまりに突然だったから、何も言えずに、そこではサヨナラしたのですが、練習で時計を使っていることは印象付けれたんですよ。
--------------------------------------------------------------------

そして先日の、疲れた全国試合にて。ばったりまたまた(まぁ、彼が役員席にいただけの話なんですけど)、先日の、シリア水泳連盟長のズィヤードと会いました。


ズィヤード「おお!カズ!時計は練習で使ってるのか?」

私「もちろん使ってますよ!でも、小さくて見えにくいんです…」

ズィヤード「そうだろうなぁ…」

私「そこでお願いなんですけどね。大きい練習用時計(ペースクロック)を買ってもらえませんか?そうすれば、シリアのスイマーたちは、絶対に、100%、もっと速くなります。私は本当にそう思います。是非ともお願いしたいです。」


ズィヤード「JICAで買ってくれないのか?」

私「以前(2期前の隊員が)買いました。でも、壊れてしまったようです。でも、最低プールに2台は必要です!だから、最低でも1台は買ってほしいのです。」

ズィヤード「わかった(理解した)。」


初の直談判。どうなるだろう??という気持ちで日々は過ぎました。
------------------------------------------------------------------

そして、今日(3月16日)。なんと、プールに大きい時計(ペースクロック)を設置する計画が、進行していることが判明しました!



しかし!!!!!ここはシリア。


喜ぶのは、まだ早い…いつ、何が変わるか分からない…予定なんてあったもんじゃない…「計画」って言葉なんて、アラビア語にないし…(あるけどね)





わかってますよ、わかってます。


でもね・・・・・・・・・・









この進歩は大きい!!!!!!!もし、連盟の金で、ペースクロックを買ったのなら、もう、私の活動の90%は終わったも同然!

※ペースクロックの重要性は、
「2010.7.31 サークル管理って?」の記事を見てください。

ちなみに、あとの10%は、ナタリーとアッサーラに、シリア学童新記録を出させることです。

これで、サークル管理の概念も、浸透することでしょう!というのも、最近は、私たちが使っているお手製ペースクロックを、「使わせてくれ~~」と言ってくる、他のコーチが現れてきたんですね~~~



さぁ、どうなるか!?



これで、すんなり設置されたら、逆に簡単すぎて面白くないけどな~~(^-^)


期待しすぎずに、期待します。


------------------------------------------------------------------
日本が心配です。でも、今日も一生懸命活動します。それが、私たちの使命ですから。出来ることを、出来るだけしていきましょう。

ではまた。73.8kg

2011年3月12日土曜日

前回の続き

  アッサーラのトラブルが起きたのが11日の午前中


で、そのドタバタは、アッサーラの父親は、あまり知らなかったらしいのですが、何せ、アッサーラのタイムが遅かった。



 もともとこの父親は、子どもに期待をかけまくり、プロセスより結果を重視する傾向にあり、自分の子どもたちが、知り合いの子に負けると、我々コーチに、文句と言うか、なぜなんだ、なぜなんだと聞いてくる


ま、「面倒臭い保護者」。


分かるけどね、気持ちは。私の父も、そうでしたから。コーチになんか言ってたかどうかは知りませんが。で、どうやらナタリーに大差をつけられて負けたことが、大そう気に食わなかったようで

「ハラース!ハラース!ウスターズかず!
(終わりだ終わりだ、かず先生)」と。

どういう意味で言っているのか悟っていましたが、ワザととぼけて「あぁ、午前中は終わりですね。午後は4時からですよ。」とだけ言って、私はその場を去りました。


で、その後、オーマルに

父親「もう、子どもたちに水泳はさせない!
彼らに未来はもうない!いくらやっても伸びないじゃないか!」と。


で、


父親「もう午後のレース(リレー)は行かない!」と。

疲れるわ~~~~~~~~~~~~~~~





 そのことを、オーマルとアレッポ水泳隊員と、ご飯を食べるときに聞いて、さすがに腹が立って、そのアッサーラの父親に電話しました。


私「本当に来ないの??」

父親「ああ。ナタリーはすごい。アッサーラはすごくない。もう彼らに未来はない。もう水泳はやめさせるよ(ちょっと怒り口調で)。」


私「いや、オレは、なんであなたがそんなに怒ってるのか、意味が分からん!」

父親「速くならないし、ナタリーにはかなわないからやらせても仕方がないだろう!」


私「ホンマに水泳知らないド素人やのに、何言ってるねん!たかだか11歳やのに、そんなん決めつけるは早すぎる!アッサーラは才能もあるし、柔軟性もある。持久力だってピカ一だ。今は負けてるかもしれないが、そんな差なんて、たかが知れてる。とにかく、4時に連れて来てください!私は信じていますよ!」


返事を聞かずに、電話を切っちゃった。



はぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分でも信じられないくらい、アラビア語が出た。ま、それはいいとして

ホンマに疲れた。

親も(親だから?)信じられないくらい、負けず嫌い・・・

オレも、子ども出来たらこんな風になるんかなぁ…

これも、国際協力なんか?とか、頭によぎったけど、もう、ここまで来たんやから、なんでもするけどね。
-----------------------------------------------------------------
3月11日 午後

16:00 アップ開始
アッサーラ・マフムード兄妹(あの父親の子どもたち)は、まだプールに姿を見せない…



ま、時間どおりに今日レースのある、ムハンマド・ラファート・ナタリーのアップ開始。ふと、観客席に目をやると、アッサーラを連れた父親が!!

私(まだ、まともやん~~~)と心の中で。

で、みんなでウォーミングアップを開始し、レースに突入!一件落着・・・





と、いかないのがシリア。まだドラマが待っていた。レース日程は3日間。
3月10日午後・
11日午前・午後・
12日午前

でも、出場人数少ないから、

ヘッドコーチ「前倒しで、明日の分も、今日全部するぞ~~」

突然変更


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

さらに、

ヘッドコーチ「アレッポチームが参加したくないそうだし、時間も遅いから(まだ6時前ですけど!?)、メドレーリレーは中止~~」


私「・・・・・・・・・・・・・・・オレの昼の電話はなんやってん??」


せっかくアッサーラを来させたのに、出番なしやと!!!!!それじゃあ、オレのメンツも何もないやんけ!!



でも、もうその決定は覆らないらしい。


はぁ・・・・もう、ホンマにええ加減にせ~よ・・・
-------------------------------------------------------

仕方ないから謝りに行きましたよ。親バカ父親に。「電話口では失礼しました。今日はリレーが無くなって、アッサーラさんの出番はないです。本当にごめんなさい。」って。


 でも、彼は案外普通で、というか、結構申し訳なさげな顔で、
父親「いや、こちらこそ悪かった。家に帰って冷静になって考えた。で、子どもに聞いたら、『泳ぎたい』と言ったから連れてきた。レースが無くなったことは、あなたのせいじゃない。だから、謝らなくていい。またこれからも、よろしくお願いしたい。」


ホンマに、一件落着(^-^)
--------------------------------------------------------------

もうええわ。てか、こうなることを予測して、今後はエントリーや練習計画を立てないといけないなと、つくづく感じさせられました。

てか、

練習計画なんか、立てること自体間違っているのか?とか思ったり。

いや、でもやっぱりテーパーとか、アネロビックトレーニングする時期とかをしっかり考えて、子どもを試合に臨ませた方が、やっぱり結果はいいからね。で、オーマルもやっと計画の重要性も分かってきているし、ブレずに行きたいところ。


今回のような「突然変更の嵐」も当然起こると予想して、やっぱり動かないといけないんだなぁ…と、本当に、心の底から思いました。というかまず、オーマルにもっと教えないとだな。試合ってやつを。


ではまた。75.0kg

2011.3.12 全国大会やってさ。

疲れたわ…


昨日・一昨日と全国大会(春の?)

制限タイムがある、出場制限が設けられた試合

で、

わが精鋭部隊からは

ムハンマド  50Ba 100Ba の2種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Brの2種目

以上3名6種目が出場予定でした。

いいですか。ここから長いですよ。
要約せずに、時系列で出来事を羅列します。
覚悟して読んでください。
----------------------------------------------------------------
前日(3月9日)練習中に・・・

同僚オーマル「ナタリーは、200m個人メドレーもエントリーしようぜ!」


私「いや、50Frと50Brの2種目だろ?
エントリータイム切れてないやん。4秒も。」

 

オ「いや、なんとかなるらしいぞ!出さそうぜ!!」

私「それ用に練習してないってば。」

オ「いいじゃないか、いいじゃないか」

私「知ってたら、それ用に練習させてたってば。
出れないって言ってたのは、あなた達やろ??
何で今、急にやねん!しかも前日!」

オ「それはそうだけど、
★♪▼○▼∴□★★♪▼○▼∴□………、
ローズ(1歳年上のナタリーのライバル)も出るから!」
 

私「いやいや、意味が分からん。ローズが出るなら、
なおさら早く知らせろよ!」

てな感じで。

結局、ナタリーに出たいかどうかを聞たら、

ナタリー「出たい」

と言ったから、まだ良かったが…あいつが嫌がったら、
絶対出させてない。

200mに出ることが分かってたら、
やらせること(練習)は変わっていた。
このくらいの年齢の子(10歳)は、
1・2週間前の練習によって、試合の結果が大きく変わってくる。
そこが奴らは分かってない。練習を何だと思ってるんだ??

で、さらにムハンマドも出れるかも知れないということで
オーマルの勧めで50mFrと100mFr にエントリー

結局


ムハンマド  50Ba 100Ba 50Fr 100Frの4種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Br 200IMの3種目

これが試合前日の、練習終了後の話
-----------------------------------------------------------------
前日夜
私が家に帰っていて、私の知らないところで


マフムードとアッサーラのお父さんが
同僚オーマルに電話をしました。

父親「なんで、うちの子とたちは出れないんだ!!」


要はクレーム(?)ですよ。

でも、その圧力にオーマルは負けたようで

オーマル「じゃあマフムードとアッサーラを出させましょう。
アッサーラは50mBr、マフムードは50mBaで出します。」


で、結局

ムハンマド  50Ba 100Ba 50Fr 100Frの4種目
ラファート 50Fr 100Frの2種目
ナタリー 50Fr 50Br 200IMの3種目
マフムード 50mBa
アッサーラ 50mBr

5名11種目
----------------------------------------------------------------
3月10日 試合1日目

JICAでの報告会に出ていたため、
レース開始のPM5時にギリギリ到着。間に合った。
でも、これがやっぱりマズかった…

当日のウォーミングアップをオーマルに任せた。
前日にメニューを私が書いて、彼に渡してあげて。

で、

一日目に出場する3人(ナタリー・ラファート・ムハンマド)を
ちゃんと準備させてると思っていた。


50m自由形はプログラムで1番目の競技
ナタリーが泳ぐ。ベストタイム1秒更新!

これはいいとして、

次の男子で、観客席で必死に着替えるムハンマド発見

で、ラファートとムハンマドが泳いだ。

2人とも結果は良くて、ベストタイムをしっかり更新。
ラファートは優勝。ああ、よかった~~と思いきや、

ムハンマドは上がるや否や、父親のところへ行き

大泣き!!!

ムハンマド「アップも何もしてないのに、
いきなり泳げって言われた~!!!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うそ!?


前日に追加エントリーしたことを、
オーマルは本人に言ってなかったんですね~~
そして、レース前のアップのときでも、
オーマルは、ムハンマドがレースに出るっていうことを
すっかり忘れていたんですね~~~

オーマルも悪いんですけど、そもそも論で、
前日変更っていうのが、無理があるんだってば。
-------------------------------------------------------------------

その後、ベストタイムを大幅更新したナタリーに

私「明日、200mIM(個人メドレー)がんばれよ~~~」

と言うと

ナタリー「オーマルが50mFrが良ければ、
明日の個人メドレーは出ないでいいって言った!!」

といって、泣き始める始末。

何でそんなん勝手に言ってるねん。

ホンマにええ加減にせ~よ・・・

で、また3人(私・オーマル・ナタリー)で話し合い
「出ると決めた以上は、出ないといけない!」って
私の主張を押し通し(当たり前ですけどね!)

ここでも疲れる…

は~~、これで終わりか~~と思いきや、

急に、

オーマル「200mフリーリレーがあるらしいぞ(なぜか笑顔)」

これまた聞いてないがな~~~~~~~

4人なんか準備させてないっちゅうねん~~~
(会場にいるのはムハンマド・ラファート・アッバース(他のコーチの担当)の3人だけ)
あと一人誰が泳ぐねん!!!!!!


で、たまたま試合を見に来ていた
翌日レースのマフムードがスタンドにいるからと
急きょ水着に着替させて登場。


でも、こいつはクロールは速くない…

終始、ドタバタドタバタドタバタドタバタ

結局男子リレーはアレッポチームに負けて
ダマスカスの連盟長は怒りだすし

(いやいや、やる前から負けてるってば・・・)

ホンマに疲れた・・・。
-----------------------------------------------------------------
3月11日午前中

試合前日夜(つまり一昨日夜)に、
父によりゴリ押しエントリーを果たしたアッサーラ
レース直前の召集。

係員がコースを名前を読み上げる。
「1コース ○○○○○
2コース    □■□■
3コース   ★★★
4コース  ナタリー
5コース   ♪♪♪♪♪♪
6コース    △△△

以上!!」
????????????????

アッサーラは?????

アッサーラが係員に聞く。

すると・・・

係員「アッサーラは入ってないよ」

アッサーラ大泣き

私大焦り

役員をしているオーマルに言うと

オ「あ!忘れてた!オレは動けないから
アイマンヘッドコーチに言ってくれ!」


私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

でも、アッサーラは泣き崩れてて、呆れてる暇ナシ!

で、アイマンヘッドコーチに言って
なんとか空いてるコースで泳がせて、と頼み
泳げることに。一応、OK


でも、アッサーラは
そんなにすぐに気分を切り替えられる程、まだ強くはなく、
タイムは練習よりも悪い結果(48秒)に。

で、ライバル&親友ナタリーとも
かなり差を開けられゴール(約4秒)。
でも、これが新たな展開へのカギとなりました。

---------------------------------------------------------------

ちょっと疲れたので、続編はまた今度。
ここからまだまだドラマは起こるのでありました。