2010年5月30日日曜日

2010.5.20 要特別支援者 作業所での活動

ネットが不通だった関係もあり、順番が前後します。

所外活動(訓練所の外での活動)
私は、軽度の知的要特別支援者(知的障害者)が作業する施設(NPO法人)に行ってきました。
プライバシーの関係もあり、顔の映っている写真はアップできませんが、セーフなものだけ。



要特別支援者が作業する内容は、たとえばお菓子や食べ物の商品の箱の中には、仕切りの厚紙が入っているでしょ?

ああいったものを組み立てたりする、とても簡単な軽作業です。

その簡単な作業を毎日4時間~5時間行います。

来る日も来る日も。

一緒に2日間体験させてもらいました。作業が単純だからこそ、簡単だからこそ、とても辛かった…

ずっとすわって、繰り返しの作業ですからね。あれは本当にいい経験でした。

また、新しい作業を導入するときには、とても苦労することが分かりました。
「チラシに返信用封筒を張り付ける」という作業があるのですが、これがなかなか・・・


チラシにある線に沿って、封筒をノリ付けすればよいだけなのですが、「その線に沿って」という作業が、なかなか入所者さんによっては難しい・・・

ちょっと目を離すと、すごい角度で封筒を貼っていたり…。本人にはもちろん悪気はないのですが、そういうものは不良品になり、費用が発生するのだとか。仕事の依頼主からの信用もなくなるかもしれないし。

だから、施設職員はそのミスは大変つらいのです。でも!!だからと言って、指示しすぎたり、怒ったりしてしまうと、入所者の人たちはストレスを感じて、施設に来なくなったり、お腹が痛くなったり…

また、職員が手を出しすぎたら、本人の自立も妨げることになってしまいますし。


すごく、すごく複雑な事情が絡まっていて、迂闊(うかつ)な行動はできないなぁ…↓↓と、冷や汗をかきまくりました。


でも、職員の人が熱心に教えて、失敗を繰り返しながらも作業を続けていると、入所者の人たちも少しずつうまくなって行くんですね。これはなかなか感動でした。

そして、入所者の人たちはすごくフレンドリーで、あたたかくて、いろいろなものに興味があって、とても癒されました。

2日目の最後には、JICAボランティアとの交流ということでシリアの説明をしたり、一緒に貼り絵をしたりと、楽しみました。


2010.5.30 今週と先週と先々週の報告

インターネットがやっと復旧しました。

たまに出している、この手の記事は、職場に出している報告書の抜粋です。


2010年5月13日木曜日

言語習得の段階

私が感じていることと、周囲の状況を観察(というほど大げさなことじゃないけど)、言語習得には段階があるなぁ…と。

1.ワクワク時期

あいさつ・発音が新鮮で、覚えるのが楽しくて、未知のものにワクワクする
初歩の文法などを覚えて、簡単な会話のやり取りができるようになって、楽しい。


2.意欲満々期
新しい語彙(単語や表現)を教わっても、意欲的に覚えようとし、新しい文法事項などにも意欲的にチャレンジする時期。ちょうど、中間試験前あたりか?

3.途方に暮れてしまう期
語彙数が600を超え、文法も現在・未来・過去・完了形など、一通り教わったものの、さまざまな表現・文法・単語が頭で整理できず、「何から手をつけたらいいんだ???」と途方に暮れてる時期。
また、思ったことがなかなか口に出ず、わかっちゃいるのに話せないジレンマ&ストレスにやられる。


4.果実収穫期
一通り、頭も整理でき、学習したことをなんとか口に出せるくらいになる時期。


これら、1~4を繰り返して、言語って覚えて使えるようになるのかな??という気がします。


自分自身、英語に関しては学生時代に勉強していたけど、会話で使ったことはほとんどありませんでした。中学校の教員採用試験で、討論があるからと、必死に自分の考えを述べる練習をしました。それが、ある意味初めて英語を実際に使った経験。26歳のころの話ですが。


だから、それから今日に至るまで、大体このプロセスを踏んで成長していたなぁ…と思います。

で、今現在、大勢の人々は「3.」の時期に入ってい様子。もちろん、私も。

学習したであろう語彙や文法が、頭の中で混乱しまくり。口に出そうにも出てきません。たぶん、性格も大きく左右するのだろうけど、話したくても話せない自分がつらい…

フランス語の友達も、面白いくらい同じことを言っていました。


中間試験でいい成績が取れたからって、いい気になってたのが甘かったなぁ…


始めるころには長く感じられた訓練生活も、早いもので後3週間と少し。語学はやはり、できるだけ学習しておいたほうがよいそうです。本当に、現地で苦労するんですって。


また、音読と語彙の暗記、がんばります。

2010年5月11日火曜日

2010.5.11 先週の報告

2010/5/3(月) 語学訓練8:45~15:00まで

「原因・理由」をあらわす接続詞と、理由の述べ方演習
講座受講 『異文化の理解と適応』17:00まで

2010/5/4(火) 語学訓練8:45~15:00まで  منذ接続詞(since)の使い方
予防注射接種 『破傷風』
2010/5/5(水) 語学訓練8:45~15:00まで  身体部位の名称・医者に行った時のロールプレイ
講座受講 『世界の宗教理解』
17:00まで

2010/5/6(木) 語学訓練8:45~15:00まで    提案(英語でいうwhy don’t you ~?)の表現 مرأيك
語学自習
17:00まで

2010/5/7(金) 中間試験 14:00まで   リスニング・リーディング・ライティング・面接
19:00~21:00  「貿易シュミレーションゲーム」受講

2010/8(土) 語学訓練8:45~11:35まで    テストのフィードバックと復習
午後はOFF
2010/5/9(日) 休

 金曜日に『貿易シュミレーションゲーム(国際協力機構)』というものをしました。

「平等である自由貿易」が発展途上国にとっては『「不公平」なものである』ということを、学ぶことができました。


具体的に何をやったかというと…


約80人くらいが一堂に会し、12チーム(12ヶ国)に分かれて、公平なルールにのっとり、国を豊かにするのを競うゲームです。簡単に言うと。

ルールは簡単で、
  1. 紙(保有資源)を、正確に決められた寸法の円・正三角形・正方形・長方形に切って(加工して)、製品(工業製品)をつくる。
  2. それを「マーケット」に売って、お金を稼いで、国を豊かにする。
 これらは各国同じルール。

ただし!ルールは公平なのですが、出発時点における各国の経済状況や技術レベル・保有資源などには差があるのです。

先進国チーム  「紙(資源)」・「三角定規・コンパス・分度器・鉛筆・ハサミ(すなわち技術)」が豊富にある
進んだ開発途上国チーム   「紙(資源)」がたくさんあるだけ
または、                                「紙(資源)数枚」と「鉛筆・三角定規(特化した技術)」だけ

貧しい開発途上国チーム  「何もない」  または「鉛筆だけ」

 といった具合。

そういった、ハンディキャップを持った状態で、同じルールでゲームをすると、どうなるか??というのを試すゲームなんです。


先進国に当たったチームは、高い技術レベルをもち、資源も豊富。
だから、作る製品(円形や三角形)は正確で、品質も良く、大量に作ることができ、マーケットは高く買ってくれる…
だから当然資金が増え、国が豊かになり、さらに資源を買い、製品を作り、高く売り、儲かり…
と、すごい勢いで「勝ち組」になっていきます。


一方、最貧の開発途上国になってしまったチームは、技術もなく、資源もなく、お金もなく…切り取った円や三角形はガタガタになるから、マーケットで売れない。だから余計に貧しくなって…

結局先進国から技術(ハサミやコンパス)を借りて、製品を作って売るんだけど、儲けたお金の半分くらいを先進国に持っていかれたり…


  2時間くらいそれを続けるとどうなるかというと、面白いくらい先進国はお金が儲かり、後進国はどんどん貧しくなっていきました。さらに、開発途上国たちは、先進国が豊かになるために、資源や技術を先進国から与えられる代わりに、働かせられたりしました。


  実際、紙(資源)をいくらで買うとか、コンパスをいくらで貸すとかいう契約は、各国間で取り決めをすることができ、商売上手な国は、それなりに豊かになっていました。


ただ、ゲーム後半になると、一度ついてしまった差を埋めることは難しく、先進国チームと貧しい開発途上国チームの差は広がるばかりでした。


  なかなか文章だけで伝えるのは困難ですが、ざっくり内容はこんな感じ。


国の資源や技術レベル・信用などを、紙と各器具で代用して表すのはとてもいいアイデアで面白かったです。

  これで何が分かったかというと…

「平等である自由貿易」が、開発途上国にとっては『「不公平」なもの』であるということでした。


同じルールでも、最初から国と国との間に国力の差があったら、その差は埋まるどころか、開く一方になるのです。そのことが、本当に実感できました。

 今日存在する、そういった国家間の貧富の差っていうのを、こうやって縮図にしてもらえれば、理解するのにとても役に立ちました。


また、先進国の「おごり」っていうのもに、気づいていたこととはいえ、改めて憤りを感じてしまいました。

もちろん、「日本」もその先進国の一員だし、その中に生きているのが「自分」な訳で…

じゃあ、自分に何ができるのか??というところに、今ここにいる意味があるわけで…


そこら辺に、自分自身が国際協力に携わる一番のモチベーション(動機づけ)があるなぁ…と再確認できました。

また日本がODAを続ける意義や、開発途上国への人的支援の重要性・役割・留意点を、再確認した感じでした。

語学学習に疲れた私に、少し原点に帰る機会を与えてもらった気がしました。

訓練開始から1カ月がたちました。まだまだ元気です。いや、より一層元気に生活しています。

2010年5月7日金曜日

2010.5.7 中間試験

中間試験がありました。

リスニング 8:45~9:15
Reading・Writing 9:30~11:30

休憩

面接試験   13:00~

みたいな感じです。

リスニングとReading・Writing は、間違いを探すのが難しいような…というくらい、完璧に仕上がりました。意外に簡単やった??という感想。


明日は午前中までなので、今日はすでに休みの前の日モードです。

中間試験までの内容などは、また後日追記します。ここ数日はさすがに疲れました。

それでは、よい週末を。

2010年5月4日火曜日

2010.5.4 久々に写真です。

やっと桜が満開です。


施設から3㎞ほど山を下ると、温泉郷があります。
そこの近くの池やらさくら通りで撮影しました。

やっと、開花・満開です。




朝のラジオ体操の風景。毎朝(日曜の朝以外)7時からやっています。




施設の外観です。正面玄関と、
厚生棟(食堂とお風呂があるところ)と呼ばれる施設です。



左の宿泊棟は、また別棟になっています。
国立公園内で、斜面に建っているので、なかなか高い建物に
できないらしく、階段が多い構造になっています。
右は食堂の風景。200人余が一堂に会す昼食は、迫力があります。







左が、先生が書いてくれた、クラスの訓練生の
アラビア語での名前です。私のは右下です。
 كازوهيرو   かずひろ)

をアートにすると、こうなるのだとか。

右は、教室内の壁。これらを覚えないといけません。


授業開始からかれこれ1カ月経ちました。
記憶しないといけない単語は、400を超えました。

まさに、暗号をなんとか脳に刷り込んでいる感じ。



でも、これだけ丸暗記できるのなら、高校時代に「ターゲット1900」の
最後の400語を覚えるべきだったなぁ…覚えられたのになぁ…と、
昔の自分の妥協を、今になって後悔しています。


さぁ、金曜日が中間試験です。

成果を出せるように頑張ります。

2010年5月2日日曜日

2010.5.2 今週はこんな感じでした。

2010/4/26(月) 語学訓練8:45~15:00まで    複数形 曜日の表し方
講座受講 『エイズ基礎講座』17:00まで

2010/4/27(火) 語学訓練8:45~15:00まで 時間の表し方
予防注射接種 『狂犬病』 2回目

2010/4/28(水) 語学訓練8:45~15:00まで  動詞(現在形パターン①)
講座受講 『精神衛生』17:00まで

2010/4/29(木) 語学訓練8:45~15:00まで  動詞(現在形 パターン②)・比較表現

講座受講 『日本の知恵から学ぶ』17:00まで
2010/4/30(金) 所外活動
障害者作業所にて実習

2010/5/1(土) 語学訓練8:45~11:35まで  今週の表現を演習
講座受講 『Bafa Bafa(異文化理解のための実習)』 17:00まで

2010/5/2(日) 休