2011年10月24日月曜日

2011.10.23 プレゼンテーション(スペイン語)

プレゼンテーションの準備が整いました。








 もちろん、スペイン語。なぜ、こんな無謀な挑戦をしようと思ったのかというと…

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 着任して、1ヶ月と3週間くらいかな?シリアの時と違い、指をくわえていると、仕事が与えられないっていう、まぁ、ある意味楽でもあり、ある意味飼い殺しでもありという状態だったのです。

選手コースは、46歳の同僚ぺティルーが仕切ってやってて、年間計画まで綿密に作って、土日もなしで練習させている。

その下のコース(クラス)は、まぁ不十分ながらも若い女性のコーチが2名いて、それはそれで回っている。


私がいなくても、まぁなんとかなっており、「なぜ日本から、お前が来たんだ?」っていう雰囲気が満ち溢れておりました。

→→→ちなみに、シリアの時は、あいさつに行ったその日から、あのオマルに「明日からメニューを作ってくれ!オレに水泳のコーチングを教えてくれ!」って感じだった。だから、それはそれでしんどかったのですが(語学の面で)、仕事がないっていう状況とは程遠かった。

だから、ここエクアドルでは、必死で自分の居場所を見つける作業が必要だったわけです。

で、2点のことに取り組んだわけです。

1点目は、「幼児・小学生の水泳初心者に対する指導者育成・研修

2点目は、「選手コースの技術向上の支援


格好よく言えばこんな感じ。


1点目に関しては、かなり順調で、ヘルパーも定着し(予想以上に)、息継ぎ練習用小ビート板も(またブログで書きますが)、かなりいい感じで浸透してきました。また、若い女性の同僚も、指導技術習得に熱心で、ここはバッチリ。


そして、2点目で出来ることは、色々考えたんですけど、口で言っても仕方ない(というか、伝える自信がない)し、ぺティルーは、私と必要以上のことは話そうとしない(やっぱり、歳をとったら億劫になるのだろうか?)。だから・・・・・・・・・


とにかく、選手の技術の未熟な部分をビデオに撮りまくって、その改善方法やら、いい見本やらを映像・画像にして、プレゼンテーションを作ろう!そして、選手・コーチ(同僚)を集めて、講演会をしてやれ!!って思ったわけです。

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ということで、先週、一応の形が出来上がり、本番前に、ぺティルーに見てもらいました。


それを見た結果、どうなったかというと・・・


①ペティ「今は試合がまだ当分ないから、1週間、選手コースに、水泳テクニックドリル練習を集中的に施してやってくれ!※ということで、今週はそれをしてきました。



②ぺティ「他のプール(私の家の近所)で練習してる選手コースのコーチは、指導経験が少ないから、週2日ほど、彼と一緒に練習を見て、支援してやってくれ!(水泳連盟からぺティルーにオファーがあって、それを私に回したみたい)」


③ペティ「オレに、英語を教えてくれ!(英語の文献(水泳指導書)をどうやら読みたいみたい)」



ま、③はいいとして、①・②は、私を水泳の指導者として評価してくれたと思っていいでしょう。初めて昨日、褒めてくれたし。


やっぱり、なんかしら、自分から動いていかないと、人って動いてくれないな~って、思った1ヶ月でした。そして、仕事がやっとし易くなってきた最近でありました。


なんせね、たった7ヶ月(残りあと5ヶ月)ですからね。ある意味、結果が出なくても「ま、いっか」みたいな開き直り精神が、さまざまなことにチャレンジする原動力になっている気がしますね。


ちなみに、プレゼンテーション本番は、11月19日です。まだ少し時間があるので、スペイン語がんばるか~~

ではまた。

2011年10月9日日曜日

2011.10.7 最近の活動

さてさて、プールにはこんなものがあります。



  これは、まぁ色々な呼び名があるんですが(ジョイバー・フロートバー等)、要は浮き輪ならぬ、浮き棒です。浮く素材で出来ています。結構日本のスポーツクラブなんかでもよくあるやつで、泳げないかたが利用したり、泳げる方もこれにまたがったり、脇の下に挟んだりして、リラクセーションに利用したりと、まぁ用途は様々なわけですが…。

 なぜか、私の活動先のプールにはこれが異常にありまして…。しかも日本のと違って、中が空洞!さらに、そんなに頻繁に使われている様子もないものですから、1本拝借しまして(許可は得てます)、
切りました。そして、ゴム跳び用のゴム(ゴムパンツのゴム?)

これを通して…結ぶと…


こんなものが出来ました。

 ま、ここで私が何を作ったのかが分かった人は、水泳関係者か、かなり勘の鋭い人。



そうなんです。
お手製のヘルパーを作りました(^-^)これを生徒の腰につけて…



そうすると、腰が浮くでしょ?これが、初心者指導には大事なのです(写真は少し腰より上目になっていますが…)。

もうエクアドル・リオバンバに来て1カ月過ぎるのですが、みんなこれ無しで指導するから、本当にキックがヘタクソな子どもたちが量産されるわけです。第一、危ない。


じゃあここで、なぜこのヘルパーが初心者指導に必要なのかを説明すると…。

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泳げない子どもたち(キックがしっかりできない子どもたち)は、腰が絶対沈みます。で、その状態でビート板を持ったキックの練習を続けると、膝から下だけでキックを打つようになるんです。それで進むようになると、太ももの付け根から打つ、正しいキックを身につけることはなくなるわけです。

 
すなわち、「ひざ下キック」というやつで、これで進むことを覚えた子どもは、まぁ、トップスイマーになって、試合に出る確率は、限りなく「0(ゼロ)」になってしまうわけです。そういうことを防ぐために、日本のスイミングスクールではこの「ヘルパー」なるものを使用しているわけなのです。


まぁ、こっちにはあるのか無いのか知りませんし、調べてもどうせスペイン語だらけで分からないし、聞いてもこっちが言いたいことが伝わらないし、たとえ伝わっても、聞きとるのも困難な状況だったので、簡単なものですし、さっさと作ったわけです。とりあえず、試作品で5セットほど。

 一応、つたないスペイン語で用途と目的を、他のコーチに伝え、実際に私が直接指導している生徒に使用したら、まぁ、予想どおりですが、その生徒たちの腰は浮き、正しいキックをしだすわけです(そこまで簡単なわけではないですが。あえて簡単に言っています)。それを見た他のコーチたちは



貸してくれ!






と。なんと素敵で素直な反応でしょう(^-^)


一気に大盛況で、今日はさらに10個増産しました。今はちょっとしたブームです。
  大した経費をかけず(ゴムを10m買っただけ。3.5ドル)、現地にあるもので作っていますので、国際協力の手法としては、セオリー通りにできたわけです(→つまり、私がいなくなっても、製作継続可能な技術であり、原料なわけです)。
  だから、今回の事例は、どっかで発表できるな~(^-^)
  シリアの時から比べたら、やっていることはかなり地味ながら、楽しくやっております。

余談ですが、こういうのって、家族で似るものだな~と、つくづく思いました。血は争えませんな~

ではまた。





2011年10月7日金曜日

2011.10.6 首都キト

先週末、首都のキトへ出張に行ってきました。


まず、赤道記念碑…


                                                                                                          さすが南米・・・・

 緯度が0になっています。分かるかなぁ…。

エクアドルっていうのは、英語のequatorから分かるように、そこから来たんだそうで… つづりもEcuadorで似てるでしょ?まさに、赤道直下の国なのです。

ただし!!GPSが発達してから、この赤道記念碑は、正確に赤道を示していないことが分かったのだそうで…。GPSで正確に測ると、0.07度、距離にして200mくらいズレているんですって。あまり大袈裟には笑えない、笑えるお話。


で、本物の赤道はどこかというと…



とっても、ショボい喫茶店やら民家を突っ切っているんですね~


ちょっと笑えるでしょ?


で、私もこっちに来て知ったのですが、赤道直下って、生卵が立つの?よく知らなかったんだけど、どうやらそうらしく、試しに同行した7人全員で試してみました。


一人目は、なんとかかんとか努力して、ようやく立たせることができました。でも、2人目・3人目は立たせることができませんでした。私自身、結構どうでもよかったんですが、まぁ順番ということで、4番手で赤道卵立たせ選手権に挑みました。


そうしたら、なんと、驚いたことに


ものの数秒(おおげさではなく、本当に3秒以内)に立ってしまったのです。足元の黄色い線が赤道(この矛盾)ね。こんな、金にならない隠れた才能があったとは…。これから特技の欄には、「赤道で生卵を立たせること」って書こうかしら。


ちなみに、私見ですが、どこでも生卵は立ちますよ、絶対。赤道だから立つとか立たないとかって、本当に関係ないと思います。調べたわけじゃないから、反論されたらすんなり折れるくらい、脆弱な意見ですが…。


そんなわけで、その後、「パネシージョの丘」という、キト市の旧市街ではシンボル的な丘に登り…

                           ※こういう女神像が、キトの街を見下ろす感じで建っております。
 ※丘から見た市街地

 ※市街地を見下ろせるレストラン
 ※上からアボガド・牛肉・ポテト。これは高かった…。10ドル(800円)。

バシリカ教会という、これまた、キト市のシンボル的な教会に行き…







※作りはたぶんローマ時代の影響を受けてますね。シリアで勉強した(^-^)
 エクアドルの観光地巡りを楽しみました。

 シリアにいた時は、本当にどこもかしこも建物がキレイで(そこらへんのショボい川にかかっている橋の手摺すら、キレイな模様が施してあったので)、エクアドルに来て、素朴(退屈)だな~~っていうのが、正直な印象でした。


でも、キトの旧市街は、シリアのダマスカスに勝るとも劣らない、それはキレイな街並みで、観光するにはいい土地でした。ただ、やはり治安が悪いのが、やっぱり、ね…。緊張感は、常に持ちながらの観光でした。


ではまた。次回は活動について。