2010年6月29日火曜日

2010.6.26 4日目です

ドミトリーは、こんな感じ




1枚目がベッド。荷物を開きたてやからきたないでしょ?2段ベッドです。
以降、キッチンと玄関とみんなでくつろぐ部屋。ここで、約1カ月過ごします。ドミトリーの意味合いとしては、①新隊員研修中の宿泊施設 ②現在活動中の首都(ダマスカス)出張中の宿泊施設 ③なんかパーティーやる時の会場



 歴代の隊員が持ち寄った漫画・小説などの書籍と、DVDやVHSビデオテープなどの娯楽物(ひまつぶし?)が多数あります。

 食事は自炊で、慣れない食材と買い物に行き、なんとか作って生活しています。パンが固い…


 ドミトリー内はこうして自由に写真を撮ることができますが、外や街並みを写真に収めることは、まだ私にはできません。というのも… 万が一、軍の施設や政府の施設なんかを撮影してしまうと、強制退去(国外)をさせられる可能性があるのだとか(前回も言及しましたが…)。到着した直後の研修で、注意されました。えぇぇぇ!!!という感じ。で、今まだ街中で、何が軍事施設で何がそうでないかわからない(大使館が多い。でも、どの建物がどこの大使館なのかがわからない)ので、恐くてカメラを出せません。だから、写真は最小限になります。おいおい、掲載します。


 
  さて、一昨日は、シリア日本大使館を表敬訪問しました。中に入るまでにセキュリティチェックから始まり、3つくらいの鉄扉を開けてもらい、ようやく日本大使館の「領事(役職名)」さんに会うことができました。話自体は、15分ほどですが、大使館なんか入ることなんて、今までもこの先もきっとないので、やはり緊張しました。これも、写真がないのがもったいない…



また一昨日は初めて買い物に行きました。いつか、写真を撮ります。



昨日はJICAの職員のお宅にお呼ばれをして、バスに乗って行きました。で、バス車内では驚きの光景が…

同期の(同じ時期に行く)女性隊員(3名います)が入った瞬間に、席に座っていた3人のシリア人がたって、「タフォッドル(どうぞ)」と席を譲るのです。他の停留所で、女性(若かろうがお年寄りであろうが)が乗ってきたら、我先にと席を譲るのです。

きょろきょろしてたらすぐに「どこいくの?」的な言葉をかけてくれるし、みんな挨拶はするし、なんせやさしいし、暖かいです。



  最初はね、バスに乗ったアラブ人全員がギョロっとした目、堀の深い顔、ひげボーボーでジロっとみてくるから、「やばい…」とビビっていたんですよ。海外ドラマ『24』の影響で、アラブ人はみんなテロリストに見えてましたから…。「うわ、バスに乗ってる人全員テロリストやん…」と最初は本当にビビっていました。

 でもでも、シリアの人々は優しい。本当にやさしい。やはり、イスラム教の影響が大きいみたいです。人のために何かをしたら、天国に行ける、みたいな。

  とても簡単に言いましたが、よく言われる「イスラム原理主義」みたいな過激な集団は、本当にまれ。シリアにはいないし。イスラム教徒はホントに和を尊び(たっとび:重んじ)、思いやりを大切にし、酒は飲まない。(タバコはスパスパすいますが。)なんだか、さまざまな誤解や偏見を日本人は持っている気がします。

シリアに行きます、って言っただけで、「危ないところやん??大丈夫?」とどれだけの友人・知人に言われたか。


 ここら辺の「偏見」の話は、また難しくなるので、しっかりまとめてお話します。「国際理解」の結構重いテーマですからね。



まだ、4日目だから、すべてが分かったわけではないですし・・・。


  さて話は変わり、シリアの交通ルールはあってないようなものです。これは写真をとってから、またアップします。なんせ、道路を横断するのに決死の覚悟が必要ですから。


今こっちは夜8時。日本はもう真夜中ですね。時差ボケがまだつらい…

2010.6.23 長い移動でした…



関西空港を23時55分に発って、
現地時間4時15分(日本時間10:15)にドーハにつきました。

で、8時間トランジット(乗り継ぎ待ち時間)をこなして、
ドーハを12:45に発ち、シリア・ダマスカス国際空港に
現地時間15時45分(日本時間21:45)に到着しました。

移動時間は日本の実家を出てからだと、27時間。
飛行機に乗ってからだと約22時間。


 
ま、トランジットが長かったんですけどね。
でも、平均でも3~5時間はトランジットで
待たないといけないみたいです。まぁ、なんせ長かった…。




噂に聞いていた空港のトイレ。
大の後、どうやって使うと思います??



本当は、ホース(左にある)を右手で持って、左手で水をためて、それでお尻を洗って、また手を洗って…。
と、まぁ慣れない方法でするのだとか。


 
私はさすがにまだ抵抗があって、左手でホースを持って、
そのまま直接お尻に向けて水を出して洗いました。
で、紙で余分な水を拭いて…。でも水の勢いが強いから、
トイレは水びだし。


そんなワンパクなことをしているのは、
私のトイレだけかと思いきや、隣とその隣も水びだし。
慣れない外国人だらけだからか???
今度、現地の人に正しいやり方を聞いてみます。


 
で、まだ、空港は紙があるからいいけど、ご家庭では
紙のないところもあります。そうなってくると…
やっぱり、郷に入れば郷に従うしかないね。
ま、水があるだけまだましか…。



 
エジプトの方は、水の代わりに「砂」が置いてあるそうで
(どう使うかは、想像して楽しんでください)…。

いや、まれなケースらしいですけどね。でも、紙や水が
貴重なところはとても大変なんでしょうねぇ…。


ドーハ国際空港を飛び立ったあとの飛行機内からの写真です
なかなか、すごくないですか??


 
ドーハも、ドバイのように、バブルが興っているようで、
すごい開発ラッシュなんだとか。で、肝心のシリアの風景は…



空港からJICA事務所までの移動中、車内から撮影しました。
かろうじて…

実は、シリアでは写真撮影がなかなか思うようにできません。
軍の関連施設や政府系機関の建物なんかを
誤って撮ってしまった日にゃ、強制退去もあり得るのだとか。
現に、それで強制的に帰国させられたボランティアもいるんですって。
初日の研修で教えていただきました。

だから、街中やドミトリー(今生活している寮)のまわりとか、
めっちゃいっぱい撮影したいところがあるんですけど、
なかなかできません。


もう少し生活に慣れて、
どこをとっていいのか、悪いのかを判断できるようになったら、
また写真はたくさんアップしたいと思います。
衝撃的な光景も多いですからね。

ではまた。私は元気です。

74.0kg

2010年6月11日金曜日

2010.6.10 訓練が終了しました。

やっと、訓練が終了しました。

4日に試験が終わり、「あとは飲み会で友達と交流して、
気楽に楽しく最後まで行けるぞ~~」


と思いきや大間違い。

リーダー会議の決議により、最終日の修了式で、
ボランティア代表で謝辞(感謝のスピーチ)をすることになって・・・


高校時代や大学時代は、そんなのイチビって(調子に乗って)、
進んでやってたんやけど、さすがに今は

「もうそんなのいいよ~~(やりたくないよ~)」という心境でした。


まあでも、同じ生活班の仲間や、他の友人からも
「それはいいことだ、いいことだ」と喜ばれ、
前向きになることができました。

でも、おかげでここ数日は、とても忙しかったんですよ~~


パソコンで下書きして、JICAの職員に点検してもらって、
そのあと徹夜に近い状態で巻物※を書いて・・・

※巻物(?)の長さ。2メールくらいになったわ

練習ではおよそ8分?でも本番では何分かかったんだろ??


本番では一生懸命読みました。
でも、やっぱり感極まって、しっかり読めませんでした。

読んでる最中、後ろにいるボランティアたちの鼻のすする声が聞こえたり、
前にいる所長が涙ぐんでたりしているのを見ると、私ももうダメでした。


でも、修了式が終わった後は、みんな同情してか、
本心からか分かりませんが、「よかった、よかった」と言ってもらいました。
素直にその言葉を受け取りたいと思います。


本当に、かけがえのない時間を、この訓練で過ごせました。
今日の朝は、さまざまな思い出が頭をめぐり、
1人で笑ったり、涙しそうになりました。

前を向いていかないとね。でも、今日明日は無理だなぁ・・・

今日は千葉県、明日(今日の夜)は神奈川県で
友人に会ってから、大阪に帰ります。

期末試験の結果

2010年6月4日金曜日

2010.6.4 最終試験終了!

最終試験(アラビア語)が終わりました。
リスニング(書き取りと、内容把握問題)
筆記テスト(文法とエッセイor 手紙)
オーラルテスト(面接・口頭試問)
予想は
リスニング 70%
筆記 90%
オーラル 80%

40%以上取れたら、及第点(らしい。噂)。だから、問題なくクリアしていると思います。

シリア行きに、大きく前進しました。

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このブログ見て思い出すと、5月13日くらいから1週間は、本当に苦しくて、「もう、アカンわ…」とかなり凹んでいました。


でもまぁ、必死に暗記して、音読して、復習して・・・を繰り返して、なんとか、本当になんとか日常的な会話ができるようになったと思います。


  • 過去形・・・以前~~やった
  • 現在形・・・今~~してる ・ ~~する習慣がある
  • 未来形・・・今後~~するつもり
  • 比較の文
  • 月・曜日・方角・色・季節・・・・・
  • 関係代名詞

 やっぱり、これくらいマスターしないと、普通の会話が成立しないんだなぁ…と、身をもって体験しました。

でも、やっぱり現地に行ったら、とっても苦労するのだとか。なんせ、リスニングが…
  
先日、『文化交流プログラム』という講座があり、日本在住のシリア人の方がこられ、スピーチやプレゼンテーションを見てもらったり、折紙を一緒にしたりしました。

そのシリア人(アハマドさんといいます)と先生(シリア人)が話しているのを横で聞いてたら、本当に宇宙の言語。まったく分からない。

話すのもそうですけど、聞き取って理解しないと、コミュニケーションは成り立たないですからね。
これからの課題はそうなってくるんだろうなぁ…と。

さぁ、訓練もあと6日。もう、ここ(二本松訓練所)に59日間いたことになります。


最初は少しつらかった時もありましたが、慣れたらこんなに居心地の良いところはないなぁ…と最近は思います。

明日からの授業はありますが、残り少ない日々で、思い出作りにも励もうと思います。

2010年6月2日水曜日

2010.5.26 生活技法(ペン習字の講師)

生活技法講座というのがありました。

日本の文化を他のボランティアに伝える、という内容なのですけどね。

恐れながら、私は「ペン習字」の講師を務めました。


18名受講してもらいました(左)。

実際に書いて、Web カメラ(左手で持っているもの)でそれを映して…(右)


スクリーンに出力して、リアルタイムで指導をしていきました。
手応えはありましたが、さて・・・うまくいったのでしょうか…。




偉そうに添削したり・・・・(左)

教材を作って教えたりしました。
受講者の方々は本当に真面目で、
2時間ひたすら字を書き続けてくれました(右の方ように)。
ご協力ありがとうございました。
で、みなさん、当初より相当うまくなり、
喜んでいただいたようでした。

本当に、よかった。

字を教えるのは初めてのことでした。
だから、堂々と振舞ってはいましたが、
内心はドキドキで、見本を書くときも手が震えた…。

でも、だからこそ、本当にいい経験ができました。
皆さんに感謝します。

2010年6月1日火曜日

2010.6.1 皇太子さまに接見

皇太子さまに御接見をしてきました(賜りました?)。

写真撮影はすべて禁止なので、そこはとても残念でしたが…

朝の6:20  福島県二本松市の訓練所を出発
11:00  東京:日本青年会館に到着・昼食・休憩
13:00  赤坂御用地 到着 リハーサル
14:00  皇太子殿下に接見(~14:45)
15:30  帰りのバスに乗車
19:40 訓練所に到着


派遣国ごとにお話をしました。といっても、ほんの1分程度の話ですが…

そして!!!なんと、声をかけていただき、私もそれに答えさせていただきました。

皇太子さま「どのような職種で行かれるのですか?」
私「はい、水泳指導に行ってまいります。」
皇太子さま「以前にそのようなことをしてらしたのですか?」
私「はい、大学まで競泳をしておりまして、水泳指導も7年ほどしております。」


といった程度のことをお話ししました。


まぁ~、声はか細く、聞き取るのに苦労しましたが…

もう、死ぬまでこういう機会はないのでしょうね。
とても、とても貴重な経験をしました。


金曜日が最終試験です。試験勉強頑張ります。                   75.2kg