2010年7月31日土曜日

2010.7.31 サークル管理って?

ちょっとだけ。水泳関係者向けではありません。

「サークル管理」っていうのは、時計を使った練習の管理方法なんです。

たとえば

50m × 10t   on 1'00     

という練習メニューがあるとします。
これはどういう意味かというと、

「50m」を10回(10 times) 1分サークル

という意味。

で、この「1分サークル」というのは、1分の間に50mを泳ぎ、泳いだ時間と休憩時間を含めて「1分間」という意味なんです。

たとえば、『Jack君が45秒で50mを泳いだら、15秒休憩が出来る。』ということ。また、
                 『Tonny君が40秒で50mを泳いだら、20秒休憩が出来る。』とも言えます。しつこく言うと
                 『Ninaさんが35秒で50mを泳いだら、25秒休憩が出来る』ということです。

これは、大変便利なシステムなのです。利点は2つ。

1つ目は、練習の強度(しんどさ)を調節することが楽にできます。この「サークル」を短くすると、練習の強度を上げることが出来ます(キツクすることができます)。逆に、長くすると、休憩時間を増やすことが出来るので、1回1回のスピードを上げるように、指示することが出来ます。

2つ目は、コーチ(指導者)が、泳法指導・ペース配分指示・励まし・アドバイスに時間を割くことが出来ます。

大前提で、選手が見ることが出来る、時計が必要になります。


※こんな時計が、日本のすべての競技用プールにあります。これは日本の職場のもの。約10万円。1m四方。

 で、サークルで管理すると、選手は自分で時計を見て、スタートすることが出来ます。コーチがスタートの指示を出す(笛を吹いたり、声を出す)必要がなくなり、上にあげた「指導」に集中できるのです。


そしてさらに、このサークル管理で、練習の総距離や終わる時間まで、キッチリ管理できます。

ちなみに日本では、私はトイレの時間や休憩時間まで管理していました。「今日の練習は、1時間56分20秒で終わるな!」みたいな。実際、そこまでできます。

  日本にいるとき、職場で、たくさん数字が並んでいるExcelの画面を見つめて、「う~ん、う~ん」と悩んでいる姿を、あなた(Sくん)はよく見たでしょう??あれです。


  シリアでは、そこまでする必要はないでしょう。しかし、せめて選手が、時計を見て自分でスタートを切るくらいまでは、させたいものです。


  現状、シリアのコーチは、嬉しそうに(かどうかは知りませんが)、笛をふいて、選手を出発させています。で、一人の子を個別指導すると、コーチの笛が止まるので、他の選手たちも止まってしまうのです。。


効率悪いでしょ??


サークル管理が出来ないと、やっぱり競技者育成の指導は難しいのです。

だ・か・ら  「時計」がとても大切なのです。今は自前の時計を使っていますが、


※自前の時計。ラップで包んで、ビニール2重。600円。直径約23cm。


コーチみんなに重要性を理解させて、シリアの水泳連盟のお金で買わせることが、今の大きな目標です。

日本のODA(つまりJICAのお金・税金)で買ってしまうと、続きませんからね。

私は「魚の釣り方」を教えに来たのであって、「釣竿(つりざお)」を与えに来たのではないですから。

ということで、サマースクール(補習)ももう終わり??お疲れ様です。しっかり夏休みを満喫してね。

意外に長くなってしまった…。ではまた。ちゃんと働いてるでしょ?

2010.8.1 引越完了。それを踏まえて思うこと

これは・・・

アジア・アフリカのみんな、ごめんね。。。でも、事実をやはり伝えないといけないと思い、アップします。

玄関入ったところの水道(左)
台所(右)


台所(左)と洗濯機・冷蔵庫(右)同じところにあります。


テラスです。大理石床。他も全部ですけどね。分かりづらいですけど、上は私の体重に耐えられるほどの立派な梁(はり)があります。だから、懸垂トレーニングや、チューブトレーングで広背筋を鍛えることができます。

このテラスが決定打でしたね。

で、


左が寝室で、右が応接間

シリアの首都ダマスカスでは、広さは一般的。ベッドルームが一つなので、単身または2人までの間取りなのだとか。

こっちの住居は、必ず応接間(ソファーなんかが並ぶ部屋)があり、そこでお客をもてなすのがマナーなんですって。

だから、他の家とかに行ったら


調度品なんかは、すごいですわ・・・

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少し話は変わって・・・

この前、ドミトリーで先輩隊員と話してたこと。

アジアとかアフリカとかの現状を聞くと、やっぱり住環境は過酷。実際にアフリカに協力隊で参加していて、今回中東に派遣されるという先輩隊員も、思い出話とともに言ってました。また、同期隊員に聞くと、やはり過酷さは伝わってくる。


「そう考えると、中東って恵まれてるよね~~~」と。


でも、2年後、どっちが充実感・達成感が得られるか?というと、やっぱり過酷な環境で活動し、さまざまな困難を乗り越えた経験があるほうが、やはりいいよな、という話でその場はまとまりました。

実際、私も「青年海外協力隊」に参加応募したときは、アジア・アフリカをイメージしてたしね。第一志望はバングラディシュやったし。

「川とか海とかで教えるんちゃうん??」とか胸を躍らせていましたからね。

いい意味?悪い意味?で、期待はずれな生活でした。


でも、あるがままを受け入れることが、一番大切なこと。


私は比較的生活が恵まれている分、活動の方で一生懸命がんばります。

世界平和→日本の国際貢献→日本とシリアの友好関係の深化→日本の安全保障・・・・の一助になるように。それに貢献できていると感じる時、生きている実感があります。まだ少しですけど。

ではまた。

2010年7月27日火曜日

2010.7.27 活動の様子(選手育成コース編)

とりあえず、活動の様子はこんな感じです。


で、小さいですが、入水指導している様子が…

ストリームライン(流線形の姿勢)をとっているのが私。

左は、自前で購入した掛け時計。ラップで巻いて、透明ビニールで2重にくるんで・・・。協力隊らしいでしょ??これで、サークル管理の効率のよさを伝えていかないと・・・。昨日初めて、導入したんですけど、やっぱり生徒は食いつきますね。先生たちも、「お、なんだこれは??」みたいな。
彼らにいつか、近いうちに、熱く語ってやる。


右は、私とカウンターパート(同僚)のオーマル氏。アラビア語のみで、仕事の打ち合わせや、スケジュールの調整をしています。これが疲れるけど、勉強になる。

左:飛び込み台に、指をかける「くぼみ」がないから、腕を使った『パワーダイブ』の練習が出来ない・・・
右:ペースクロック(大きな秒針のみの時計)がプールサイドにない・・・

練習プールのハード面で改善するところは、本当にたくさんある。

お金がないから仕方ないのかなぁ…



いやいや、ところがどっこい。



同じダマスカス市の真ん中に、超巨大な全天候型屋内50メートルプール(10コース)&オフィシャルの飛び込みプール・360°全面観客席付きのプールを建設中なんですねぇ~~~。さすがに床は動かないみたいですけど。

見に行きましたが(残念ながら写真がない…)、金かけすぎちゃう??というくらいのリッチなプール。昔の『「扇町大阪プール」の屋根付き版』みたいな。


お金かける順番を間違ってるんですよねぇ…


でも、大きなプール作った方が、関係者はそれに発奮して頑張れるものなのかな??ま、ハコモノ(大型建造物)は、政治の力が絡みますからね。末端の現場の意見はあんまり関係ないんでしょうねぇ…。そこらへんは、日本も同じか…。


なんせ、スポーツには、並々ならぬ期待をかけ、お金をつぎ込んでいるようです。


ま、だから日本にコーチの派遣要請が来てるんですけどね。
スポーツに意識が行くのは、平和な証拠だから、いいことだ、いいことだ。

今日は今から試合です。こっちの試合は夕方6時から8時までを、2日間かけて行います。面白いでしょ??

ではマーアッサラーメー            72.5kg

2010年7月24日土曜日

2010.7.23 活動の様子


左が、朝のランニングのときにとった、近所のモスク(寺院)
右が2回目に行ったときに撮ったウマイヤド・モスクの中


キレイでしょ??やはりモスクやスーク(市場)・古い家々は、紀元前から続く都市の歴史を感じさせてくれますね。

で、シリアに来て、1ヶ月経ちますが、まだ、雲一つ見ていません。水は大丈夫なのかな??

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さて、活動を始めて3日間が終わりました。今日は金曜日なのでお休み(イスラムの世界は金曜日はお祈りの日なのでお休み。土曜日も公的なところはお休み。家族の日なんですって。)

今、どんなことをしているかと言うと…



こんな感じの8歳から11歳までの10名の生徒に水泳指導しています。
彼らは一応、本当に一応4泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・クロール)を泳げて、試合にも出れるレベルの子供たちです。

毎日体操込み2時間ずつ・2コマのレッスン(A:16:00~18:00 ・ B:18:00~20:00)があり、そのBで、2時間ほど指導しています。


Aでは、水慣れ~4泳法習得のクラス(約12クラスほどに分類)
Bでは、競技者育成(約6クラスほどに分類)


このようなカテゴリー(分類)に分かれているようです。
さらに、どこか違うプールでは、ナショナルチーム(国代表)の練習も行われているようです。


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さて、ここからは少し専門的な感じになりますが…


私が受け持っているクラスの問題点は

  1. クイックターンが出来ない

  2. ストリームラインが取れない

  3. バタフライが出来ない(のに下のクラスから上がって来てしまっている)

  4. ひざ下キックが数名いる

この辺は、私の得意なところ。スイミングスクールでの経験が生かしながら、今取り組んでいるレベルです。だから、一番の現場最前線で仕事をして、成果を出して、カウンターパート(現地人の同僚)に研修をしている形になるのかな?

だから、ここで成果が出せないと、カウンターパートや他のコーチ・選手の保護者から信頼を得れなくなり、やりにくくなるわけです。

逆に、成果が出せれば、とてもやり易くなるわけです。まぁ今が最初の試練だな~と、少し感じながらやっています。


で、ダマスカスの水泳連盟(スイミングスクール)全体の問題点は

  1. 指導者の「目合わせ」が出来てない(合格基準・練習項目がコーチ間で共有されてない)

  2. 水泳指導に対する意識が違い過ぎる(指導の先に、競技者育成という視点があまりない)

  3. 選手(競技者)育成コースでの、サークル管理という意識(概念?)がない

  4. 「補助(水泳指導における徒手指導)」の概念がない。技術もない。

  5. 結構、体罰する

  6. そもそも、指導者用マニュアルがない(と思う)

ここら辺を、やんわりと現地のスタッフに伝えながら、一緒に改善していくことが、今後の任務になってくるでしょう。2年じゃ全部は無理だな・・・

ま、体罰は文化みたいですよ。本当に、20年前の日本みたい。


でも、救われる点は、本当に楽しそうにコーチが仕事をし、子供たちが楽しそうに練習に来ることです。これは、実は意外でした。


なんといっても社会主義の国。徴兵制もあります。結構封建的?やし、宗教色も強いから、子どもの教育(に関すること)は、とても厳しい(軍隊的?)な感じだと想像していました。

でも、プールからは子どもも、コーチも笑顔がこぼれてます。

私の大好きな雰囲気でした。それが、とてもうれしかったです。


さて、当初の要請内容(私がシリアに来てする仕事内容)は、ナショナルチームの指導・育成でした。こっちに来る直前に、変わったようですが…。なぜだかはわかりません。

多分、推測ですが、私の指導の力量を量られているような気がします。
だから、まずは成果を出して信頼を得て、スタッフと一緒にたくさん食事してお茶して、関係を作ることですね、すべきことは。たぶん。



8年ぶりの入水指導、なかなか疲れます。でも、若いころの経験って大きいです。英語教師から、すぐに水泳コーチに戻れましたから。

イヤイヤながらも、一日7時間や8時間もプールに入って教えていた経験が、こんな形で生かされるとは、その頃想像できませんでしたからね。若い時の苦労は、してよかったなぁ~


自分なりに、たった3日ですが、ええ感じでやってると思います。また、写真付きで報告します。72.5kg

2010年7月23日金曜日

2010.7.22 Kの大冒険

  活動初日、youth city pool というプールへ行かなければいけませんでした。


  そこに行くには、歩いて10分ほどの大統領橋(ジスル・ライース)という
バカでっかいバス停に行き、バスに乗って
行かなければいけませんでした。


  前日から、どこ行きのバスに乗るか、シリア人のJICAスタッフに教えてもらい、
しっかりメモり、料金も小銭でキッチリ用意し、準備万端でした。

そう、いつもの私がするように。


  行き先表示は

جوبر مزة اوتوستراد سومرية


「ジューバル・メッゼ・アウトストラド・スマリーエ 」
という 4つの地名(?)が連なって書かれたもの。
これを、来るバス来るバス瞬時に見分けて、
乗らなければいけませんでした。





 なんといっても、3か月勉強しましたからね。
意味は分からなくても、読めるわけですよ。
だから瞬時に読み分け、赤いバスに乗り込み、
10SP(=20円。安いでしょ?)を運転手に手渡し、
切符をもらい、難なく乗車のミッションを果たしたわけです。




でもね・・・・・・・・




バスが発進して、数分経ちました。本来の行く方向は西方面。

しかし、太陽がずっと右から差すんですよ…。分かります??
バスはなぜか東へ向かってズンズンズンズン進みます。




 どうしたものか??


西に向かってバスが方向転換するっていう希望を持って、このまま座り続ける??

それとも、傷が浅いうちに降りてしまう??

勇気を持って誰かに聞く??

でも、どうやって聞けばいいんだ??
みんなただでさえ、

東洋人の私に目線をわざと合わせようとしてくる(ホントにね)のに、

これで言葉を発しようものなら、バス中の注目が集まって、
とんでもない騒ぎになってしまう!!




って、考えてたら、終点へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


西ではなく、やはり東のダマスカス市の端まで行ってました
(ま、そうは言っても4キロほどですが)。




 そんなん分からないから、パニックですよ、パニック。
見たらすぐそこまで砂漠やし、
周りはアラブ人ばっかりやし(当たり前ですけど)、
活動の時間は迫ってくるし、
わけわからず、日本人の友達に電話したり。




 困った挙句、停留所近くの香水屋さんに入りました。


そして、「ウェーン・ホーン(where is here)??」と地図を広げて聞いたら、

「エンテ スィーニー(中国人)アウ ヤーバーニー(それとも日本人)?」
と聞いてくるから、
「ヤーバーニー(日本人)」って答えたら、
「オ~~、トヨタ、SONY、ホンダ(サッカー選手の)!!ダッハッハ~~~」ってさ。
さすがにカチンときて、「そんなこと聞いへん!!!!!!
困ってんねん!!!!!」と日本語でキレ気味に。




 すると察したのか?おもむろに地図を見始め、
「フィーアラビー(アラビア語表記の地図あるか)??」と聞いてきたから、

「フィーフ、フィーフ(ある、ある)」といって出しました。
で、真剣に今いる場所を探し始めてくれました。




 すると、外にいたシリアの若者が、面白そうな雰囲気を嗅ぎつけたのか、
5人くらい店に入ってきて、「ここがナントカ通りで、
ここに銀行があるからウンヌンカンヌン・・・」。
6人では地図を見れないので、暇を持て余した数人は、
私に店の香水を振りかけたりして、
「これで女にもてるぜ~~。シリアの女もなかなかいいぞ~~」と。





(知るか!!)と心で。
でも、なんとなく面白かったから、笑顔になりました。






で、結局、なぜかみんなで写真を撮り、ジュースをもらい、
握手をし、正しいバスに乗せてもらい、
運転手に行き先まで言ってもらって、その場を後にしました。



 ホンマに、ここ何年かで味わったことのないくらい焦ったし、不安になりました。






でも、






やっぱり、シリア人はええ人多いわ~~。おかげで助かりました。


ではまた。下痢は断続的に来ますね。

2010年7月20日火曜日

2010.7.19 語学訓練終了~~

一昨日、アウトドアレッスンに行ってきました。それらの写真です。




左がシリアで一番有名なモスク(寺院)ウマイヤドモスク

右がその近くにあるシーア派の寺院の中。
ピカピカしてますね。


さて、実質3カ月に及ぶ語学訓練が終了しました。
福島県二本松市の訓練所では、
アラビア語の標準語(フスハー)を学び、
シリアに来てからの1カ月間は、
アラビア語の現地方言(アンミーヤ)を勉強しました。


英語教師として、本当に貴重な経験をしました。


なにせ、まったく未知の言語を、
本当にアルファベットから教わったのですから。
もし、日本にいて、同じことをお金を出してしたとしたら、
何十万円とかかるでしょう。


JICAという国の外郭機関(独立行政法人)が、
提供してくれる語学研修(訓練)なのですから、
日本でも指折りのレベルだと言えると思います。

二本松の講師陣も、本当に優秀な人が集まっていました
(教え方や性格の好き嫌いはあるにせよ)


だから、訓練を受ける前から、語学の「指導法」に、
異常なまでに興味がありました。


そして、終わってみて、本当に勉強になりました。
そして、この語学指導のプロセスを、詳細に記録できたことは、
英語教師として、一生の宝物になると思いました。


協力隊に参加した目的のうち、
約50%は達成したな、と思います。ホントに。



さて、語学研修も終わり、別れの時が来ました。


シリアにこの時期に派遣された5名は、
二本松訓練所のアラビア語クラスでも一緒。
派遣されてからも5人一緒。
ドミトリー(寮)から教室に行くのも一緒。
朝ごはんも一緒。

なんせ、あまり干渉し合わない、
気楽な性格の人たちが集まったからか、本当に
「ほんわか~」と仲良くやってきました。


そんな私たちが、今日と明日でみんな離れ離れになります。


一言にシリアといっても広いですからね。


日本語教師の隊員は、
バスで5時間かかるアレッポという都市へ。

幼児教育の隊員は、
バスで2時間半かかるハマという都市へ。

保健師の隊員は、
バスで8時間かかるマンベジという都市へ。

卓球隊員は徒歩で15分のところへ引越


それぞれ旅立っていきます。

そして、
やっと本来の活動の始まりです。
語学・生活で苦楽を共にした仲間ですからね、
やはり悲しいです…。お互いの健闘を誓い合い、
明日別れたいと思います。


でも私は、まだ家が決まってない(明日には決まります)ので、
ドミトリーで寝泊りをしながら、活動を開始します。
ドミトリーも私の活動先も首都のダマスカスにあるので、
それが出来るんですねぇ・・・。


広いドミトリーで一人になってしまいます・・・。
それもまた寂し…。



日本の学校は今日から夏休み??
でも先生方は、補習に部活にまだまだ気を抜けませんね。
でも、お身体には気をつけて。
今年も暑いようで。

 
そろそろ所属学校に報告書を書かないと…。
それでは。 72.5kg


2010年7月14日水曜日

2010.7.13 もうちょっとシリア

内容に問題がありました。削除し、お詫びいたします。

2010年7月10日土曜日

2010.7.11 シリアの風土

  今は夏なんですけどね。日本と同じ北半球なので。

  6月22日に来て、20日弱。未だ雲を見ていません。晴天。本当に。青色ばっかり。

日中は40℃を超えます。8月末までこの暑さは続くそうです。で、朝は18度くらいまで下がります。

汗は本当にかかない。というか、かいてもすぐ蒸発するみたいです。汗はかかない代わりに、喉がやたらと渇く・・・。

金・土が休みなので、その朝は散歩(40分から1時間くらい)に出かけていますが、汗かかないのに、気づくと喉がカラカラ。初めて歩いた時は、最後の方でめまいがしました。

おしっこは、日に1回。あまり出ません。

たくさん水は飲んでますよ。でも、そんな感じです。

お風呂は午前中に入らないといけません。なぜなら、昼から断水しますからね。


車が多いのと砂漠に近いのとで、空気はそんなにきれいではありません。鼻毛が伸びるのが早くなりました。あれは迷信ではなかった…

日中は、暑いし殺人光線(紫外線)が降り注いでるから、街中の人もそんなに活発ではありません。

でも、夕暮れ8時くらいから、人々は活発になります。子供たちもその時間から遊び出す。PM8時ちょうどくらいにレストランに行ったら、人はほとんど入っていません。でも、9時過ぎたら超満員。子供連れの家族もたくさん入っています。人がはけるのは12時になってから。寝不足になりそうですよね?

だから皆さん、お昼寝をするんですって。のどかなことで・・・

それが文化なんですよねぇ…

早く慣れたいですけど、慣れたら慣れたで、日本帰ってきたら、生きていけるのかな?

2010.7.10 シリアの街並みを隠し撮り

昼間は、立っているだけで目立ってしまう(東洋人は、この国ではとても珍しい)ので、人通りの少ない朝の散歩時にとりました。


とくに有名でも何でもないところですが・・・

裏路地のなんでもない風景が、中東っぽいんですよね。


右は近所の公園。


前にもここで書きましたが、まだ何を撮っていいか悪いかわからないので、本当に隠し撮りで撮りました。交通マナーとか(すっげー危険な道路横断)も撮りたいんですけど、昼間は度胸がない…

ではまた。

2010.7.10 職場に初訪問

仕事場に表敬訪問(ごあいさつ)をしてきました。スイミングスクールみたいな感じなんですけどね。雰囲気は日本のそれとあまり変わらない感じです。でも、スクールが民間じゃないんですよね。


  聞いた話だと、プールは国の持ち物で、そこに水泳連盟がソフト(コーチたち)を入れるというシステムのようです。だから、水泳連盟は日本の感覚で言ったら「独立行政法人」とか「公益法人」みたな役割になるのかな?コーチたちは公務員じゃないけど、政府系団体職員みたいな。


話は少しずれますが、そもそも社会主義の国ですからね。大資本はなく、商店街とかは小さな商店がズラっと並ぶ感じなのです。本当にね、私が小学生のころの商店街みたいなイメージかな??電気屋街とかも、小売り店でパソコン周辺機器だけ売る店、音響機器だけ売る店、白物家電だけ売る店、携帯機器だけ売る店、それらが並ぶのです。



さてまず、4時30分から
3歳のクラスから5歳くらいまでの初心者クラスと、
6歳くらいから8歳くらいまでのクロール初級のレッスン

を見学しました。初心者クラスは子供用の浅いプールで。クロール初級もその隣の浅いプールで。
写真を撮っていいのか分からなかったので、また撮ったらアップします。

大きい50mプールの方では、プールを横に使って、バタフライやら背泳ぎやらを教えていました。

5時30分に終わり、そこから移動してカウンターパート(同僚)のオウマルさんと私が受け持つクラスが泳ぐプールへ。そこは屋内プールで同じ敷地内なんですけど、車でぐるっと5分くらい移動しました。6時から始まるらしかったのですが、それまで行っていた女性専用の一般開放が伸びてしまって…。


待っている間に、オウマルさんから「お茶しようか??」ということになりプールサイドの喫茶コーナーみたいなところでお茶してたら、近くにいたコーチたち(またはプールの職員たち)が来るわ来るわ。8・9人くらい集まって、アラビア語を私に浴びせまくり。


 分からない言葉で話しかけてきては、冗談を言って「がっはっはっは」と大爆笑。私は訳がわからないから、ポカーンと。英語はちょっとした単語程度なら分かるけど、話しかけたら「わからないよ」みたいな仕草。習ったアラビア語(『フスハー』という標準語)は、こっちから話すときは、ある程度理解してくれるけど、

  向こうが話す時はアラビア語のシリア方言(アンミーヤ)だから、さっぱりわからない(今、語学研修でそれを勉強しているのですけれど)。異国人というより、異星人と話している感じがして、少々笑けてしまいました。



で、実際に練習始まったのが午後7:00くらいから。こんなプールです。

でも、軽く泳いでダッシュして、PM8時までという予定がPM7:30までで、おしまい。


理由を聞いたら「スペインとドイツの試合(サッカー)があるだろ??それをみんな見たいから、今日はここまでさ(^-^)」だってさ。気楽な人らやわ~~


 さて、ここから真面目な話、練習のシステム面で、問題は山積み。コーチの指導レベルももう少しテコ入れが必要。初心者指導の過程も、極めて非効率。で、一番の問題は、それらをそんなに問題視せずに、誇りを持ってやってきている人たちが少なからずいること。これを俺一人で、しかもアラビア語でやるのかよ~~と途方に暮れました。今日、たかだか2時間ほど見ただけで、それだけ気づくのだから、これからもまだまだ驚くことがあるのでしょうねぇ…。まぁ、ぼちぼちやります。

今週は2回下痢に。昨日も発熱&下痢。今日は回復しましたが。夏は強いはずなのに… 日本もムシムシと大変そうですね。みなさん、お体にはお気をつけて。71.5kg

2010年7月4日日曜日

2010.7.1 今日も観光客でした。

ひげをのばしてみました。


でも、やっぱりあやしい中国人にしかなりません。アラブ人のようにはいきません。だから、すぐ剃りました。


さて、歯について。 開発途上国での歯の治療はリスクが高い…。虫歯になったらすぐに抜かれてしまう…という噂はよく聞きます。

 日本を発つ前、定期的(約1カ月おき)に約4カ月、訓練に入る前に、歯科検診に通っていました。その度ごとに「大丈夫・大丈夫。これなら2年間安心だよ」と言われ続けていました。

  そんな中、こともあろうに、二本松訓練所で右・上の歯が痛くなりました。「これは一大事」ということで、わざわざ交通費往復2000円/1回を払って診察に行き、「知覚過敏」という診断をもらって、そこに3回通いました。

 でも、その治療が終わってからも、訓練が終わりかけのころ(6月初頭)からまた痛くなってきて、結局出発1週間前に大阪の実家の近くの歯医者に行ったら、「つめたところの裏側が虫歯やん」とあっさり言われ…。

 「今までどんだけの費用をかけたと思ってるねん!!なんで、虫歯を見抜かれへんねん!!」

という、なんとも腹立たしい想いで治療を受けてたら、「これは深いから、神経抜いたほうがええわ。でも神経抜いたら、被せるのとか(いわゆる詰め物の金属)つくって、なんやかんやであと最低でも2週間くらいはかかるで~~(6月17日時点。出発は6月22日)」と言われてました。

 悩んだ末、神経は抜かずに、とりあえず「2年間は維持できる仮詰めセメント」を埋めてもらいました。で、歯医者さんいわく→「痛くなったら向こう(シリア)で諦めて治療してもらわなあかんねぇ…。」


  そんな経緯でこっち(シリア)に来ました。まぁ、予想していたこととはいえ、不幸なことに、出発直前からこっちに来て数日は、疲れてるのか歯髄神経が露出しているせいからかわかりませんが、釘を打たれているかのように痛くなりました。

 よって、「もう抜かれても、しゃーないわ」という気持ちで、JICAの職員に相談し、こちらの歯科医を受診することになりました。



でもね・・・



 行ってビックリだったんですよ。

 まず、歯医者さんは、見かけは明らかにアラブ人なんですけど、英語ペラペラ。満面の笑顔で「Nice to meet you!」と握手をしてくれ、私も「あ、英語や。よかった~~~」とコミュニケーションが取れることにまず救われました。英語を勉強してて良かった…。

 で次に、設備が最新なのです。レントゲンをPCのディスプレイに出して、小さいCCDカメラ?を口の中に入れて、患部の拡大写真をまたまたディスプレイに映し出しました。日本で受けた、どの歯医者よりハイテクです。

  そして、彼はおもむろに話出し、「you have 2 problems.(問題は2つあるよ). One is the tooth which hurts you(一つは今痛い歯). The other is the next tooth(もう一つは隣の歯). That is decayed tooth under the metal(金属の下に虫歯があるよ。) Now it doesn’t hurt you but in the future, it will hurt you(今は痛くないけど、じきに痛くなるよ).」日本の歯科医たちが見つけることができなかった虫歯をも、いとも簡単に見つけてしまったのです。

 で、その歯医者の紹介で、歯髄神経を専門に治療する歯科医へ行きました。そこでは歯髄神経を抜くのではなく、歯根の奥に押し込んで、歯髄神経を残して痛みを感じさせないという最新の治療を施してもらいました(施術時間は2時間)。だから、歯は神経を抜くのに比べ、そこまで弱くならないのだとか。

  今後は虫歯を治してもらって、詰め物を被せて終わりになる予定です。治療費は今のところ保険なしの実費で10000SP(シリアポンド:1SP=約2円。だから20,000円)。


日本より、進んでるやん…


これが実感でした。この歯医者さんたちは、イギリスとアメリカに留学して学んでいた方々で、シリアのすべての歯医者がこのような日本よりハイレベルな歯科診療をしているわけではないと思われます。しかし、そのポテンシャル(潜在能力)はあるんだなぁ…とつくづく実感しました。日本で受けた歯科診療は、本当になんだったんだ??


・スーク(市場)について

スークジュムア(金曜日の市場)といわれる、とても庶民的な市場に行ってきました。スーパーマーケットで慣れている私には、なんとも刺激的!!隠し取りをしまくりました。



今日買った物の値段は…
ナス1kg 25SP
 ピーマン1kg 25SP
 モロヘイヤ500g  50SP
モモ ラフランス(洋梨)1kg  50SP
 メロン1.2kg 100SP

 味も形も少しずつ日本と違いますが、慣れたら問題なし。

鶏肉も約2kg 450SP お肉は日本とそんなに変わらないかな?

他に日常的に買っているものは
 ミネラルウォーター 500cc 25SP
 ミネラルウォーター1.5L  50SP
牛乳成分無調整 1L 50SP
 コーラ330cc 15SP
 巨大なサンドイッチ(一つで軽くお腹いっぱい)80SP

1SP=約2円 ですから、単純に2倍したら「円」換算になります。

野菜・果物はベラボーに安い。外食も、昼食なら400円程度でお腹いっぱいやし、庶民的なレストランのコース(ロイヤルホストくらいのレベル??デザート・コーヒー付き)だったら800円くらいです。
ちなみに先日行ったレストランのコースメニューはこんな感じ





※肉に見えるのは、羊の肉。白いドロッとしたやつは、フンモスといって、パンにつけて食べたりするやつ(ディップする?というらしい)です。豆とオリーブオイルとなす?また明らかにしておきます。黒い丸い奴は、ケッペといって、スパイスが効いた揚げ肉まんじゅうですね。

食べることに関して言うなら、本当に充実しています。

アラブ料理の味は、慣れない人は大変みたいですが。私に関して言うなら、サイコー!の一言。もっと、食べにくいのもだと思っていましたから。


まだそこまで言語の面や地理的にも慣れていませんが、慣れたら是非遊びに来てもらいたいなぁ…。大学生の諸君は、一度考えてみてもいいのでは??航空券は往復10万円ほどらしい。こっちの滞在費はあまり考えなくてもいいですしね!貧乏旅行には最高かもしれません。学生時代に知っていれば、絶対に来たいと思うところですね。

明日からまた5日間、語学研修です。早く実地で活動したいなぁ…              
シリアはまったく雨が降りません。  74.2kg

2010年7月1日木曜日

2010.6.29 アラブの国に来ましたね


シリアの首都、ダマスカスに滞在しています。で、その東部には「オールド・ダマスカス」という旧市街地があります。そこに、行ってきました。これは、そこにあるスーク(商店街)

 

これらが、ウマイヤド・モスクという、イスラム教の有名な礼拝堂の外観



 

中には、靴を脱いで、裸足で入って・・・

この絵は見たことあるのでは??



かなり広い大理石で埋め尽くされた広場で、みんなくつろいでいます。

で、何より驚いたのが・・・彼らにとって、東洋人は本当に珍しい存在だということ。シリアチーム5人で行ったんですが、「一緒に写真をとってくれ」と、何人に言われたことか。

「ちょっとしたムービースターやんけ(^-^)」と、なんともくすぐったい気持になりつつも、得意げになってみたり。で、気楽にフレンドリーに写真に応じていたら、次から次へと来るわ来るわ・・・。ホンマに小パニック?になりそうな感じがしました。


こんな感じで。


男の人の見た目、本当に怖いでしょ??怖いんですよ、間近で見たらさらに。でも、街角で道を聞いたり、店で物の値段を聞いたりしたら、黄色い歯を思う存分見せて、ニコ~~~っと笑って、とっても親切に話してくれるんですよ。

そのギャップにやられている最近です。中東っていいわ。


今日はこれくらいで。 マーアッサ
ラーマ

 73.5kg