2010年5月11日火曜日

2010.5.11 先週の報告

2010/5/3(月) 語学訓練8:45~15:00まで

「原因・理由」をあらわす接続詞と、理由の述べ方演習
講座受講 『異文化の理解と適応』17:00まで

2010/5/4(火) 語学訓練8:45~15:00まで  منذ接続詞(since)の使い方
予防注射接種 『破傷風』
2010/5/5(水) 語学訓練8:45~15:00まで  身体部位の名称・医者に行った時のロールプレイ
講座受講 『世界の宗教理解』
17:00まで

2010/5/6(木) 語学訓練8:45~15:00まで    提案(英語でいうwhy don’t you ~?)の表現 مرأيك
語学自習
17:00まで

2010/5/7(金) 中間試験 14:00まで   リスニング・リーディング・ライティング・面接
19:00~21:00  「貿易シュミレーションゲーム」受講

2010/8(土) 語学訓練8:45~11:35まで    テストのフィードバックと復習
午後はOFF
2010/5/9(日) 休

 金曜日に『貿易シュミレーションゲーム(国際協力機構)』というものをしました。

「平等である自由貿易」が発展途上国にとっては『「不公平」なものである』ということを、学ぶことができました。


具体的に何をやったかというと…


約80人くらいが一堂に会し、12チーム(12ヶ国)に分かれて、公平なルールにのっとり、国を豊かにするのを競うゲームです。簡単に言うと。

ルールは簡単で、
  1. 紙(保有資源)を、正確に決められた寸法の円・正三角形・正方形・長方形に切って(加工して)、製品(工業製品)をつくる。
  2. それを「マーケット」に売って、お金を稼いで、国を豊かにする。
 これらは各国同じルール。

ただし!ルールは公平なのですが、出発時点における各国の経済状況や技術レベル・保有資源などには差があるのです。

先進国チーム  「紙(資源)」・「三角定規・コンパス・分度器・鉛筆・ハサミ(すなわち技術)」が豊富にある
進んだ開発途上国チーム   「紙(資源)」がたくさんあるだけ
または、                                「紙(資源)数枚」と「鉛筆・三角定規(特化した技術)」だけ

貧しい開発途上国チーム  「何もない」  または「鉛筆だけ」

 といった具合。

そういった、ハンディキャップを持った状態で、同じルールでゲームをすると、どうなるか??というのを試すゲームなんです。


先進国に当たったチームは、高い技術レベルをもち、資源も豊富。
だから、作る製品(円形や三角形)は正確で、品質も良く、大量に作ることができ、マーケットは高く買ってくれる…
だから当然資金が増え、国が豊かになり、さらに資源を買い、製品を作り、高く売り、儲かり…
と、すごい勢いで「勝ち組」になっていきます。


一方、最貧の開発途上国になってしまったチームは、技術もなく、資源もなく、お金もなく…切り取った円や三角形はガタガタになるから、マーケットで売れない。だから余計に貧しくなって…

結局先進国から技術(ハサミやコンパス)を借りて、製品を作って売るんだけど、儲けたお金の半分くらいを先進国に持っていかれたり…


  2時間くらいそれを続けるとどうなるかというと、面白いくらい先進国はお金が儲かり、後進国はどんどん貧しくなっていきました。さらに、開発途上国たちは、先進国が豊かになるために、資源や技術を先進国から与えられる代わりに、働かせられたりしました。


  実際、紙(資源)をいくらで買うとか、コンパスをいくらで貸すとかいう契約は、各国間で取り決めをすることができ、商売上手な国は、それなりに豊かになっていました。


ただ、ゲーム後半になると、一度ついてしまった差を埋めることは難しく、先進国チームと貧しい開発途上国チームの差は広がるばかりでした。


  なかなか文章だけで伝えるのは困難ですが、ざっくり内容はこんな感じ。


国の資源や技術レベル・信用などを、紙と各器具で代用して表すのはとてもいいアイデアで面白かったです。

  これで何が分かったかというと…

「平等である自由貿易」が、開発途上国にとっては『「不公平」なもの』であるということでした。


同じルールでも、最初から国と国との間に国力の差があったら、その差は埋まるどころか、開く一方になるのです。そのことが、本当に実感できました。

 今日存在する、そういった国家間の貧富の差っていうのを、こうやって縮図にしてもらえれば、理解するのにとても役に立ちました。


また、先進国の「おごり」っていうのもに、気づいていたこととはいえ、改めて憤りを感じてしまいました。

もちろん、「日本」もその先進国の一員だし、その中に生きているのが「自分」な訳で…

じゃあ、自分に何ができるのか??というところに、今ここにいる意味があるわけで…


そこら辺に、自分自身が国際協力に携わる一番のモチベーション(動機づけ)があるなぁ…と再確認できました。

また日本がODAを続ける意義や、開発途上国への人的支援の重要性・役割・留意点を、再確認した感じでした。

語学学習に疲れた私に、少し原点に帰る機会を与えてもらった気がしました。

訓練開始から1カ月がたちました。まだまだ元気です。いや、より一層元気に生活しています。

0 件のコメント:

コメントを投稿