2011.2.20 スピーチした話

本題に入る前に…

先日、ゴルフの打球場（打ちっぱなし）に行きまして…。シリアにそんなところがあるのか？と疑問でしたが、行ってみると、なんともリッチな打ちっぱなしでした。奥行き200ヤードはたっぷりありました。

  借りたクラブで久々にフルショットを満喫！！！本格的なコースがあることも分かり、3月初めに大使館の方々と回る予定！！楽しそ～～（＾－＾）

また、その際は詳しくレポートしたいと思います。

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さて、本題。昨日の話。

いつも練習前は、プール横の競技場の周りを4周走らせます。それは、いつもの決まっているアップのルーティーン。

18人中、半分ちょいが4周走り終わって、その他は、まだあと1周残っていました。その、まだあと1周走らないといけない生徒たちの中の１名の女子（アッサーラさん）に、

私「あと、１周だろ？」

アッサーラ「いいじゃん、いいじゃん」

私「“いいじゃん”じゃないやろ？あと１周やって」

ア「ほかにも走ってない人がいるじゃない」

私「そうだよ。全員４周」

ア「いつも走ってるから、今日は３周にして。」

ここで結構イラっときた

私「アカンって。あと１周走ってこいってば」

ア「もー、本当にしたくない」

さらにイラっときた

私「なに？走りたくないのか？」

ア「うん。いや。」

ここで頂点を迎えて・・・

私「オレだって、お前らなんか教えたくないわ！！勝手にやっとけ！もう、今日は練習終わり！！オレは帰る！」

と言って、スタスタと帰るフリをしました。ま、本当に怒ってましたし。そうすると、普段あまり声を荒げて叱らない私が

※というか、アラビア語が出ないから叱れなかったのですが…

大きい声で叱ったから、みんな驚いた様子で「コーチごめん、もうこれが最後だから勘弁して」と言ってくる男子生徒がいたり、急に、残りの周回を走りだす男子生徒がいたり・・・さすがに、アッサーラも驚いた様子。

でも、ま、せっかく帰るフリまでしたことだし、また、生徒の反応もなかなか面白かったので、結局、そのまま帰ることにしました。もちろん、同僚のオーマルにはちゃんと経緯を説明して（たまたまオーマルはそこにいなかったので）。

オーマルは、「みんなに謝らすから、許してやってくれないか？」と言ってきましたが、

私「いや、もうそんなに怒ってるわけじゃない。でも、少し考えさせる意味で、今日は帰るわ。明日、みんなにオレから話していいかい？？」

オーマル「もちろん、いいよ。」

てな感じで、１日置いて、反省させる作戦にしました。

効果テキメン。

その夜は、その生徒たち（３人）の親の携帯から、電話はかかってくるし（もちろんアラビア語）、

メールは来るし（もちろんアラビア語）。で、「明日話します、明日話します」とだけとりあえず伝え…。

そして、今日。

色々と伝えたい内容を考え、でも、９～１２歳に伝えるのだからと、内容をなるべくシンプルにし…JICAの現地人スタッフに添削してもらい…

拙い（つたない）ながらに、スピーチをしました。

内容は本当にシンプル

君たちには、本当に速くなってほしい。

厳しい練習なしに、ベストタイムは出ない。

厳しい練習なしに、チャンピオンにはなれない。

私は、君たちが速くなることを信じている。

だから、毎日ここに来ているし、毎日練習を書いている。もし、速くなりたいなら、私は君たちに水泳を教えるし、もしそうじゃないなら、もう二度と教えない。

みたいな。

暗記する時間は１時間ほどしかなかったのですが、なんとか、言えました。彼らも真剣に聞いてくれ、「ごめんなさいコーチ、また教えてね」って（＾－＾）

みんなで握手をし、ほっぺとほっぺのチュー（なんていうんだろ？）今日の練習は、いつもより、スムーズに進んだ気がしました。オーマルにあとで聞くと、昨日の練習後、アッサーラを始め、他の女子生徒たちは、泣いていたんですと。なかなか、作戦は成功したみたいですわ（＾－＾）

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明日でシリア８カ月。指導を始めて７ヶ月。慣れてきたんでしょうね、お互い。私も最初に比べてら、かなり話せるようになり、彼らも少し甘えたくなってきたのでしょう。だからこそ、ここでこのタイミングで、私の気持ちを伝える必要があるな、と

直観的に感じたわけです。伝わったのかな？

でもまぁちょっと、前に進んだ気がしました。

ではまた（＾－＾） 73.8kg