2010年4月26日月曜日

2010.4.26 HIVとAIDSの認識

  今日、選択履修の講座(授業)で、HIV・AIDSに関するセミナーを受けました。

それらに対する知識はもちろん身に付いているので、あまり意味がないかな??と思っていました。

感染経路や症状、日本のHIV感染者の現状や、治療薬の開発・効果などは、仕事の関係上、すでに知っていることであり、知っていて当然のことばかりでした。


しかし!!


 海外での現状は唖然(アゼン)とするものでした。そこまでひどいとは…


南アフリカに、南アフリカ共和国という国があります。

その国での妊婦ケア受診中(妊娠してからそのケアを受けている人)のHIV感染者の割合は、25才~30歳で約40%。

ざっくり言うと、25~30歳の妊婦さんの約40%は、HIVに感染しているんですねぇ…。


また、同じく南部アフリカのボツワナでは、15歳以上の成人のHIV感染者割合は約25%。

平均寿命は、1990年で65歳なのが、2010年では40歳以下。


多い多いとは聞きつつも、実際に数値で見るのは初めてだったので、とても驚きました。

背景にはもちろん「貧困(とても、まずしいこと)」があります。国家自体が貧しくて、なかなか有効な手だてができない。


でも、それだけではなくて・・・


やはり、HIV感染者に対する偏見や差別なんかが根強い地域では、感染は蔓延するんだとか。

治療を受ければ、発症を遅らせたり母子感染を防ぐ確率が増えるのに、差別や偏見が怖くて、なかなか検査を受けない。だから、自分がHIV感染者かどうかを知ろうとすらしない。

また、もし自分がHIV感染者だと分かっても、なかなか言い出せなくて、感染を広げてしまうのだとか。


もちろん、政治の問題も複雑に絡(から)んできますが…


だから、私たち協力隊が派遣される地域(幸いというか、中東はそこまで感染爆発はしていませんが…)での、人権的配慮がなされた振る舞い(差別をしないように行動すること)が必要になってくるのだなぁ…と強く感じました。

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