2010年10月1日金曜日

2010.9.30 新感触

先日(結構前)、ボスラという遺跡に行きました。

トイレに入りました。

そこにはアラビー式というトイレが待ち受けていました。

日本の和式トイレに似ているけど、かなり違う。


左のホースがあるでしょ??


お手洗いで行う、生まれた時からずっとしているルーティーンを終了すると
このホースを右手で持って、水を出して、左手でお尻をこすり、清潔にします。


現地の人はね。でも、私はそうしたことがありませんでした。



しようとしませんでした。



ずっと避けていました。


ティッシュをいつも持参してました。


右のゴミ箱に、たくさん紙が捨ててありますよね??
観光地は外国人もかなり行くので、水で直接清潔にする方法に
慣れていない外国人は、紙持参で、それをゴミ箱に捨てるのが
ここシリアでは一般的なのです。

便器に捨てるのは水道管の機能の問題で、駄目なんですよね。




でもこの日は、写真下側の私の茶色のポーチには、
紙は入っていませんでした。




いつか、そんな日が来るとは思っていました。
でも、それがその日だとは、夢にも思っていませんでした。



生理的なルーティーンを終えました。
右手でホースを持ちました。
ホースを、私の出入り口に向けて、蛇口をひねります。
でも、圧力が低いので、あまりキレイになった感触がありません。
それは想定内です。ホースの圧力が低いことくらい、知っています。

でも、

私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」




一度、左手を目の前に差し出し、眺めてみました。

日本の、「ケガレ」の精神が、この異国の地に来て、
こんなに私の心を切なくするとは、思いもよりませんでした。




覚悟を決めました。


右手にホースをもち、左手で、直接洗浄しました。


脱力しきった例の出入り口は、意外に、かなり柔らかで、



「こんな感触だったのか…」





素直な気持ちです。さわり心地は、とても良かった。


でも、

「ああ、やってしまった・・・」


なにか悪いことをしているような罪悪感……


そして、

「みんな、こうしてしているのかな・・・」


なんとなく湧いてきた、よくわからない連帯感。


最後にトイレを出た後、
「空は、今日も青いなぁ・・・」


すこし成長したような達成感。



いい経験をしました。本当に。

でも・・・










次は、ティッシュを忘れず持っていこう~~~~

ではまた。まだ日中は30℃を超すシリアです。

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