2010年8月27日金曜日

2010.8.27 活動1カ月終了

早い…

もう1カ月が過ぎました。訳も分からず、拙い言葉と
ジェスチャーだけで、水泳指導をしてきた気がします。

ま、でもお陰さまで…
時計を見てスタートする習慣は
かなり定着しつつあります。


で、サイードくんやアッサーラさんなんかは
最近は私たちコーチの号令を待たず、自分で
スタートを切れるようになりました。

最近、カウンターパート(同僚)のオーマルも、

「このサークルは、楽すぎるんじゃないか??」

とか言ってくるようになりました(つまり、
「サークル」という概念が分かってきたということ)。
意識改革は、確実に進んでいるような実感です。
子供たちの成長の手応えも十分。

後は結果・・・

ラマダン明けに試合があるそうです。
あまり悠長なことを言ってられないのもスポーツの厳しいところ。
「結果がすべて」なところがありますからね。
なんとか、ほぼ全員の大幅ベストタイムアップを
達成させたいところですね。


ま、大丈夫だと思うけど…

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最近、悩んでるのが体罰。

まぁ、前から友人には少し相談していたんだけど、
ラマダンに入ってから、オーマルがイライラしてるから
(空腹とノドの渇きで)かわからないけど、
よく子供たちを殴るんですよね。


悪いことをして、「しつけ」の意味で愛の鞭を与えるのは分かる。


でも、一生懸命がんばって、それでもできない子に体罰を
与えて泳がすのは、やっぱり私にはできないなぁ…。


ま、文化と言えばそれまでなんだけど、私にそれを
要求してくるときは、本当に嫌。


殴らなくても、子供たち自身が「上達するかも?」と感じたら、
勝手に練習がんばり出すからね、本当に。その、「上達するか
も?」と思わせるのが我々指導者の役目なんですよ。


殴って、今日1秒2秒速く泳がせるか
殴らず、1年、2年と選手生命を長くさせるか…


若い時期に精神的に無理を強いると、競技自体に疲れる傾向が
あると思うんです。私自身の経験と、友人たちを見ていてそう思う。


眼先の結果ばかり追い過ぎて、その子の未来を考えない指導は
やっぱり指導じゃないなぁ…



それを、いつかアラビア語で伝えたいですね。


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私自身、あまり幼少時代に殴られた記憶がない
(当時は、私の通うスイミングスクールでの体罰は当たり前でした)。

そういう指導者に、運よく当たらなかった。
それが、今まで私が競技を続けられた大きな理由の一つだと思っています。

そして、その先生たちへ、自分が泳ぎ続けることで、
「先生たちの指導は正しかったんですよ」というメッセージを送り、
感謝の気持ち表しているつもり(届くかどうかは別にして)。



文化の違いにそこまで立ち入る気はないけど、
子供たちが体罰を受けているところをみると
やっぱりなんか、嫌~な気分になりますね。


ま、日本も20年前は同じだったんだけどね。


じゃ、シリアでもあと20年かかるのか?仕方ないか…


ではまた。  71.8kg

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