表題のとおり、自宅待機命令に従い、自宅待機してます。いつもこの時間(現地PM9時)は家にいるのですが、命令されると、ウズウズしてしまうのが人間の性。ということで、今回のデモについてまた少し考察してみましょう。
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シリア政府・治安部隊は、反政府デモ隊に対して、相当強硬な姿勢をとっています。それは日本の新聞・テレビ等で報道されています。すでに情報では、死者は100人を超えたとか、超えないとか。
さて、
ここからどうなっていくのか?最近起こった革命例(?)を参考に、考えていきましょう。
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まずエジプト。チュニジアから始まった民主化の波に乗り、民衆が蜂起しました。数万人単位に反政府デモが膨れ、結局その圧力に負け、政権が転覆。民衆側の勝利。今総選挙の準備中。
さて、シリアと何が違うかというと、政府・治安当局は、武力で民衆を制圧しようとしなかったこと。ま、言い方を変えれば弱腰だったということ。
(もちろん、人権・人道的にはそれでいいんですけどね!)
で、現政権に不満を抱いていた、大多数の民衆も勢いづいて、民主化デモが膨れに膨れた。その結果、国家・国政は大混乱し、在エジプト邦人のほとんどは国外退避を余儀なくされました。
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エジプトと、シリアの違いはまず
①シリアは政府が強気。『逆らったら、殺すぞ!』という気合満点。
(エジプト政府は、そこまで強硬姿勢を取れなかった。)
②シリアは民衆の大多数が、エジプトの人々ほど現政権に不満を抱いていない。この2点が大きく違うのです。
で、もし、②の点で、シリア市民が、現政権に著しい不満を抱いていた場合、どうなってしまうかというと・・・『リビア』のようになってしまうと思うのです。結局、政府側と、民衆側が戦争(内戦)してしまう。
①の点で、政府が強硬姿勢
②の点で、政府に不満爆発で、
市民は決死の覚悟をもって反抗・抵抗。
これが、今リビアで起こっている状況。とっても簡単に言っていますけどね。
で、当のシリアは、エジプトほど政府は弱腰じゃないけれど、リビアほどの、「政府に対する不満&決死の覚悟」が市民には無い状態。
だから、このまま政府が抑えきるんじゃないかな~というのが、JICAボランティア水泳隊員の予想です。
今述べたことが、みんなに心配いらないよ、心配いらないよとお伝えしている根拠です。
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正直、どうなるか分からないけれどね。異論・反論、お待ちしてます。ただ、一言最後に言いたいことは・・・
「日本に帰りたくないよ~~~~」
ではまた。
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