とはいうものの、もうかれこれ1ヶ月ほど経つのですが…。
月曜日の夕方と、土曜日の朝・夕は、このプール「Carril 4」で指導しています。指導対象は、11歳から16歳の、4泳法を泳げて試合にもチョコチョコ出るレベルの選手、8名ほど。
10月の記事にも書きましたが、ここのコーチ(ロベルト)からぺティルー(同僚)に援助の要望が来て、それが私に回ってきた状態。
請け負った最初は、「ぺティルーが私を遠ざけようとしてるんかなぁ…」と勘ぐったものですが、実際、問題点は色々とあり、そこを改善していくのが、今は楽しいです。
シリアの時のブログに書き損ねたことなんですが、私の水泳指導の根本にある考え方(というかやり方)がありまして・・・
それは、「視覚化(みえる化)」と言われる手法です。
例えば、ここでは週に1度、テスト(データ)をしています。
1週目 100×8回 -3'00 自由形
2週目 50×16回 -1'30 その他得意泳法
3週目 100×8回 -3'00 自由形
4週目 50×16回 -1'30 その他得意泳法
その結果(平均タイム)をちゃんと記録して、掲示板なりに張り出すっていう手法。
で、「次の試合の目標タイム」と、「今のベストタイム」も張り出して、「このデータ(平均タイム)が、ここまで向上すれば、きっとこの目標タイムもクリアできるよ」と日々の練習に、目標を持たせるのです。
そうすることによって、選手に、日々のトレーニングの上達・進歩を実感させ、試合でのタイムを意識させることができるわけです。
これって、簡単・単純なことなんですが、意外と日本でもしてない。
日本の私の周りにいる指導者も、エクアドルのここのコーチ・ロベルトも、AT1やらAT2やらVO2MAXやら、Anaerobic Capacity(tolerance)やら(専門用語です)の勉強をして、しっかり練習メニューを作ることは熱心・・・。でも、肝心なのはそこじゃないんだよな~~~~
いや、私も勉強しましたよ、選手時代に。めっちゃ興味あったから。でもね、実際にやってみて、そして指導経験を積んで、結局のところ、「試合で泳ぎたいタイム」と「練習で泳ぐタイム」の関連を選手に理解させて、意欲をつけさせて、「試合で泳ぎたいスピード」を繰り返し反復させないと、意味無いよな~って、わかったんですよね~。
そこを忘れて、心拍数を測って「ここはAT2で、全体練習の30~40%はこれで泳いで・・・」っていう、どこかの洋書に書いてあることをそのまま導入しようとしても、なかなか生徒にはピンとこない。
よく、日本のプールに、「ベストタイムとATレベルのタイム一覧表」みたいなのが貼ってあるところがありますが、どこまで生徒が理解出来てるんだろ?させてるんだろ?っていつも疑問に感じます。意味がない!とは言いませんが。
まぁ、ちょっと話がそれましたが、ここの「Carril 4」のコーチも、メチャメチャ勉強してて(大学の体育教育学修士)、水泳の知識(運動生理学)も豊富なんですが、残念なことに、もっとも肝心な「選手を速くするために」っていう部分が抜けてるんです。
メニュー見てみると、「これじゃ速くならんな」っていうメニューを、ロベルトは作ってくる。
で、指摘(と言うかアドバイス)をすると、そのロベルトは
「いや、それはオーストラリアのビル・スイートンハムによると、VO2MAX向上トレーニングの限界の30%を超えるから★&※□→△×●÷・・・・・・」
みたいな、知識先行的(頭でっかち)な言い訳(?)を言ってくる。だから、
私「日本的指導方法を勉強したい?絶対、選手は速くなるよ。でもイヤなら教えないし、ここに来ない」
と、シリアで学んだ交渉術で強気に出たら、
ロベ「是非教えてほしい!」
と言ったので、今は気兼ねなく、気遣い無く、好き勝手にカズヒロ方式を導入して、選手強化しています。シリア人って、やっぱり交渉上手だよね。
だから、月・土は趣味の時間になりました(^-^)
ではまた。75.5kg 残り3ヶ月と20日
すごい交渉術。私も使ってみようっと!
返信削除やっぱ、大きな経験積んでますね!試行錯誤しながら、活動してる姿が想像できます。そして、楽しそう♪励まされますね!!
まみこ→最近、少し語学に対する学習意欲が減ってきたけど、がんばっています。また覗いてな!
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