2010年7月4日日曜日

2010.7.1 今日も観光客でした。

ひげをのばしてみました。


でも、やっぱりあやしい中国人にしかなりません。アラブ人のようにはいきません。だから、すぐ剃りました。


さて、歯について。 開発途上国での歯の治療はリスクが高い…。虫歯になったらすぐに抜かれてしまう…という噂はよく聞きます。

 日本を発つ前、定期的(約1カ月おき)に約4カ月、訓練に入る前に、歯科検診に通っていました。その度ごとに「大丈夫・大丈夫。これなら2年間安心だよ」と言われ続けていました。

  そんな中、こともあろうに、二本松訓練所で右・上の歯が痛くなりました。「これは一大事」ということで、わざわざ交通費往復2000円/1回を払って診察に行き、「知覚過敏」という診断をもらって、そこに3回通いました。

 でも、その治療が終わってからも、訓練が終わりかけのころ(6月初頭)からまた痛くなってきて、結局出発1週間前に大阪の実家の近くの歯医者に行ったら、「つめたところの裏側が虫歯やん」とあっさり言われ…。

 「今までどんだけの費用をかけたと思ってるねん!!なんで、虫歯を見抜かれへんねん!!」

という、なんとも腹立たしい想いで治療を受けてたら、「これは深いから、神経抜いたほうがええわ。でも神経抜いたら、被せるのとか(いわゆる詰め物の金属)つくって、なんやかんやであと最低でも2週間くらいはかかるで~~(6月17日時点。出発は6月22日)」と言われてました。

 悩んだ末、神経は抜かずに、とりあえず「2年間は維持できる仮詰めセメント」を埋めてもらいました。で、歯医者さんいわく→「痛くなったら向こう(シリア)で諦めて治療してもらわなあかんねぇ…。」


  そんな経緯でこっち(シリア)に来ました。まぁ、予想していたこととはいえ、不幸なことに、出発直前からこっちに来て数日は、疲れてるのか歯髄神経が露出しているせいからかわかりませんが、釘を打たれているかのように痛くなりました。

 よって、「もう抜かれても、しゃーないわ」という気持ちで、JICAの職員に相談し、こちらの歯科医を受診することになりました。



でもね・・・



 行ってビックリだったんですよ。

 まず、歯医者さんは、見かけは明らかにアラブ人なんですけど、英語ペラペラ。満面の笑顔で「Nice to meet you!」と握手をしてくれ、私も「あ、英語や。よかった~~~」とコミュニケーションが取れることにまず救われました。英語を勉強してて良かった…。

 で次に、設備が最新なのです。レントゲンをPCのディスプレイに出して、小さいCCDカメラ?を口の中に入れて、患部の拡大写真をまたまたディスプレイに映し出しました。日本で受けた、どの歯医者よりハイテクです。

  そして、彼はおもむろに話出し、「you have 2 problems.(問題は2つあるよ). One is the tooth which hurts you(一つは今痛い歯). The other is the next tooth(もう一つは隣の歯). That is decayed tooth under the metal(金属の下に虫歯があるよ。) Now it doesn’t hurt you but in the future, it will hurt you(今は痛くないけど、じきに痛くなるよ).」日本の歯科医たちが見つけることができなかった虫歯をも、いとも簡単に見つけてしまったのです。

 で、その歯医者の紹介で、歯髄神経を専門に治療する歯科医へ行きました。そこでは歯髄神経を抜くのではなく、歯根の奥に押し込んで、歯髄神経を残して痛みを感じさせないという最新の治療を施してもらいました(施術時間は2時間)。だから、歯は神経を抜くのに比べ、そこまで弱くならないのだとか。

  今後は虫歯を治してもらって、詰め物を被せて終わりになる予定です。治療費は今のところ保険なしの実費で10000SP(シリアポンド:1SP=約2円。だから20,000円)。


日本より、進んでるやん…


これが実感でした。この歯医者さんたちは、イギリスとアメリカに留学して学んでいた方々で、シリアのすべての歯医者がこのような日本よりハイレベルな歯科診療をしているわけではないと思われます。しかし、そのポテンシャル(潜在能力)はあるんだなぁ…とつくづく実感しました。日本で受けた歯科診療は、本当になんだったんだ??


・スーク(市場)について

スークジュムア(金曜日の市場)といわれる、とても庶民的な市場に行ってきました。スーパーマーケットで慣れている私には、なんとも刺激的!!隠し取りをしまくりました。



今日買った物の値段は…
ナス1kg 25SP
 ピーマン1kg 25SP
 モロヘイヤ500g  50SP
モモ ラフランス(洋梨)1kg  50SP
 メロン1.2kg 100SP

 味も形も少しずつ日本と違いますが、慣れたら問題なし。

鶏肉も約2kg 450SP お肉は日本とそんなに変わらないかな?

他に日常的に買っているものは
 ミネラルウォーター 500cc 25SP
 ミネラルウォーター1.5L  50SP
牛乳成分無調整 1L 50SP
 コーラ330cc 15SP
 巨大なサンドイッチ(一つで軽くお腹いっぱい)80SP

1SP=約2円 ですから、単純に2倍したら「円」換算になります。

野菜・果物はベラボーに安い。外食も、昼食なら400円程度でお腹いっぱいやし、庶民的なレストランのコース(ロイヤルホストくらいのレベル??デザート・コーヒー付き)だったら800円くらいです。
ちなみに先日行ったレストランのコースメニューはこんな感じ





※肉に見えるのは、羊の肉。白いドロッとしたやつは、フンモスといって、パンにつけて食べたりするやつ(ディップする?というらしい)です。豆とオリーブオイルとなす?また明らかにしておきます。黒い丸い奴は、ケッペといって、スパイスが効いた揚げ肉まんじゅうですね。

食べることに関して言うなら、本当に充実しています。

アラブ料理の味は、慣れない人は大変みたいですが。私に関して言うなら、サイコー!の一言。もっと、食べにくいのもだと思っていましたから。


まだそこまで言語の面や地理的にも慣れていませんが、慣れたら是非遊びに来てもらいたいなぁ…。大学生の諸君は、一度考えてみてもいいのでは??航空券は往復10万円ほどらしい。こっちの滞在費はあまり考えなくてもいいですしね!貧乏旅行には最高かもしれません。学生時代に知っていれば、絶対に来たいと思うところですね。

明日からまた5日間、語学研修です。早く実地で活動したいなぁ…              
シリアはまったく雨が降りません。  74.2kg

2 件のコメント:

  1. こんにちは。思ってたよりも快適に過ごされているようで安心しました。いいところみたいでよかったですね。清水先生の順応能力も高いんだとは思いますけど。歯医者の話は驚きました。でも確かに日本のなかで歯医者に「おい!」って思うこと多いですよね。もっと進歩して欲しいな、日本の歯医者。ではまた読ませていただくのを楽しみにしています。

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  2. 流石、一洋くん
    どこでも生きていけそうで何よりです。
    お言葉に甘えて遊びにいきますので、お部屋の掃除ヨロシク

    岡田家一同

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