2011年6月24日金曜日

久しぶりの投稿です。

待機生活も2カ月が過ぎました。

東北にボランティアに行ったり、関東地方をブラブラしたり、鳥取に行ったり、大阪で観光客を引きずりまわすついでに、生まれて初めて吉本新喜劇を見に行ったり…


そんなことをしつつ、待機生活を満喫しています。もちろん、アラビア語と英語を、とても熱心に勉強する傍らね。



さて、


シリアの状況は、いいのかわるいのか・・・

しかしどうやら、長引く様相を呈しております。さっき、愛娘ナタリーに電話しましたが、なぜか今日はつながらない…。他の生徒やコーチにも電話しましたが、やっぱりつながらない・・・どうなってるのか・・・

そんな状況をじっくり考慮し、任国振替希望を出しました。つまり・・・


「シリアに帰らず、任地変更してもいいっすよ」と、JICAに言いました。苦渋の決断とは、まさにこのこと!は~~・・・・・・

派遣から約1年。くすぶりまくり。みんな、そんな「1周年記念」的なコメントを、ブログやら、SNSやらでつぶやいたり、コメントしてるよね。


  ま、そんなのも手伝い、早く現場に戻りたい!!そういう気持ちがシリアに帰りたい!!っていう気持ちを、乗り越えました。ということで、また色々決まりましたら更新します。


  2カ月休止しているのにもかかわらず、カウンターが伸びてる…。不思議ですねぇ…

ではまた。

2011年4月19日火曜日

2011.4.19 一時退避(一時帰国)

  表題のとおり、一時退避(一時帰国)します。


  理由は2つ。

  1つは、シリア国内の治安悪化・情勢不安定になる可能性があること。また、エジプトやチュニジアのようになる前に退避させようという、外務省の予防的措置本日、JICAより説明を受けました。



  今、身の回りに危機が迫っているといった状態ではありません 。そして、このブログでも繰り返し申し上げておりますが、過剰ともとれる欧米の報道により、情勢不安が既成事実化されていると言っても過言ではないでしょう。


  こちらの現地の状況を鑑みたとはまったく思えない、外務省の決定です。
※大きな声で言えませんが、これは私個人の意見ではありません。この意味は推し量ってください。

  一時帰国とはいえ、いつシリアに戻れるかはわかりません。シリアの状況次第。正直、憤っています。

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  今月20日に出国。21日に帰国します。活動は明日前日(19日)までします。一生懸命してきました。悔いは残っていません。でも、ちゃんと任期満了したいです。言い方を変えると、情勢が良くなれば、帰ってこれる可能性はあるということ。それを祈るばかりです。


  何度も言いますが、ここはとても安全。皆さま、本当にご安心ください。


  それでは一時、さようなら。


Season5 シリア編  本日から無期限の中断。

2011年4月17日日曜日

2011.4.16 Xデー

これまでの経緯・・・


2010年8月

  この「ヤツ」の必要性をアイマンヘッドコーチに伝えるも、

水泳連盟には金がない

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2010年9月   アイマンに

筆者「前々任の水泳隊員が、「ヤツ」を購入したはずだが…」

アイマン「どこに行ったかわからない。

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2011年2月

  アイマンから、とても、わがチームでは面倒を見切れない初心者を受け持つように命令される。

腹立ったから、

筆者「「ヤツ」を持ってきてくれたら、受け持つけど?ど?

アイマン「よし、持ってきてやろうじゃないか
※実際に持ってきたのは副連盟長のハッサン

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2011年2月
連盟長ズィヤードに、運よく直談判できる。

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2011年3月
ハッサンが、故障した「ヤツ」を持ってくる。そのまま放置するから、持ってきた2日後に、修理に出す。
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そして・・・・





2011年4月16日





「ヤツ」です。



針があるでしょ?

私の喜びようが、彼らには、少し奇妙に映ったようです。

※彼が、ヘッドコーチ・アイマン

アイマン「これがあったら、練習はうまく行くな!
やっぱりこれがないとな!

  どの口がそんなことしゃべってるねん。




かかった修理代・・・


1000SP (1800円)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ほーーーーーーー


電光掲示板に800万円かける(しかも、使い方が分からないから、まだ一度も使ってない)。でも、ペースクロックに1000SP(1800円) 出すのも惜しむ。ええ加減にせーよ~~



とまぁ、憤る気持ちは置いといて、ついに来た~~~~~~~~~~~(^-^)


ペースクロック(本物)が、修理を終え、ついに届きました!長かった。この1000SP、たった1000SPに、どれだけの時間と熱意とイライラを積み重ねたか。これが設置されるまでに、掛け時計3個、自腹で購入。は~~~~~疲れた。色々な意味で。


  でもまぁよしよし。確かに、かかった値段は1000SP。でも、その達成感はプライスレス(べたに)


めでたく目標達成でございます(^-^)でも、もちろん、まだ問題はあります。

①管理方法
②さらなる故障
③子どもの悪戯


まぁ、後は任せた!オレは知らん!

ではまた(^-^)今日がXデーになりました。本当に、今日は素晴らしい日です。

2011年4月14日木曜日

2011.4.11 シンデレラボーイ

ナーディルっていう生徒がいます。


こんな子。今年10歳になったところ。この子が今回主役。

ここに着任して以来、ずっと指導しています。すごく身体能力が高くって、パワフル。体重移動の才能があるし、瞬発力もピカ一。柔軟性が少ないので、持久力は少なめですが、平泳ぎとバタフライの短い距離がずば抜けて優れているタイプ


そんな彼。


でも・・・





ま~~~~可愛くない。


なんせ騒がしい。落ち着きがない。1回こっちが言ったことを、何回も聞き返してくるし。勝負が大好き、人に勝ちたい願望強すぎ。

例えば・・・


ナーディル「ナタリー、この前の試合、50m平泳ぎ何秒だった?

ナタリー「43秒3よ」
ナーディル「オレ42秒~~♪ オレの方が速い~~(^-^)

ナタリー「(イラッ!)」


こんな調子でみんなに話しかける。ウォーミングアップでも、誰かれ構わず勝負を挑み、勝っては「オレの方が速い~~~





練習前や練習後も、友だちに今日の最後の練習、何秒だった?昨日のデータ、オレ平均1’30”だったぜ!
お前、もっと遅かっただろう!?
この前の試合のタイム、あとシリア新記録まで6秒だ!

こんな会話ばっかり。




もし、私の近くにいたら、絶対に、友だちになりたくないタイプ。



それはこちらでも同じようで、友だちといえる子は、あまりいないのです。
そういう感覚は、万国共通なんだな~~



だから練習も誰よりも早く来て、私とタイムの話。練習中は、いつも誰かに小突かれて、それで泣いちゃう。練習後もロッカールームに行ったら、自分のタイムの話。周りの子どもは嫌気がさして、さっさとプールの外でボール遊び。


だから、一人ポツンとパンツ姿で着替えている彼をいつもいつも見ています。指導者として、【えこひいき】や極端な冷遇はいけません。でもね、あまりにしつこくて、こっちが疲れている時は、冷たくあしらっちゃうんですよね~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そんな彼ですが、勝つことに対しては、ものすごい執着心だから、技術向上に対しても、ものすごい執着心。なんせ速くなりたいから。実際、ナタリーと同じくらい、呑み込みが早い。


ナタリーには温かい愛情を持って、かなり厳しくしていますが、ナーディルには、どちらかというと冷たーい愛情でめちゃくちゃ厳しくしているわけです。

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一方、彼がオマル・アッバース(以下アッバース)12歳。

映りよくないね…

彼は私が指導していません。指導者は『ハイサム』コーチ。まー、彼(アッバース)も腹立つ生徒。


去年末、シリア新記録を更新するための公認記録会がありました。彼も身体能力がすごく長けているタイプの子で、4種目くらいかな?シリア学童新記録を更新しました。まさにシリアの星。ここら辺では、超有名人な訳です。



そのせいかして、まー、傲慢。調子に乗ってる。関西弁で、『イキリ』。そして、親金持ち。


私に対して「カズ~」と名前のみ。
※本来は「ウスターズ・カズ(かず先生)」と呼ぶべき。ま、この前ほっぺひねって「ウスターズカズって言え!」って指導しましたが。


まぁでも親が金持ちっていう要素以外、そこまで嫌いではないんですけどね。素直だし、子どもらしい。まぁ多少、腹立たしい感じ。


でも、残念ながら、技術的に問題があって、近いうちに頭打ち(伸び悩む)やろな~と予想。



そんなこんなで、うちの生徒が彼をやっつけるのもそんなに先の話でもないな、と思っていました。

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実際、いいところまで、彼を追いつめているんです。うちにはアッバースと同い年の「ムハンマド」という生徒がおり、頭が良くて、素直で勤勉で顔もかっこいい。


私は彼にずっと期待をかけているのですが、どうしても、「アッバース」ブランドに負ける。何度か、直接対決(100mFrや50mFr)があったのですが、ことごとくタッチの差で負けてしまう。やる前から気持ちで負けているんですね。賢い分、「アッバース」ブランドが彼の中で大きいのです。

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そんな、あんまり可愛くない教え子「ナーディル」と腹立たしい2歳年上の生徒「アッバース」が先日の試合で、「100m平泳ぎ」にて直接対決をしました。

50m平泳ぎのベストタイムは
ナーディル 42秒6
アッバース40秒8

アッバース圧倒的有利。

でも、ナーディルの方が練習量も豊富でスタミナあるから、ええ勝負はするやろーなーと予想はしてました。同僚オーマルにも、ま、いい勝負はすると思うよ~」とは言ってました。

でも、同僚オーマルにとっても「アッバース」ブランドは強いらしく

オーマル「まだ早いだろ、アッバースだぞ。」と。私もそれに同意。まだ早いよね、と。


---------------そんなこんなで、レース開始--------------

ナーディルとアッバースは隣同士。


友だちは少ないけど、「アッバース」ブランドなんか、まったく気にしない
勝負に対する執着心の塊・ナーディル。泳ぐ前から集中力がみなぎりまくり。


そして、よーいドン。

スタート直後から、リード。25mはナーディルがリード。50m、同じくナーディルがリード。75mのターン、アッバースが追いつく。残り15m、まさかのナーディル・スパート明らかにナーディルがリードしてゴール!!!!







勝ってもーたー(^-^)







同僚オーマル大喜び!連盟長や、その他コーチたちも
「あのアッバースが負けた!!!」

生徒たちも
「ナーディルが勝っちゃった!!」


指導しているハイサムコーチは
何とも言えない驚きの表情。まさか、負けるとは・・・みたいな。
※写真撮れば良かった…


ナーディルの父親は、いち早く私たちのところに来て大騒ぎ!※彼もまた、かなり曲者。ま、この親にしてこの子あり。


アッバースの父親は(いつもは私と仲いいけどいいけど)超不機嫌。


私自身、この二人のタイム自体、大したことないから

※ナーディル 1分31秒2
   アッバース1分32秒0

そんな大騒ぎしなくてええやん~~~っていう感じなんですけど、当事者(選手・コーチ・保護者)の中では大事件(^-^)




あ、私も当事者か…




ナーディルはもう胸張っちゃって、
意気揚々とプールサイドをずんずん歩く。そして、たくさんのコーチ・生徒たちから「マブルーク!マブルーク!(おめでとう!)」と祝福されたりして。

あの嫌われ者のナーディルが!一夜にして・・・






シンデレラボーイ』!!!





頭の中で、まさにこの言葉がよぎりました。そして、この状況が、なぜか私は滑稽に感じてしまって、笑いが止まりませんでした(^-^)
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「良い選手になる前に、
良い人間にならなければならない。」


タイガーウッズのお父さんの言葉です。


彼の勝利は、確かにいいことなのですが、友だちも、たくさん作ってほしいんですよね~。それも(その方が)大切だもの、人生。


そこを教えられるのかなぁ…そこを教えないと、彼にとって本当の意味で
「良い結果」ではなくなるからなぁ…


でも、自信ないなぁ…


複雑な気持ちになった瞬間でもありました。

ではまた。

2011年4月10日日曜日

2011.4.10 今日も全国大会



今回は短水路(25mプール)での開催です。





客は結構な入り。





真ん中に、巨大な壁を築いて…
50mを25mプールにしてしまいました。



シリア人たちは、
お~~、50mプールが25mプールに!!(すげ~!)

みたいな。






おいおい・・・・



最初から、横に25mとれる50mプール作ったら、
※すなわち、横25m・縦50mの長方形
こんな大そうな壁を真ん中に築かなくても
25mプールできるやん。



って言う日本的合理主義は置いておいて…。


短水路の全国大会が3日間ありました。

毎回全国大会で、ボランティアの私には
イマイチ違いが分からないので、オーマル(同僚)に聞きました。

すると、


「正直、オレもよくわからん」


とのこと。全国大会も、2週間前に発表やしね。


計画もクソもないがな…。

今回もやっぱりイライラすることが多く・・・
慣れたとはいえ・・・
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今回の試合は、13~14歳区分のところに、
私のチーム(8歳から12歳)の速い(優れた)子どもが
まぁ「飛び級」で出場するというもの。

というのも、13歳~14歳だけだと選手の人数が足りず、
私のチームに「助っ人」を依頼してきた感じなのです。


ということで、


2週間前に、会議してエントリー種目を決めました。
1名3種目まで、1種目同じチームから2名までという
出場制限付き。


1時間くらいああでもない、こうでもないっていう議論を経て、
100%、これで間違いないっていう確認をとって
出場種目を決定しました。

そして、それぞれの出場種目に合わせたトレーニングを
まぁ行ってきたわけですよ。いつも通り。




で、また4日前ですよ、4日前。



一人3種目の種目制限が、

1人4種目になったぞ~』

って。




どないやねん。




これはどういう意味かというと、

『速い子』に出場種目が集中する】ということなのです。
水泳って言うのは、例えばクロールがめちゃくちゃ速い人は
ほとんどの場合、他の種目も速い(相対的に)。

で、そんなにここはレベルが高い訳じゃない(低い)から、
速い子はすべての種目が(相対的に)速いのです。


だから、1人の出場種目が増えると

速い子ばっかり出場して(泳いで)
そうでもない子の出場機会は減る

というわけです。

例えばアッサーラ(またですが…)なんかは、最初は
100m平泳ぎ・
100m自由形・
200m自由形

の3種目にエントリーしてました。
でも、その1人4種目出場可能になったから、
100m平泳ぎと200m自由形は、先輩の選手に譲って(とられて)

100m自由形しか出られない。


他にもそんな感じで、次々と出場予定種目を変更。


全国大会だぞ、大事な試合だぞ、という割には、
急な変更で、選手を混乱させる水泳連盟。


アッサーラも、平泳ぎ調子良かったのに…


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これなら、どのスポーツも強くなるわけないですよ。
計画ができないんだもの。計画が。



シリアに来た当初は、言葉も何も分からないから
なすがまま、なされるがままに出場種目とかを、
同僚オーマルに言われるがまま、決めていました。



しかし!


 
今は、私がエントリー会議に出る状態。
で、だんだんと言葉が分かってきたから、
こういう不合理なことに気付けてしまって
イライラ指数が上がっているのでしょう。
今日友達と、これについてしゃべってて、気づきました。



だから、こういう今回や前回のような急な変更は
今までなかったわけではなく、むしろ普通。


今までは、私がアラビア語を話せないことと、
シリア水泳界に関して無知であることで、
気付かなかっただけ。


まさに「知らぬが仏」状態だったのでしょうね。


だから、これからは

★どんな状況でも
★どんな出場種目でも

対応できるように、選手を鍛えていくしかないなと、
再確認させられました。





まぁでも結果は、お陰さまで、
今回はナタリー始め、数名の選手が大幅自己新記録更新。
そして、ナーディル(♂)というシンデレラボーイが誕生し、
シリア人コーチたちは大喜び。
※去年末、シリア新記録を出した2才歳上の先輩選手を、このナーディルが打ち負かしてしまったのです。この話も面白いので、機会があればまたブログにて。


もし、私が日本に国外退避になったら
大事に育ててや~~~~。頼みますよ~。

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おまけは、今日見に行ってきた新体操の試合。
水泳とはまた違った緊張感ですし、
生のスポーツは、やっぱり迫力が違う!
もっと、会場全体を撮れば良かった…

こんなん腰痛いやろうになぁ…

表彰式

シリアでは、こういった文化・芸術・スポーツ分野に
多くのボランティアが投入されています。

そして
他のスポーツを観ることは、指導面でやはり勉強になります。
また私も頑張ろう~~~。いつ帰っても悔いのないように。
ではまた。

2011年4月9日土曜日

2011.4.9 今日も元気です。




私はね。


え~、親族の皆さま。ご心配ありがとうございます。母より連絡を受けました。私自身は元気ですのでご安心ください。


シリアのデモですが、少し状況は悪化しています。


ダラーで、やはり先週・今週と反政府デモが起こりました。規模は、数千人規模。昨日もシリア各地で、治安部隊との衝突で、合計20名ほどの死者が出たのだとか。首都近郊でも反政府デモが勃発。


シリア放送でも、反政府デモを取り上げざるを得ない状況。政府転覆は考えにくいし、それを国民は望んでいないだけに、どこで落とし所をつけようとしているのか、反政府側の意図も、なかなか見えにくいところです。かなり、政府側は譲歩していますからね。今日もラジオやテレビはそのことばかり。


今日あたり、JICAから何か連絡が入るかなぁ~と、ちょっと待っていたのですが、今のところありません。なるようにしかならないので、覚悟は決めてますが。活動が中途半端になるのが嫌やな~~


ではまた。

2011年4月1日金曜日

2011.4.1 もう1年切りましたか…




早いもので、任期はもう1年切りました。そう思うと、もう少ししかないなぁ・・・と。


活動に関しては、結構やり切った感があり・・・後は、まいた種の収穫に励むだけ、という感じ。


練習のシステム改善も、同僚への技術移転も、選手・同僚の意識改革も予想以上のスピードで進みましたからね。


ペースクロックは、予想通り、まだ修理が終わりませんが…そういうところが、さすがシリア。

あと1週間かかったら、急かそうかな。

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でも一番の不満は、自分のアラビア語が、予想以上に伸びていない。ここに尽きる。これは、自分の努力が足りないのと、語学の才能が少ないことが原因でしょうね。


語学を教えることを生業としてる私ですが、本当に、英語は好きじゃない。まぁだから、アラビア語は人一倍がんばらなければと思い、なるべく早くから取り組んでいましたが、それでも難しいですわ…。


やっぱり若い子には負ける。3か月前に帰国した柔道隊員がいるのですが、本当に彼はすごかった。体育教師志望なんですけどね。本当にペラペラ。


1年たったら、彼くらいになれるのかなぁ…と勝手に期待していましたが、足元にも及ばない。ま、上達している実感自体はありますが、まだまだ満足に意思疎通ができるレベルじゃない。


残り6カ月くらいは、英語のリハビリしようかな~と考えているので、あと3カ月、死ぬ気でがんばります。あと、日本帰った後、こっちの人とメールのやり取りできるように、フスハー(アラビア語の標準語)も、ある程度書けるようにならないと…。


でも、どうすればいいんだろ??


なんかさ、中学生がしそうな、英語のドリルあるでしょ?あれのアラビア語版って、こっちにないのかな?本屋に行ってみよう~~~~かな?

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さて、こちらは金曜日の昼13:00金曜礼拝が終わりました。デモが起こるとしたら、ここから。反体制デモは、この金曜礼拝後に起こります。Facebookで、本日呼びかけられています。


数日前に、大統領の演説があったばかり。反体制派の満足するものとは、程遠い内容。そこで、反体制派はさらに駄々をこねるのか?それとも、あきらめてしまうのか?今週(てか今日・明日)の動きに注目です。ちょっと、街中散歩してこようかな~~。


本も見たいしね。


ではまた。75.5kg

2011年3月29日火曜日

2011.3.29 欧米メディアが語らない事実

3月27日には自宅待機が解除され、
昨日3月28日は、普通に活動。街中も普通。いたって普通。

でも、昨日の活動中に、連盟長・副連盟長より

明日の活動休み~~~。ムスィーラ(政府支持デモ)あるからね。
ちなみに、学校も休み。今週末の試合も延期。

※ちなみに反政府デモは「ムザーハラ」

これはエライことになるんじゃないの??

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で、今日の朝。


外は、8時過ぎからとってもうるさい…
ヘリコプターも飛んでるし…


で、JICAの緊急連絡網で

10時から政府支持デモがあるから、10時以降自宅待機で!
解除されるまで、自宅待機!!

でもまだ、8:30。

だから、食料ないから、買い出しに行ってみた。

店は普通に開いてた。でも・・・・・・

デモ・・・・








この時はまだ時間も早く、
数千人規模。


しかし、10時を迎えるころには、
数万人規模に膨れ上がりました。

ちなみに、この写真は、友人より頂きました。

デモには近づかないように、指示がありました。

だから、近づきすぎないようになるべく接近しました。

だから決死のレポートですよ!!そうでもないか…。

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今帰ってきて、BBCを観ましたが、このことは報道しませんね~

たぶん、十万人くらいに膨れる予想。
でも、それは世界に報道されない。


数千人規模の反政府デモは報道されるけど。


つまり、シリアは大統領支持が圧倒的。


その支持派の底力を観たような気がしました。
なんせ、この目で見たものをお伝えしてますからね。


ま、反政府派を武力制圧し、
殺してしまうのもどうかとは思いますが…

そして、それをやり過ぎると、
また欧米の戦争大好き国家達(アメリカなど)が
「人道支援」の名の下
武力介入してくる可能性もあります。


そうなると、またややこしくなってくるでしょうが…


首都の雰囲気は、相変わらず安全ですわ。
(何度も言いますが、ここがエジプトと大きく違う!)


やはり、日本の皆さん、ご安心を。

今日or明日で、大統領直々の演説があるそうです。

それで、どうなるか。

もう少し、レポートする必要がありそうですね。

ではまた。あ~~、働きたい!

2011年3月27日日曜日

2011.3.26 自宅待機命令


表題のとおり、自宅待機命令に従い、自宅待機してます。いつもこの時間(現地PM9時)は家にいるのですが、命令されると、ウズウズしてしまうのが人間の性。ということで、今回のデモについてまた少し考察してみましょう。
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シリア政府・治安部隊は、反政府デモ隊に対して、相当強硬な姿勢をとっています。それは日本の新聞・テレビ等で報道されています。すでに情報では、死者は100人を超えたとか、超えないとか。


さて、


ここからどうなっていくのか?最近起こった革命例(?)を参考に、考えていきましょう。

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まずエジプト。チュニジアから始まった民主化の波に乗り、民衆が蜂起しました。数万人単位に反政府デモが膨れ、結局その圧力に負け、政権が転覆。民衆側の勝利。今総選挙の準備中。


さて、シリアと何が違うかというと、政府・治安当局は、武力で民衆を制圧しようとしなかったこと。ま、言い方を変えれば弱腰だったということ。
もちろん、人権・人道的にはそれでいいんですけどね!

で、現政権に不満を抱いていた、大多数の民衆も勢いづいて、民主化デモが膨れに膨れた。その結果、国家・国政は大混乱し、在エジプト邦人のほとんどは国外退避を余儀なくされました。

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エジプトと、シリアの違いはまず

シリアは政府が強気。『逆らったら、殺すぞ!』という気合満点。
(エジプト政府は、そこまで強硬姿勢を取れなかった。)

②シリアは民衆の大多数が、エジプトの人々ほど現政権に不満を抱いていないこの2点が大きく違うのです。



で、もし、②の点で、シリア市民が、現政権に著しい不満を抱いていた場合、どうなってしまうかというと・・・『リビア』のようになってしまうと思うのです。結局、政府側と、民衆側が戦争(内戦)してしまう。


①の点で、政府が強硬姿勢
②の点で、政府に不満爆発で、
市民は決死の覚悟をもって反抗・抵抗。

これが、今リビアで起こっている状況。とっても簡単に言っていますけどね。



で、当のシリアは、エジプトほど政府は弱腰じゃないけれど、リビアほどの、「政府に対する不満決死の覚悟」が市民には無い状態。

だから、このまま政府が抑えきるんじゃないかな~というのが、JICAボランティア水泳隊員の予想です。


今述べたことが、みんなに心配いらないよ、心配いらないよとお伝えしている根拠です。

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正直、どうなるか分からないけれどね。異論・反論、お待ちしてます。ただ、一言最後に言いたいことは・・・





日本に帰りたくないよ~~~~





ではまた。 

2011年3月26日土曜日

2011.3.26 報道って、偏ってまっせ

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110326/k10014913371000.html

おいおい・・・

日本は、欧米寄りの報道がメインだなぁ・・・ってつくづく感じますね。

BBC、CNNはこちらでも視聴ができ、連日シリアでの「民主化デモ(つまり反政府デモ)」が報道されています。それ見てたら、民衆も攻撃的で、混沌としていて、シリア国中、内戦が今にも起こるんじゃないの??みたいな印象を受けてしまいます。そんな映像ばかり。

しかし、事実は全く違います。



確かに首都ダマスカス郊外(ダラー)で、反政府デモが起きていることは事実です。死傷者も出ています。しかし、全体からみれば少数なのです。しかも、イスラム同胞団が中心となっている、どちらかといえば、過激な原理主義が中心らしい。

※ここら辺の説明は割愛しますね。興味ある人は、ウィキペディア等で調べてください。


昨日、実は首都ダマスカスでは、約数千人規模の政府支持(大統領支持)デモが起こりました。昨日は非常に賑やかでした。まさにお祭り騒ぎ。

花火が打ちあがり、「アッラー、スリーヤ、バシャールー、バス」(神よ、シリアよ、バシャール大統領だけだ!)っていう大合唱で、街を練り歩く国民たち。今の大統領は、本当に人気がありますからね、シリア人に。また、その他主要都市でも、数千人規模の政府支持デモが多発しました。


ダラーで起こった反政府デモに対抗する形ですが、規模は反政府デモの、何倍もの大きさになります。それは、CNN,BCCなど主要な欧米メディアでは、まったく報道されません。
 
そこが、メディアを利用した、アメリカを中心とする「中東は危険だ!」というイメージ作りの戦略なのだと、本当に実感しています。


アメリカはシリアが嫌いですからねぇ…



よって、一夜明けた本日、首都は安全そのもの。おそらく、地方の反政府デモも、終息していくのではないでしょうか??もちろん、油断はできませんが、今のところ本当に大丈夫です。


 また、今後もエジプトのような事態になることは、おそらくないでしょう(個人的意見ですが…)。今回のことは、本当に勉強になります。
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日本でも、尖閣諸島の事件の後、反政府の大きなデモが東京でありましたが、日本のテレビメディアは全く取り上げなかったそうで…(ですよね?)ネット上ではかなり盛り上がっていましたが…。

『メディア(情報)リテラシー』という言葉がありますが今回のことは、まさに、その大切さを、実感せざるを得ない事例だと思います。



 
政府による、情報のコントロールって、やっぱりあるんですね~~。日本でもシリアでもアメリカでも。そこを、やっぱり我々は知っておく必要があります。

現代は、インターネットが普及し、双方向で情報がやり取りできるようになり、テレビメディアとは違った情報を、このように皆さんにお伝えすることができます。だからこそ、中国やその他独裁政権は、インターネットの規制に走るのでしょうね。思うように民衆をコントロールできなくなってくるから。それも、今回の件でつくづく分かった気がします。


そして、今回に関しては、欧米メディアの報道は「反シリア政府」に偏り過ぎ。何か、その後ろにある欧米諸国の思惑を感じますね~~

では、その思惑とは何でしょう??

長くなるからここまで。推測で書けないし。

ではまた。私は元気ですのでご安心を。

2011年3月24日木曜日

2011.3.23 Xデーは近いのか??

これはね~~、不幸なことに2つの意味を持ってしまいました。

まず、一つ目。良い方から行きましょう。


ついに、ヤツが来ましたよ(^-^)





そう、本物ペースクロックが!!!!!!!手作りと比べても、一目瞭然!この大きさ!この存在感!


しかし・・・・・・・・・・壊れてる・・・・・・・・・秒針ないし・・・・・・・・


持ってきた、ハッサン(偉い人)はどうだ、カズ、持ってきてやったぞ!!」って。オイオイ、使い物にならへんがな…。

で、そこからどうするのか2日間静観しましたが一向に、誰も何もしないから、私が家に持って帰って、時計屋に修理に出そうと思い、手で持って帰ろうとしました。


そうしたら、ヘッドコーチのアイマンがどこに持っていくんだ!?盗むんじゃない!人聞き悪いね~~~

私「いやいや、修理に出そうと思って。

アイマン「どこに出す気なんだ??

私「家の近所の時計屋だよ

アイマン「そんなところで、修理できるわけないだろ~。オレが知ってるところがあるから、そこに修理に出せよ。


・・・・・・・・・・・・・知ってるんやったら、早く言えよな・・・・・・・・・。
てか、修理に持っていってくれよ・・・・・・


で、同僚オーマルと車で運び、本日修理に出してきました。何の修理が専門なのか分からない店に行きましたが、たくさん機械が置いてあり、油まみれの男らしい工員たちが
大丈夫大丈夫。これなら直せるぞ、ハビービー(恋人)!!とのことなので、


ついに!ついに!
近々本物ペースクロックの実戦デビュー!!

Xデーは、明日?明後日?来週?

ま、ここは中東シリア。最低1ヶ月は見ておこう。でも、今日はさすがにテンションあがって、一人酒(^-^)また報告します。

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2つめの意味

前回に引き続き、シリアでの民主化デモが活発化しています。

日本外務省が首都ダマスカスを含むシリア全域に対して、「渡航の是非を検討して下さい」とのシリアに対する渡航情報(危険情報)を発出しました(これまでの「十分注意して下さい」から一段階の引き上げ)。

と、JICAから連絡あり。

ちなみに、『万が一に備え、荷物もまとめておきなさい』とも。どーなることやら。

私個人の考えでは、エジプトのようには、ならないと思います。
※エジプト派遣のJICAボランティアは
現在国外退避中(つまり日本に帰っている)。


シリア国民の不満度は、エジプトのそれに比べて格段に低い。ま、外務省もJICAも、念には念を入れての措置・注意喚起でしょう。もし万が一、大変なことになったら、ブログ更新も、メールも電話も出来なくなります。

そうなってからではすべてが遅いので、このような形で連絡しています。ま、生死にかかわることにはならないでしょうけど・・・果たして、国外退避の『Xデー』はやってくるのか?これが2つ目の意味。気をつけて生活します。

ではまた。73.5kg